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チート能力をつかって異世界冒険!  作者: ブラッキー
二章 迷宮攻略
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迷宮・四階層…扉の先

 僕達は扉に入って先へ続く道を進んだ。


「まだ続くのかしら」

「長い」

「これほど長いとはね」


 もう苦笑いしかできないよ!

 今まで進んできた迷宮は曲がったりと横にも進み縦と合わせてもそこまで大きくなかった。でも今進んでる道はただただ真っ直ぐ直線なのだ。

 だが突然目の前に光が見えた。


「光が見えるわ」

「やっと、終わる」

「光が見えるってことは外なのかな」


 僕はそんなことを思ったがこの長かった真っ直ぐな道が終わるそう思っただけで嬉しかった。

 もちろん僕が本気を出せばこのくらいの距離はあっという間だでも今は一人ではない二人にペースを合わせていたからとても長い時間歩いた。


 そしてとうとう僕達はこの長い長い道を抜けた。


「「「………」」」


 僕達は目の前に広がる光景を見て唖然とした。

 ここは大きな円形の部屋で氷のような鉱石が辺りを覆っていた。その鉱石は少し光っていてこの部屋が明るいのはこの鉱石の所為なのだろう。


「…すごいなここ」

「…えぇ、とても綺麗ね」

「…うん、すごい」


 僕はここの鉱石が気になって鑑定してみた。


 魔結晶 鉱石

 魔結晶は純度の高い魔力が何年もかけて結晶化したもの、魔鉱石の上位の鉱石。魔力の通りもよくとても貴重な鉱石。


「魔結晶か…」

「「!?」」


 僕がそう呟いた途端二人は目を丸くして驚いていた。


「い、今魔結晶って言った……」

「こんなに多く魔結晶が…」


 カナが途切れ途切れではなく普通に喋った。かなりすごいことなのだろう。

 前にもとてもすごいことがあった時途切れ途切れ話しているいつものカナが急に普通に喋り出したことがあった。あの時はすごく驚いた。


「とりあえず全部取る?」

「「そんな簡単に取れるわけ無いでしょ!!」」


 二人して大きな声で反論してきた。


「魔結晶はね、特殊な方法でしか取れないのよ」

「簡単、じゃない」


 二人とも冷静になったのかいつも通りに戻った。


「そうかな?僕のスキルを使えば…っとほらしまえた」


 僕が魔結晶に触れた瞬間に魔結晶が消えた。


「…そうだったわね、あなたは規格外だったわね」

「…次元が、違う」


 そこまで言うかな…でもこの鉱石えを使った武器とかすごく強くできるかも。


 そんなワクワクを感じながら僕は魔結晶を全て回収した。

 光源になっていた魔結晶が消えた所為で辺りは暗くなり長かった道と同じくらいの明るさになった。ただ真っ暗ではないので辺りは見える。


「魔結晶も全部回収したし次に進もうか」

「…えぇ、そうね」

「…わかった」


 二人は僕の言葉に呆れたように返事をして僕について来た。

 この部屋には大きな扉と魔法陣があった。


「これは何の魔法陣かしら」

「それは転移用だね」

「シリウス、わかるの?」


 ミナにそう聞かれた。


「まぁね」


 ミナの問いに僕は曖昧に返す。

 僕がこの魔法陣が転移用とわかったのはこの魔法陣には空間魔法の刻印が刻まれていたのと僕の鑑定でそうでたからだ。

 でもこの魔法陣が転移用ならかなり前に刻まれた魔法陣だとわかる。なぜなら空間魔法は大分前に失われたとされる魔法だからだ。もちろん今でも使う者はいるだろうでもそれはこの世界でも一握りなものだろう。

 魔法陣に興味が湧き近ずいた、すると突然光を発した。


「な、なんだ!?」


 魔法陣が発動してしまったのだ。

 光が目の前を覆い突然視界が切り替わり別の場所にいた。


「「シリウス!」」


 ミナとカナ、二人は僕に抱きついて来た。

 どうやら二人も一緒に転移して来たようだ。


「大丈夫、僕はここにいるよ」


 そう言った後二人は顔を上げた。


「突然魔法陣が光って心配したんだから」

「急いで飛び込んだ」

「そうか心配させたね」


 二人の頭を撫で二人に離れてもらった。

 それにしてもカナは随分途切れ途切れじゃなくなったな。


 そんなことよりも現在地の確認だ。

 そう思いマップを見ると一つの部屋、今僕達がいる部屋しか写ってなかった。そして周りを見渡すと二つのリングが浮いていた。そのリングは腕の大きさくらいで黒色と白色だった。

 僕はその二つのリングに向かって歩いた。何故かわからないでも僕はこの二つのリングを手にしなければならない、そう感じた。

 リングに向かって歩き始めた僕を二人は止めずその場で待っていた…いや動けなかった。リングからは何かすごい力を感じた。

 そして僕は二つのリングに触れた、するとリングは僕の右手首に交差した状態で装備されていた。


 その後僕達はまた光に視界を覆われ転移させられた。


「何だったんだろうあの時感じたことは…」


 そう呟いた後バタッと音がして振り向くとミナとカナ二人が倒れていた。


「っ!?大丈夫か!」


 急いで二人に近づき行きを確認する。


「「…すぅ〜、すぅ〜」」


 二人は寝ていた。とりあえず一安心だ。

 でもまぁ無理はないか今日はあれだけ活動してそしてさっきのリングの力を目の当たりにしたのだから。幸いにここは十階層のセーフティーエリアのようだから、だが何故この階層へ?と思ったが今はそれよりも気になったことがあった、そうこの僕の右手首に巻かれている白色と黒色の二つのリングだ。

 とりあえず僕は鑑定することにした。


 白魂装の腕輪 神器

 この腕輪は黒魂装の腕輪と対の腕輪。装備者の魂の強さに応じての魔法特化の武器に変化することができる。


 黒魂装の腕輪 神器

 この腕輪は白魂装の腕輪と対の腕輪。装備者の魂の強さに応じての物理特化の武器に変化することができる。


 神器

 神の力によって創り出されたアイテムの事。そのアイテムの効果は絶大で使用することができる者が限られている。


 なんかとんでもないものを手に入れてしまった……。

 とりあえず変化させてみよう。


 そう思い二つの腕輪に念じた。すると僕の手には真っ黒い刀と真っ白い杖が握られていた。

 そして黒魂装、白魂装に戻るように念じた。そしたら二つとも腕輪に戻った。


 とりあえず動作確認もしたし時間的にももう夜だ今日はここまでにして寝るか。

 僕はストレージから三人分の寝袋を取り出し二人を寝袋に入れてから僕も寝袋に入り眠りについた。

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