邪神教団誕生秘話3
「ほお、ここが魔王城ですか」
『ああ、そうだよ』
「でっかい門ですな、扉もデカイ、どうやってはいるの?」
『勝手口から入ればいいよ』
「おお、なんか一般家庭感が出てる」
『あれはただのハリボテみたいなものだからね』
「さて、ようこそ、魔王城へ」
そう言って出て来たのは、金髪蒼目のツノが生えた男性だった
「おお、ザ・魔族な見た目ですね」
「では、さっそく、ついて来なさい」
「えッ、はい」
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「まず、君は何故ここにいるか、からだね」
「はい、」
「それは、一回過去に戻ってもらいたいんだ」
「どういうことで?」
「私の力は【魔】だ、時を超えることぐらいどうってことはない」
「目的は?」
「簡単なことさ、邪神を見つけて欲しいんだ、そうしないとこの世界が終わる」
「えっ?」
「もうすぐ、魔王討伐軍がこっちにくる、軍隊だよ軍隊、もし戦って勝てても、人間からしたら『魔族は残虐な種族』と思わらてしまうだろうからね、なんとしてでもそれは避けたい」
「ならば、なぜ私を?」
「魔界に来ても、ヤツが直々に出てきたら終わりさだよ、アイツの場合は絶対的な理の力【荒】の持ち主だからね、私じゃ叶わないね」
「まさか、貴方も…」
「どうやら、全てを知っているようだね、まあその全ては本当の全てじゃないよ、真実は無限にあるんだ」
「貴方は…本当に味方なの?」
「こうして一つ真実が壊れた、私は人類の味方だよ」
「ならば、本当の貴方は…誰?」
「私は【魔神】マルス、人類を滅ぼした神の一柱だ」
「滅ぼした?」
「ああ、滅ぼすのに協力したのに変わりはない」
「そう…ならば、ここはいつなんですか?」
「そうだね、人類の3回目の文明だね、君の文明の次の文明だよ」
「私達は2回目の文明だったと」
「ああ」
「そうですか、ではなぜ過去に送るんですか?」
「魔王討伐軍をやめさせるためだよ、殺した人数が少ない方がいいからね」
「魔王討伐をやめさせることは出来ないのですか?」
「それは無理だろう、相手は国王だろうからね」
「国家戦争ですか…」
「悪く言えばそうなるね」
「話を元に戻します、過去に行くのは、討伐軍がこっちに来ていて、逃げ場がないからでいいかしら?」
「呑み込みが早くて助かるよ、そうだね絶対に軍に捕まっていろいろやられるだろうね、魔族と協力した人間もしくはツノのない魔族としてね」
「わかったわ、過去に送ってください」
「ありがとう、君に託すよ、すまないね、
『我【魔神】マルスその力を譲渡する』
「えっ」
「魔族のみんなはもう避難出来ている、私は最期まで囮になるよ、だからもうこの力はいらない、人間なんて儚い蟻をいとも簡単に踏み潰すからね」
「じゃあ、どうやって」
「力は渡したが、ステータスは変わらない、適当な動きをすれば囮になれるさ」
「わかった、じゃあ、本当に何かあったときに使うための力のひとかけらを貴方にあげるわ」
「ありがとう、優しいなぁ、人間って」
「んじゃ、行ってきます」
「ああ、よろしく頼む」
『ドカンドカン』
「魔王よ、降伏しろ、この城には貴様しかいないんだろう、このグランド王国軍に勝てるわけない」
「残念だったね、軍の指揮官よ、私は簡単には降伏しないよ」
「ならば討伐するのみ」
「グハッ」
「残念だったな、魔王よ」
「貴様は…荒神」
「ふふ、哀れよのう、 人類を助けたのはそなたなのにのう」
「ふふ、罪滅ぼしと考えればいいんです」
『ラストオーダー(魔王城を孤高の遥か彼方に)』
「なっ、貴様ぁ」
「ありがとう、ラナさん、貴方のおかげで、こっちの世界で安心出来た……」
「くそッ、最期に足掻きおって、必ず奴らを滅ぼしてくれる」




