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楽園戦争  作者: 三原玲也
2/2

1 牢獄

なんでだ?何が世界をおかしくした?


「クソっ!」


「早く運べ!」


「……」


俺は、箱を持ち上げて、運んだ。

この箱の中には、様々な弾薬が入っている。

多分、戦争でもするのだろう…


俺の名前は、川広隼斗(かわひろはやと)

高校に受かり、喜んでいた所で、あの忌々しい事件が起きた。


「どうしてこうなっちまったんだ…」


席に座り、食事を置く。


「おい!お前の飯寄越せよ」


太っている男が俺に話しかけた。


「はぁ!?嫌だよ」


勿論飯をあげる気は無い。

食堂は、決まった数の飯を作ると、もう作らなくなる。


その数は、ここで働いている人全員が食べるには充分な量だが、誰か1人でもお代わりすれば、誰かの分の飯が無くなる。


勿論、量は少なくは無い。だが、お腹いっぱいになる量でも無い。

太った人からすると、少ない量なのだろう。


「なんだと!人が苦しんでいるんだぞ」


「うるさい!この飯は俺のだ」


こういう喧嘩もよく起きる。が、まさか自分にやられるとは思わなかった。


「くっそ!」


太った男は、俺に殴りかかってきた。

俺はそれを避け、奴の腹を殴った。


「ぐっ…てめぇ……」


奴は、更に殴ってきた。

勿論それらも避け、奴の頭にパンチをかませた。


「ぐっ……」


そしたら、奴は倒れた。勿論死んではいない。


「おぉー」


周りから歓声が湧き上がってきた。


「卑しい奴め!」


ここぞとばかりに、奴に罵倒をした人も居た。

罵倒をしたやつは、いつも喧嘩をふっかけられている奴らか?


「…ッチ」


俺は改めて席に座り、飯を食べた。

仕方ない。全て奴…メアのせいだ。


「……クソっ」


数時間後…


刑務所みたいな部屋の布団に寝っ転がった。


「はぁ…」


こんな生活が数週間も続くが、まだ慣れない。


「おい!出ろ」


「…」


「出ろ!」


「……はい」


俺は立ち上がって、男に付いて行った。


「入れ」


俺は無言で部屋に入った。

部屋の中は、警察の取調室の様だ。


「お前に聞く。こいつをやったのはお前か?」


「はい…」


「そうか…それでは、貴様を捕らえる」


「っな!なんでですか!?」


「貴様は大事な労働力を傷付けた。まぁ、だが、奴にも処罰を与えるから安心しろ」


そういう問題じゃない!なんで、俺が……

クソっ!!


「連れて行け」


苦しい労働で、力も出ない。大人しく連れて行かれるしか無いか……


「……入れ」


あの部屋も牢屋みたいだが、ほんとに牢屋に連れられるとはね。

俺は、牢屋に入れられた。


「……狂ってる」


奴らが居なくなった時に呟いた。

みんな狂ってる。それも全てメアと名乗る男のせいだ。

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