登場人物紹介
いまさらながら、登場人物の紹介をします。
――蓬莱村の人びと――
【阿佐見桜】
本作の主人公。女性。自分の服装や髪型には、あまり頓着しない。動きやすいからという理由でボブ~ショートカットにしているが、ここ数年は美容室に行く機会も少なく、たまに意図しないウルフカットになっていることもある。髪を染めたことはないが、異界の生活で、陽に焼けて黒髪が明るい色になっている。普段はメガネ着用だが、コンタクトレンズにすることも。
古代竜ゴクエンからもらった“竜の護り”は、魔法による攻撃はキャンセルされ、ある程度の物理攻撃も跳ね返すというチート級アイテム。アズリン事件の功績によって、王国から辺境伯の地位を与えられる。
【迫田和将】
外務省からの出向で、蓬莱村では外交担当の男性。キツネ目、メガネ。三十代半ば。独身。かつてはDIMO職員として<ホール2>にも派遣されており、彼の地の知古も多い。
異界の利権を狙う組織に拉致された際、死にかけたところを吸血鬼化して助かる。自衛隊員からは影で「ツンデレメガネ」と呼ばれている。
【音川詩】
元々は、国土交通省から出向して蓬莱村の開拓責任者となった女性。桜よりも先に、迫田が吸血鬼になったことを知るなど、のほほんとした外見に似合わず情報収集能力が高い。のちに異界人の「ダニー君」こと、ダニエール・ジョイラントと結婚、それを機に正式に村の村長となる。
ダニーとの間に、音川・ジョイラント=エルナ・律を生む。
【上岡雄一】
陸上自衛隊、官房付一等陸佐。四十代後半。短髪に白髪が交じり始めたことが少しきになっている。蓬莱村の防衛責任者。退官後その経歴を買われて、交流都市「エデン」のとりまとめ役となった。妻と息子夫婦も異界へ移住してきた。
【御厨“教授”】
理学・工学の学位を持つ天才……否、マッドサイエンティスト。女性には優しく、男性に対してはやや厳しい。ヴェルセン王国のスラムで少年ビーを保護し助手にしてからは、マッドぶりはやや自重気味。
裏でDIMOと繋がっていると思われる行動をとっているが、彼女の目的は異界の秘密を解明だ……たぶん。
――ヴェルセン王国の人びと――
【ヘルスタット・アルクーラ王】
第27代ヴェルセン王国国王。現代日本の感覚からすると、老齢に見えるが実は四十代。人心掌握に優れ安定した治世を執っている。それは、異世界との接触という大変化においても同様で、上手に文化や技術を取り入れている。二男一女の父親。
【カイン・アルクーラ】
ヴェルセン王国第二王子。出来の良い兄と比較され続けていたので、少しひねた性格だったが、日本――桜との交流を通じて気持ちが変化。王位継承の争いを避けるために、彼らにとって異界である日本へ留学中。
【ヴァレリーズ・オールト】
四相六位の魔導士。漆黒の長い黒髪、白い肌。ヴェルセン王国側の調整官であり、桜と行動を共にすることも多い。死別した妻との間に一女がいる。
【マルナス伯爵夫人】
桜と仲の良い貴族のひとり。見た目は二十代にも見えるが……。宮中に独自の情報ネットワークを持つ事情通。「夫人」は敬称であり、婚姻関係は記録上のもの。かねてから女性の地位向上を目指しており、日本と協力することは彼女の利益にもなっている。
――ファシャール帝国――
【エルファ・サリフ】
ファシャール帝国初代皇帝。元々は沿岸部の小国ファシャールの王子だったが、陰謀により流刑となり、そこから身を起こして返り咲いただけでなく、周辺諸国を飲み込んで一大帝国を築いた。女にだらしないとみられがちだが、女性に対しては真摯。
【エパ・サリフ】
ファシャール帝国皇妃。エルファとともにファシャール帝国を興した傑物であり、帝国の実質的なトップはこの女性。女癖が悪い皇帝に辟易しつつも見捨てられないのは、最期には自分の元に戻ってくると確信しているから……かも知れない。
――その他――
【ニブラム】
流浪の吟遊詩人。どこにでもひょっこり顔を出す。その正体は竜であり、世界を渡る能力を持つ。竜に与えられた役割に飽き足らず、世界を良き方向へ向かわせるべきと考えて人間の中にいる。
なお、竜と精霊は昔から互いを嫌っているが、ニブラムは精霊の仕事領域を侵しているため特に憎まれている。
【ルート】
「ホール3」から異界に落ちてきた機械生命体。固体を示す識別コードは、14142434889-7*52だが、呼びにくいので桜がルートと名付けた。本能的に知識を求める。御厨教授と情報交換をしているらしい。




