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0:プロローグ
ここは文明、科学が発展し、ほぼ全ての物事、現象が理屈で説明できるようになった世界。AIによる、車の目的地までの全自動運転、生活リズムの調整などが行われ、人々の生活とAIは深く結びついて離れないものとなっている。
その中で、科学では未だ解決の出来ない大きな1つの存在があった。それは魔法である。これは特定の人々だけが使用することの出来る超常現象のようなものである。魔法に目覚めるきっかけは人それぞれだが、先天的に決まっていたという説や、何かの出来事が引き金となっているという説など今も議論は進められている。魔法には水を操るといった日常的なものもあれば、他人の精神に干渉するといった非日常的なものまで様々なものである。そして人々は魔法を操る者に対して畏怖と敬称を込めてこう呼んだ。「魔法使い」と。そしてその中で非常に強力な魔法を扱う、苗字に神の文字の入る四つの家を「魔法使い」達は「四神家」と呼んだ。