邪神聖女
どうも、聖女もといラナです
「さてとまぁ終わりましたし」
「なんです?」
「わたしって聖女なんですかね?」
「いちようぼくたち教団のトップレベルの女性だから聖女でいいんじゃない」
「だっているじゃない、エル教の聖女が」
「あぁ〜そういえばいたなぁ」
「最近、竜騎士とくっついてきたらしいですよ」
「ほぇ〜あの自信なさげな後輩くんが」
「わたしたちもそろそろくっつきません?」
「いやぁ〜どうなるかわかりませんよ」
「まぁでも、わたしはあなたのことが好きですから、また今度愛し合いません?」
「もの好きだねぇ〜、シュンくんに怒られないかな」
「あの人なら、お金さえあげれば目をつむりますよ」
「ここって邪神教団の神殿だよね」
「はい」
「信教者がそんなことで動いていいのかなぁ」
「まぁ彼らもただエル教には関わりたくないそうですし、いい拠り所とか思われているじゃないですかね」
「いちよう、目の前に神様がいるのにかい?」
「邪神って名乗っていますし、そもそも部下のポテチを盗み食いする神なんてきいたことないですよ」
「そもそもぼくの部下って神様信じているの?」
「さあ?少なくとも身近すぎて神と捉えられてないんじゃないんですか」
「聖女くん君って、先代のエル教聖女だったんだよね⁉︎」
「二人の間は〜ラナと呼んでくださいね」
「わかったよラナ」
「はい、タナン様っ」
そういうと、聖女もといラナは邪神もといタナンに抱きついたのだった
これが元エル教の聖女でNo.2だとは
そして世界を恐怖に陥れた邪神とは思えない光景だった
彼らがそんなことをしてる間にも彼が頑張って次の獲物を見つけようとしているのにもかかわらず、とんだブラックである
邪神と邪神聖女とはこのことか