災害級現る!
最初はシリウス視点ではありません。
ここには人間がたくさんいるな。とても邪魔だそして不愉快だ。
ここには王の命令で来た、人間が多くなると私達オードが数を減らし種族の均衡を保つ。他の種族も同じだ。だが中には私達にに反撃してきた種族がいた。私達は数を減らした後自分によく似たフェイクを置いて元の空間へと帰る。元の空間に戻るにはたくさんの力を使う、そこを狙い反撃されたのだ。でも私達はそんな簡単に倒されはしない、反撃を受けた私の同胞は片目を取られただけで済んでいる。私は人間が相手だからそんなことが起りはしないが、この反撃をもとに私達オードは警戒心が高まった。でもなぜ王は均衡を保とうとするのか私は知らない、均衡を保つためで必要以上減らすことができない。王の命令は絶対だこの頭の黒い紋章が消えるまで。私は人間が嫌いだ、自分のためなら仲間をも売る輩だ。その瞬間に立ち会ったとき私は人間への怒りと嫌悪感が底から湧いた。王の命令がなければ私は人間を皆殺ししていると思う。まぁ、今はこの大樹で待機となっている、だがこの大樹の中でなら何をしても私の自由だ。今さっきまでもこの大樹の中を歩いていた人間を片っ端から殺した。そしてさっきからこの大樹に向かっている3っつの生体反応が近づいてくる。2つは魔力が感じられるが1つは全く感じられない、強者なのだろう私が魔力を感じられない本当に人間か?まぁ、すぐにわかることだ、もしものために帰り道を造っておこう。
◆
僕達は迷宮の入口にたどり着いた。
「大きいわね」
「大きい」
ミナもカナの迷宮である大樹を見上げていた。
確かに大きい帝国の城よりあるんじゃないか?村からや帝国からも見えていたが近くで見ると迫力がすごい。
「さぁ、迷宮に入ろう、気を緩めずにね」
「わかってるわ、早く行きましょう」
「早く」
二人ともすごくわくわくしてるようだ。
「そんな急がなくても迷宮は逃げないぞ…」
「ん?どうしたの?」
今すごい魔力を感じた。二人とも気づいてないようだし敵は災害級で間違いないだろう。ただこの魔力の流れは、何か魔法を発動した後だ何の魔法を使ったのか気になるが急いだほうがよさそうだ。
「二人とも、災害級が今何かの魔法を使ったと思う」
「えっ!?全然魔力を感じなかったわ」
《メニュー》のマップから、メアちゃん今の魔力どこからだった?
【二階層の広場です】
メアちゃんの声とともにマップの二階層の広い部分に赤い点が出てきた。
ありがとう、メアちゃん。
〈ゲート〉
「うわっ!何これ?」
「不思議」
「遠くの空間につなげる魔法だよ」
「何その魔法、反則じゃない」
「まぁ、行ったことある所にしかつなげられないけどね」
「シリウスは、この迷宮に来たことあるの?」
「ないよ、ユニークスキルを使ってね」
「すごい」
「本当よ、あなたのユニークスキルも反則よ」
「まぁ、これが反則なのは僕も思うけどね、それよりもこの先に災害級がいるから気を引き締めてね。」
「「うん」」
二人の返事とともにゲートをくぐった。
「ようやく来たか人間」
そこには、三メートルくらいの人型の魔物がいた。頭には黒い模様、というより紋章のようなものが浮かんでいた、間違いないこいつが災害級で間違いない。
「それにしても驚いた、人間にこのような魔法を使えるものがいるとは」
「お前は何者だ」
「私は、オードのラクスだ」
(ラクスのステータス)
レベル 180/500 種族:オード
HP 14500 +??
MP 20000 +??
力 2000 +??
守 1800 +??
学 3000 +??
運 0 +??
スキル 不明
なんだこのステータス不明の箇所多すぎない?《メニュー》で表示できないステータス今回は本当にまずいな。
【主様のユニークスキルはまだレベルが1だからです。ユニークスキルにはレベルがありそのユニークスキルによって限界が違います】
そうなのか、でも僕よりもステータスが高い奴と戦うのは初めてだ。
「ところで、お前は本当に人間か?」
「そうだ」
「人間にこんな強い奴がいたとはな、そしてお前は転生者か面白い」
「っ!?な、何で…そうかステータスか」
「その通りだ、お前の隠蔽もなかなかだが私の眼はごまかせない」
やばい、こいつはかなり強い、二人を避難させなきゃ…いやいいことを思いついた。
「おい、ラクス提案がある」
「いいだろう聞いてやる」
「ここで戦闘したら被害が大きい場所を変えよう」
「いいだろう」
〈異空間生成〉
魔法を唱えてからゲートが出現した。
「この中で戦おう」
とりあえずこれで二人に被害は出ないだろう。僕より強い相手、気を引き締めなきゃ!