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チート能力をつかって異世界冒険!  作者: ブラッキー
序章 はじまりの物語
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修行一日目 実力確認

 今日からミナとカナを指導するため城の庭を借りた。


「陛下の頼みで今日から二人を指導することになった、改めてよろしくな」

「お父様からは聞いたわ、私達をあの大迷宮の15層まで行けるようにするだとかね」

「そんなこと、できるの?」

「二人ともそれなりのステータスだからな頑張れば行けるだろう」

「なんか軽いわね…って何で私達のステータスが分かるのよ」

「僕のユニークスキルかな」

「ユニークスキルなんて持ってたの!?」

「まぁね、でも二人もスキルを4つも持ってるじゃないか、僕の妹より多いのは初めてだ」

「でもあなたは私達よりもスキルを持っているんでしょ」

「そうだね」

「やっぱりね」

「すごい」


 ミナは呆れたような顔をしている。確かにね、ユニークスキルの上にスキルをたくさん持っているんだ、しょうがないね。


「とりあえず二人ともそろそろ始めようか」

「わかったわ」

「うん」


 始めると言っても二人の戦い方は結構違う、決闘の時にそうだったがミナが魔法、カナが剣術だった。だがこの二つにも共通点がある、剣術は少量だが両方とも魔力を使う、だから魔力を高めるため魔力操作をしてもらおうと思っている。

 それとこの前ステータスの隠蔽をするときに見つけたので気になるのがあったんだよね。メニューのステータス設定でパーティーというものがあった。そして、自分のスキルを詳しく見たときいくつかパーティー内効果ありというものがあった。それを確かめておきたい。とりあえず二人をパーティーに入れてみよう。確かこの世界にパーティーがあるとメアちゃんが言ってたし、二人に聞こうか。


「まずは、この修行をする間僕とパーティーになってもらおうと思ってるんだけど二人ともどうかな?」

「それは別にいいけど、パーティーになってどうするの?」

「僕のスキルにパーティーにも効果があるのがあるからね」

「わかったわ」

「私も、平気」


 そう言った後二人はポケットからICカード位の大きさの鉄の板を出した。


「えっと、それは?」

「ステータスプレートだけど知らないの?」

「うん」

「まぁ仕方ないわね、これ貴族か実力のある冒険者くらいしか持ってないもの、でもどうしよう」

「どうしようって?」

「パーティー、登録は、ステータスプレートで、するから」

「あなた持ってないわよね?」

「持ってないね、でも何とかなるかも」

「何とかって…」


 メニューでステータス設定を開いてパーティー選択っと。


「「…っっ!?」」

「な、何でパーティーに…」

「シリウス、ステータスプレート、持ってないのに」

「ユニークスキルで何とかなったね」

「何とかなったね…じゃないわよなにをしたの!?あなたのユニークスキルはいったい何なの?」


 僕のステータスは化け物だ、だから誰にもステータスは話さなかった怖かったから。でも村のみんなは受け入れてくれた。それにこの二人とは長い付き合いになりそうだし話してもいいかな。


「僕のユニークスキルは《メニュー》っていうんだ…」


 そして、二人に僕のユニークスキルについて話した。


「…という感じのスキルなんだ」

「そ、そんなスキルがあるなんて…すごい」

「すごい」

「そんなんあったらステータスプレートもいらないしそれに《鑑定》までできるなんて」


 今回はユニークスキルについてだけ話した。今のところ驚いているだけみたいで良かった。


「とりあえずこれで僕たちはパーティーになったね、それじゃあ修行を…と言いたいところだけど。二人のちゃんとした実力を見ようと思う。だから二人で僕にかかってきて」

「それって昨日の決闘と同じじゃ…」

「いや、今日は二人の実力を見るため・昨日は二人を負かすためだから違うね。今日は僕は攻撃をしないフェイントは入れるけどね」

「わかったわ」

「うん」

「それじゃあ始めようか」


 と僕が言ったと同時に僕は後ろへ飛んだ。ミナも同じように後ろへ飛んでいた。カナはその場で剣を構えこちらに飛んできた。

 僕はカナが近くまで来たのを確認してからストレージに入れていた剣を構えた。


「ふっ!」


 カナが剣を振ってきたがそれと同時に金属音がし剣を弾いた。


「それじゃあどこを狙っているのかバレバレだ」

「っ!!」


 二撃目も同様に弾く。僕は向こうの世界で剣道などの武道を習っていた訳ではない、せいぜい学校の体育の授業で柔道をやったくらいだ。しかし今の僕には次にどうすればいいのかがわかる多分スキルのおかげなのだろう、本当にこの世界のスキルはすごい。


 〈火よ 追撃せよ ファイヤーボール〉


 この世界は魔法を使うには詠唱が必要というのが人族には常識らしい。他の種族は知らないが。

 でも僕は祖父の本を読んでいた時本に書いてあった魔法をイメージしながら魔力を込めたとき魔法が発動した。だがこんなことで魔法が無詠唱で使えるならもっとたくさん無詠唱をできる人がいると思う。これは、僕が特別なのかそれともこの世界の人は発想力がないのかのどちらかだと思う。


 〈ディメンションゲート〉


 ファイヤーボールが僕に当たる前に空間の裂け目が現れてファイヤーボールが吸い込まれていった。


「っな!?」

「発動が遅い」


 〈アイス〉


「「っっ!?」」


 ミナとカナの足と地面が凍った。ここからどう対処してくるかな。


「カナ氷は私が溶かすから魔力を練っときなさい」

「うん、お願い」


 〈熱よ ヒート〉


 あまり早くはないが氷が溶けている。ミナが魔法で氷を溶かしている間にカナは剣に魔力を込めている。


「今よカナ!」


 〈聖なる剣よ 力を 天絶波(てんぜつは)


 剣の先が光りカナが剣を振った。

 すると剣を振ったところが裂けその直後僕の右頬から赤い血が垂れていた。

 昨日のとは違うようだがとっさに避けて正解だったようだ。


 〈ヒール〉


「今のは驚いたよ一瞬だったからね」

「うそ…」

「今のを避けるなんて…」

「まぁ、今日はここまでにするか、僕に傷もつけたしね」


 こうして実力確認が終わった。


「明日からの事ととりあえずの目標を言うぞ」

「ええ」

「うん」

「まずは目標から、ミナは無詠唱ができるようにすること、カナは武技のオリジナルをつくること、明日からはそれにそって別々で教える。午前はミナ、午後はカナだ」

「む、無詠唱ってそんな簡単に…」

「オリジナルの、武技、なんて…」

「そう言う事だから二人はゆっくり休んでくれ疲れただろ?」

「そうね、そうするわ」

「うん、疲れた」


 そして、そのまま解散した。

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