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Cheeseはどこに消えた?

作者: たかっしー

子供向けに書いてみました。

大きな迷路がありました。

とても大きな迷路で中にAさん、Bさん、Cさん、Dさんの4匹のねずみが暮らしていました。

ある日、4匹のねずみは旅に出ました。

たくさんの食べ物と水を持っていきました。

頑張って先へ先へと進みました。

でも何も見つかりません。

とうとう食べ物と水がなくなってしまいました。

4匹のねずみはとても疲れてお腹も減っていたけれど、お互いにはげましあって迷路を進みました。

するとついに4匹はとっても大きなCheeseを見つけました。

そのCheeseはかべに深く埋まっていました。

4匹のねずみは喜びました。

A「これだけのCheeseがあれば10日は大丈夫だね。」

その日4匹のねずみはそれぞれの未来を想像しながらねむりにつきました。

次の日、Aさんは家に帰るといいました。

B「ぼくもAさんと一緒に家に帰るよ。引っ越しの準備をするんだ。これからはここで暮らそう思う。シャベルを持ってきてかべに埋まっているCheeseを掘るんだ。」

D「ぼくは旅を続けるよ。これだけ大きなCheeseを見つけたんだもの。もっと大きなCheeseがあるにちがいないと思うんだ。」

C「ぼくはもうしばらくここにいるよ。」

AさんとBさんは数日分のCheeseを持って来た道を戻っていきました。

Dさんは10日分のCheeseを持って新しい道を歩きはじめました。

Cさんはひとりで考えていました。

かべに埋まっているCheeseはどのくらいあるのだろう。

この近くに新しいCheeseはあるのだろうか。

もし見つからなかったらどうなるのだろう。

一晩考え続けました。

次の日、Cさんは9日分のCheeseを持って旅に出ることにしました。

C「待っていてはダメだ。自分でCheeseを探すんだ。」

そして次の日、AさんとBさんが戻ってきました。

A「シャベルを持ってきたから、さっそくかべのCheeseをたくさん掘りだそう」

B「あれ、Cがいないぞ。あいつも旅に出たのかな」

A「バカなやつだ。旅に出たからといって新しいCheeseが見つかるとはかぎらないのに」

AさんとBさんはその場所に家をつくり、かべのCheeseを掘りはじめました。

かべの中からたくさんのCheeseが出てきました。

しかし、数日後Cheeseは出なくなってしまいました。

A「もう出なくなっちゃったね。でももっと掘ればきっとまた出てくるよ。」

B「そうだね。もっとかべを掘ってみよう」

次の日も次の日もAさんとBさんはかべを掘り続けました。

さらに数日後もCheeseは出てきませんでした。

そしてついに食べるものが全部なくなってしまいました。

AさんとBさんはすっかり元気がありません。

A「だめだ。Cheeseが出ない。」

B「おなか空いたよう。」

さらに数日後、やはりかべからCheeseが出てくることはありませんでした。

A「こんなはずじゃなかったのに」

B「Cheeseはどこに消えたの?」

体力も気力もなくなり、AさんとBさんはかべを掘ることをやめてしまいました。

A「僕たちはまちがっていた。ここにあったCheeseに満足して、新しいCheeseを探すことをしなかった。CさんとDさんはすぐに行動した。やってみなければなにもはじまらないんだ。」

B「その通りだ。やらずに悔やむよりやって悔めだ。今からでも遅くない。旅に出ようじゃないか。」

A「そうしよう。もう、かべを掘る力は残っていないが、いけるところまでいってみよう。」

次の日、その場所から少し離れたところでAさんとBさんは倒れていました。


おしまい。


はい。これが「チーズはどこに消えた?」を立ち読みして、私が記憶した内容です。勝手な解釈と創作が入っているかもしれませんが、なるべく原作に沿ったつもりです。非常に学ぶことのある深イイ内容ですよね。しかし、アナザーストーリーが気になりませんか。先に旅に出たDさんはどうなったのか。本来なら想像して楽しむものですが、野暮な私が創造したものをご覧いただきましょう。


