家に〜帰れば〜
「ただいまー」
「お帰りなさい、旦那様、御食事にしますか?、ならばお風呂にしますか?それとワ・タ・シ?」
「もちろん、ミカ〜」「スリスリ」
「あらあら可愛い旦那様だこと」
何やってくれてるんだって?残念ながらこれはスライムをスリスリしているだけである。
「飯にしてくれ」
「はいよ〜」
そういうと、スライムは奥へ消えていった。
「ほらスズもただいまー」
「一ついいか?お兄ちゃん、いつもいつも甘ったるいんだよっ、少しは自重しろ」
「うるさいなぁ、中身が妹だからって調子乗るなよ」
「うるさい。だれが好きで兄の娘に転生するか!」
「まあまあ、落ち着いて、落ち着いて、考えて見なよコミュ障バツグンの兄が結婚したんだぞ、別に甘々でも目を瞑れ」
「はぁ、異世界で魔王軍を倒す勇者をやってたのに、地球に戻ったらこのありさまだよ」
「えっ?」
「ああ、なんでもない、なんでもないよぉ〜」
「怪しい」
「ほら二人とも、親子ゲンカしてないで、ちょうどこの子の誕生日でしょうが」
と言って現れたのはスライムではなくスライム娘だ、まあ料理を作っていたのだからこの姿になるのは必然だが。
「やっぱりミカは、スライム娘の時が一番可愛いわ」
「おい父さん、いい加減母さんにベタ惚れするのやめろよ」
「いいじゃないか、うちの中なんだから」
「外でいちゃつく人っているのか」
「上司でいるよ」
「えっ」
「あっそうだ、もう15歳だろう、うちの教団に来ないか?」
「わかった、というかどうやってあの教団は稼いでるの?」
「教団で倒した敵を売ったり、討伐したりして稼いでる、あとは、討伐報酬を村からもらっているからね、そこそこだよ」
「まあ上司がアレだけどね」
「私を砂糖漬けにしたいのか」
「あっ育休は15歳で終わりだからね!一緒に働けるよ!」
「シロップ漬けになりそう」
こうして、団長とスライムの一人娘スズが団員になったことで、