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ただの領主が神様に勇者認定された件~植物研究のためだけに世界を守る~  作者: 雲英侑李


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第18話 ただの領主が出立準備でまた国王と会談した件

町の門まで行くとすでに外にブレクルス王が武装状態で待っていた。


「さて、いくか。」


「さすが英雄王という威厳を感じますね。」


「そうか?使い古した装備たちだがな。愛着はあるし、すべてが一級品だ。」


「愛着の深さは感じます。何度も修理をした形跡がありますし。」


「さすが貴族だな。小さな跡だけでそれを見抜くか。」


「そのくらいの嗜みは心得ております。」


「魔王を討伐した後、語り合いたいものだな。こうも話の合う研究者にはなかなかに出会えないものなのでな。じっくりと会談をする機会が欲しい。」


「もちろん。眼前の問題を解決できればすぐにでも。」


「約束だ。それでは最強の魔王からも逃げることが出来るというアランの秘儀を見せてもらおう。」


「では、少々揺れますのでご注意を。」


一言断って世界樹を生やす。


「この木は?」


「ブレクルス王は世界樹をご存じですか?」


「あぁ。数百年に一度しか生えなく、消滅してもその根だけは世界に根差している中にダンジョンを有する特殊な植物だな。」


「私のスキルは自由に植物を生やしたり、感覚の共有、操ることが出来ます。その自由に植物を生やすというもので世界樹を生やし、こちらのツタで味方全員を世界樹の中に無理やり引きずり込み世界樹をその場から消滅させることでどんな敵からでも生存が可能です。」


「なるほど。植物と解釈できるものであればダンジョンやモンスターであろうと操ることが出来るのか。」


「その通りです。そしてそれらを自由に交配させ、変異種を操ることもできます。世界樹はその理から外れているようですが・・・」


「伝説の樹だから当然であろうな。アラン、貴殿の力はわかった。貴殿の策に乗らせてもらおう。だが、1つだけいいか?」


「いかがしましたか?」


「ここでとは言わないが、俺と決闘をしてくれないか?もちろん殺し合いを使用ってんじゃない。お前のような強者とはこれまで出会えなかったのだ。アランほどの人間の強者と戦える機械などそうないであろう?」


「喜んでお受けいたします。」


「それでは、勇者の訪問ということで国を挙げて歓迎させてもらおう。その際に闘技場で観衆も入れて戦うとしよう。」


「緊張しますが、精いっぱい務めさせていただきます。」


「あぁ。手を抜く必要はない。全力で来るがいい。それでは俺は先に国に戻り、城のものたちに指示を出しておくとしよう。アランはどうする?」


「私はこの後と明日で支度を整え明後日、こちらを出立しようと思います。」


「分かった。それでは決闘、楽しみにしているぞ。」


それだけ言い残してブレクルス王は去っていった。本当にこのまま国に戻るらしい。


「ってことで、明日までに出立の準備を整えるぞ。」


「はーい。」


「うん。何か特別必要なものとかある?」


「とくにはないと思うが・・・」


「じゃあ着替えとそれぞれ武器、防具類くらい?」


「だな。この後町に戻って各々準備、明日それぞれ抜けがないかとか確認だ。いいな?」


「うん。私はアラと一緒に準備するよ。」


「ひなっちゃんと一緒?やった!」


「それじゃアラの面倒、頼んだ。俺は色々済ませてくるとするよ。」


「頑張って。」


ヒナツはわかってくれているらしい。俺は急ではあるが一応国王への報告とかギルドへの報告とか色々済ませないといけない。

とりあえず気楽に行けるギルドのほうに行くか。


「アランさん、どうされましたか?」


「ギルドマスターはいるか?」


「はい。大事なお話のようですし、奥にお通ししますね。」


ギルドマスターの部屋にて。


「アラン君。君から私に会いに来るとは珍しいね。」


「ちょっと用事があってな。話しとかないと困るだろうと思って。」


「もしかしてほかの所属に移るとか言わない?」


「似たようなもんだけど違うさ。」


「それならよかった。君たちがいないとうちのAランク相当の依頼がはけなくなってしまうからね。」


「ただ、ブレクルス王から直々に招待をもらってな。しばらくの間こっちを開けることになるんだ。」


「あの英雄王から!?さすがアラン君だね。わかった。どれくらいの期間だい?」


「それがわからなくてな。向こうで魔王の動向を掴んでるらしいからそれを討伐するのも兼ねてるんだ。だから魔王の所在がつかめなければ年単位の長期になることもあり得る。」


「そうか・・・その時は私が消化するしかないか。」


「マスター凄腕だしAランク相当くらいなら余裕だろ?」


「まぁ、そうなんだけどね。」


「それじゃ今度は国王様に報告いかないとだから失礼させてもらうな。」


「はいはい。」





「アランさん、用件は終わられたんですか?」


「あぁ。」


「ちなみに聞いてもいいですか?」


「そうだな。受付嬢たちにも早く共有しといたほうがいいだろう。俺たちはしばらくの間ブレクルスに行くことになってな。期間も未定だが、その報告に来たんだ。」


「魔王、ですか?」


「まぁ、そうだ。魔王と思わしき動きがあるらしくてな。」


「そうですか。お気をつけて。」


「あぁ。それじゃ。」






王城にて。


「アランよ。ブレクルス王と約束をしておったようだが、出立はいつなのだ?」


「今日はその報告に来てやったんだよ。明後日には出立する。ブレクルス王の了承は受けているから止めても無駄だぞ。あと、他国の王の前で約束したから踏み倒すようなことはしないと思うが、魔王は倒してやるから報酬はきちっともらうぞ。」


「倒せるのならな。」


このジジイは俺のことを相当見下しているようだ。まぁ、元部下なのだから仕方ないといえば仕方ないか。


「それじゃ、出立の準備があるから失礼する。帰還に関してはブレクルス王を通して通達する。」


クソほどうざい国王との会談から解放された俺はせっせと準備を整えあっという間に夜になり、翌日を迎えた。

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