第42話 ただの領主が懲りない王を脅した件
「おかえり。申し訳ないんだけど・・・」
「どうせ国王が呼んでるんだろ?」
「うん。アランから国王に直接説明しろって聞かなくて。」
「モスも大変なんだな。行ってくるとするか。」
「ご主人、ボクも行ってみていい?」
「どうしたんだ?」
「魔王について説明しろってことでしょ?だったらボクがいたほうがいいんじゃないの?」
「それもそうだな。アラには来てもらうか。ヒナツはどうする?」
「2人が行くならついていこうかな。」
「あの国王相手だけどいいのか?」
「精神修行だと思って頑張るよ。」
「それじゃ一緒に行くか。日時の指定は?」
「今出かけてるって言ったら戻り次第来いって。」
「それじゃ行くか。」
王城に到着し、謁見の間に通される。相も変わらず憎たらしい王の顔が出てきた。
「勇者アランよ。ことの顛末を説明せよ。」
「はいはい。俺たちはコリスに世界樹を使って移動した。外の偵察をアラにさせたら外に悪魔の軍勢がいた。俺のスキルでも確認したが最低でも1000は越える。アラ曰く、魔王であるならば魔王ディアブロだろうとのことだ。」
「ディアブロは我が国の封印書庫に封印されているはずだ。そこの魔王はなぜそのような嘘をつく。」
「嘘じゃないんだけど!魔王ディアブロがその封印された悪魔と一緒かまではわからないけど、ディアブロって名前は本物だもん。」
「そうか。その魔王を拘束せよ。真実を語るまで拘束するのだ!」
「おっと、そうはさせないぞ。忘れたのか?俺のスキルは植物を自在に操れる。今あんたらを縛り上げた蔦から棘を生やしてあんたらを貫くことだって訳ないんだぜ?」
「貴様・・・!」
「後忘れているようだが、俺はブレクルスの次期国王候補だ。もしそんなこと仕様もんなら俺が王になり次第全面戦争だからな?まぁ、俺一人で片付いちまいそうだがな。」
「どこまで我をコケにするつもりだ!」
「どこまでも、だ。そもそも舐めた態度をとってきたのはそっちだろうがよ。俺はあんたの言うこたぁ聞かねぇ。だが、コリスの住人はもともと俺の収めていた土地に住むものたちだ。そこくらいは守ってやる。文句あるか?」
といっても国王を含め、俺たち3人以外の全員をツタで拘束している。何もできるわけはない。
「ないみたいだな。心配しなくても蔦は俺が城を出たら消えるようにしといてやる。それじゃあな。次合う時は王としてだな。」
こっちにいる間もう話す気はないという意思も伝えその場を後にする。
「ご主人、ごめんなさい。ボクがいたから話こじれちゃったよね?」
「いや、あれは向こうが悪いからアラは気にするな。ヒナツはどうだった?久々のアレは?」
「結構イラっと来たね。」
「だろ?だからわざわざついてこなくてもいいって言ったのに。まぁ、いい経験か。魔王を倒すまでとはいえ一時的に国王なんだ。お前たちにも慣れてもらわないとだからな。それじゃ、俺たちは俺たちで準備を整えるか!」
ということで2日間万全の状態で戦えるよう準備を整え、再びブレクルス王のもとを訪ねる時間になった。今回は実際に戦場に赴く予定のアラとヒナツも連れてブレクルス王のもとへと出立した。




