前編
今日もまた同じような変わりばえないが休日やってきた
「うーん」
いつも私はピンクの布団を敷いたベッドの上でごさごさしながら私はスマホを弄くってる
(せっかくの休日だし 少しぐらい休んだっていいよね?)
私はシーツにくるまって再び二度寝した
「は!)
気づいたら時間はもう午後1時になってしまっていた
もちろん今日は仕事もないし 遊びの予定もないんだけど、、
私の部屋に彼氏がいる。
私は急いで階段を降りると祐介はソファに横になって映像系のサブスクをみていた
「祐介?」
全く返事がなく 手だけを上げて起きていると言ってくる
私が顔を洗いに行こう台所に行くと昨日の洗っていない食器が目につく
すぐ洗い派の私はほんとはすぐに洗って片付けてほしいんだけど 彼氏の祐介は漬け置き派 だから 朝まで放置 昼まで洗わない日だってあるし
私は(めんどくさいなぁ…)と そう思いながら食器を洗う
「ねぇーそんなドラマなんか観てないで少しぐらい片付けてよね!」
「うん、あとでやるよ」
寝起きというのもあって、テンションガタ落ちの上に この彼氏の対応にイラッとくる
(今お前の洗ってんだよ!)
「で?祐介 仕事は?」
「ん…。休みだけど…?」
正直、うざい 別に嫌いな訳ではないけど、もう付き合って3年 結婚だって考えてるのに休みの日ぐらい 「手伝うよ」の一言もない祐介に腹が立って仕方がないのだ
私ももう今年で21才の年にもなるし
学生みたいな恋じゃなくって本気で家族になりたい
その願いも当然彼氏に伝わることもなく 部屋には靴下を脱ぎ散らかし もうお昼の二時になるというのに彼氏はご飯も作ってくれない
私は祐介のこういうところがあまり好きではないのかもしれない
祐介は最初はこういう感じではなくていつも気配りができて、私の都合とか聞いてくれる優しい人だった
デートの時だって 私のことを1番に考えて行動してくれて ご飯も作ってくれたのに、
今は彼氏は3年という長い時間の中でマンネリ化していつしかやらなくなってしまったのかもしれない
「愛花?ご飯まだか?腹減ったんダケド」
私は祐介のその言葉にカチンとくる
「なんで?お腹減ってるなら 祐介が作ればいいじゃん!」
「ていうかさ 愛花ねぐせひどいぞ(笑)
俺みたいにきちんと直せよ」
「は!バカじゃねぇの?!私はあなたとは違うの!私は今起きたばっかりなの!祐介はなに?ずっとずっと? ドラマばっかりじゃん!!」
私はそう言うと、直樹の言葉も待たず トイレに駆け込む
「なんで?なんで あんな男と付き合ったの? 」
「おいおい!愛花 簡単なのでいいからさ そうめんとか」
「はぁ? そうめんでいいから? は?」
ハッキリ言ってあいつはそうめんなんて作ったことがないからわかんないだろうけど大変なんだっうのー
学生のときはイケメンで凄い優しくて、結構いい奴だと思ったのにな
私はそれなら別れなよ?とは言えずにトイレから出てそうめんを作っちゃうチョロイ女の子です
「はい、祐介 そうめんできたよ!」
「遅かったな もう3時だぞ? お昼終わってるわぁ」
『く!なに言ってんの?そうめんだってね!お湯を沸かして 乾麺だから長いし鍋に入らないから菜箸でつつきながら柔らかくなるまでまったり 付け合わせの天ぷらとか? 薬味の長ネギとか? 刻まないと行けないの!わかる?』
「分かる訳ねぇじゃん 俺料理なんかもう何年もしたことねーし!」
(こいつ、マジでムカつく。)
って言いながらもそうめんをすする彼氏
彼氏のお父さんは食品メーカーの社長さんだから 仕事に集中したい気持ちは 分かる でも 感謝の気持ちぐらいは欲しいじゃん!そうじゃないと 私
「うーん、まだまだだな そうめん硬いし 天ぷらだってグニャっとしてるし」
(私は彼氏に物申したい だったら自分で作ってみろよって)
「それじゃ食べたし 韓国ドラマの続きでも観ますかねー」
「うん、え?私のそうめんは?」
「え?俺のやつじゃねーの?」
「当たり前でょ! 2人のそうめん!」
「あーごめんごめん また自分で作って」
「はぁーはあああ!」
私の怒りはグツグツと沸騰してそして吹き飛んだ
「もう知らない! 今の祐介はなんか嫌だ!昔の祐介がいい!」
「は?なに言ってんの?」
「私 出ていく」
「っていうかお前の家だろ!(笑)バカなのか?」
「く!カギ返して!早く!」
「なんだよ!お前どうしたんだよ!」
「早く行って!」
「はいはいはいはい(笑)」
祐介から合鍵をもらう
「出ていって!」
「冗談だろ? お前 東京大学だぞ?結婚したら将来 いいところ住めるんだぞ?」
「早く出ていけよ!」
私は祐介を家から追い出し カギをかけた
「もう、いやだぁうぅうぅ」
私は自然と目から涙がこぼれていた
しばらく涙が流すと 自分の気持ちが落ち着いてきた
そしてカギをかけたドアを開ける
「凄くいい天気…。外にでも出かけようかな…。」
といっても出かける予定など立てていなかった私はとりあえず時間をまぎらわすために実家に行くことにした
実家はそこまで離れているわけでもないから その気になればすぐに帰れる その その気にならないんだけど
「ただいま」
お母さんになにも連絡していなかったため私に気が付く でも なにも言わずに飄々としている
「愛花。今日バイトは?」
お母さんは優しく微笑む。
「うんうん。今日は休み。私 すっごいお腹すいたの!なんか食べるやつちょーだい」
お母さんは苦笑いをしながらもそう言いながらキッチンに行くと 冷蔵庫をドアを開いた
「うーん、卵があるから オムライスでもいい?」
「うん、もう食べれればなんでもー。」
「じゃ作るから待ってね」。」
お母さんは冷蔵庫をゴソゴソしながら卵 ケチャップを取り出すと料理をはじめた
私はお母さんの作る姿を遠目でみる
(なんか、久しぶりだ この感じ)
「はい、出来たよ 残り物で悪いけど、」
「お母さん、これって?」
お母さんがだしてくれたオムライスの上には「ファイト!」とケチャップで描かれていた
お母さんは私がなにかあったことを予期していたのかな
「ハム」
食べると、私は自然と涙がこぼれていた あったかくて甘くて 少し酸っぱかった
「愛花?なんかあったの?」
お母さんは真剣に私の瞳を映す
「うん!なんかあったのーー」涙」
「落ち着いたら話してね」
でもお母さんはすぐ聞いてこなくて部屋に戻る
そこには食べ終わったばかりのオムライスだけが静かに私を見続けていた
「お母さん 今日泊まって行っていい?」
「うん、いいわよ」
振り返ったお母さんの瞳は私に大丈夫だからねって言っているように感じた