みんなと別れて旅に出たDさんは迷路を先へ先へと進んでいきました。

10日分のCheeseを少しずつ食べながら毎日確実に進んでいきました。

Cheeseが無くなってお腹が空いていても進み続けました。

体力もなくなり歩くも苦しくなっていましたがあきらめずに進み続けました。

そしてついに、誰も見たことのないくらい大きなCheeseを発見したのです。

それは食べても食べても全然なくならないくらいの大きな大きなCheeseでした。

Dさんは思いました。

あきらめずに探し続けてよかった。

苦しいときもきっと良いことがあると信じてよかった。

考えていることは必ず本当になるんだ。

Dさんはとても幸せな気持ちでねむりにつきました。

次の日、Dさんはさっそく行動していました。

もし、みんながここに来たら、うんと楽しませてやろう。

次の目標はこの場所をみんなが楽しめる世界一素敵な場所にすることだ。


おしまい


はい。自己啓発系の話ですから、こんなもんですよね。思考は現実化する的なフィニッシュでいかがでしょうか。やはり、Cさんがどうなったか気になりますよね。わかりました。伏線も回収できてないし、オチもつけられていないので、最終章いきますか。


Cさんは少し遅れて旅に出ました。

持っていたCheeseがなくなったころ迷路は行き止まりになっていました。

C「こんなに頑張って進んできたのになんてついてないんだ。急がば回れ。戻って別の道を探すしかないのか。いや、戻るのはだめだ。遠すぎる。この場所で何か方法を考えるんだ。」

Cさんはかべをのぼって越えようとしましたがかべが高すぎて無理です。

次にかべに体当たりをしてみましたがびくともしません。

横のかべにも体当たりしてみたところ、少しかべが崩れ落ちました。

C「このかべは少し柔らかいのかもしれない。」

崩れ落ちたかべの一部を手にとり、かべを掘りはじめました。

大きな大きな穴を掘り、掘り返した石や土を集めました。

お腹は空いていましたが頑張って掘り続けました。

しかしどれだけ掘っても向こう側につながりそうにありません。

大きな穴から出た時にCさんは思いました。

掘り返した石や土を利用してかべを越えられないだろうか。

さっそくCさんは階段のように石や土を積み上げました。

階段というよりはしごといったほうがいいくらいの急傾斜になりましたが、おかげでかべの上に立つことができました。

C「こんなに果てしなく大きな迷路の中にいたのか。」

しばらく迷路を眺めていると、Cheeseがある場所を見つけました。かべの上を最短距離で歩いていき、Cheeseをたくさん食べました。

C「あきらめないで良かった。次はもっと大きなCheeseを探そう。世界は本当に広い。みんなはどこで何してるんだろう。あ、あそこに大きな建物が見えるぞ。行ってみよう」

Cさんが向かった先には、こんな文字がありました。

Welcome to DISNEY land.

C「DISNEYってDさんのことじゃないか。すごい。こんな大きなアミューズメントパークを作ったのか。Dさんは夢をかなえたんだ。早くDさんに会いたい。」

「ご入場をご希望の方は、こちらでチケットをお買い求めください」


おしまい


エピローグ


Cさんが入場券を買えず途方に暮れていると、ぴちぴちのタキシードを着たでっぷり太ったねずみがどこからともなく現れました。

「待っていたよ。Cさん。僕はみんなが楽しめる場所を作ったよ。ここには、夢があるんだ。だれでも夢を見ることができる、そんな場所さ。夢と引き換えにみんなからたくさんのお金をもらうつもりだよ。入場料はその一部ってわけさ。僕のマネをしようてしても無駄だよ。僕には著作権があるからね。夢が欲しけりゃ金払えってことだよ。でもCさんは特別だ。僕の仲間だからね。どうだい、一緒にお金を稼がないか。夢を見るために金を払ってくれるお客様をもっともっと喜ばせて、もっともっとたくさんのお金を払ってもらう、そんなやりがいのある仕事だよ。この仕事は、Cさんの名前を付けてCASTって呼ぶことにするよ。」

C「わかったよDさん。一緒に仕事をしよう。時給1000円くれるかい。」

D「給料はCheeseの現物支給さ。」

おしまい

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