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ただの領主が神様に勇者認定された件~植物研究のためだけに世界を守る~  作者: 雲英侑李


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第12話 ただの領主がオーガの群れと戦うことになった件

「ご主人おかえりー。」


「大丈夫だった?」


「まぁ、ちょっと脅してきたさ。懲りてないみたいだったからな。」


「次があったらやりすぎないようにね。」


「気を付けるさ。」


「そーいえば気になってたことがあるんだけどさ。ご主人って魔力を制御できないから身体能力を十分に引き出せてないって話だったでしょ?」


「そうだったな。・・・!」


「気づいた?今制御できるようになったなら試してみない?」


「確かにそうだな。帰りが遅くなるかもだが、せっかくだし、クエストに行くか。」


「私はいいよ。」


「もちろんボクも賛成!」


「それじゃ行くぞ!」



ということでギルドで受けたクエストはオーガの群れの調査だ。オーガは通常個で活動するモンスターだが、オーガロードというオーガの指揮官のようなモンスターが生まれ、群れを成しているらしい。オーガそのものがBランク相当のかなり強いモンスターだ。それが群れを成しているということで俺たちに依頼が回ってきたというわけだ。早急にということだったが、群れだということもあり、最悪野営を想定した準備を整えて出立した。


「オーガロードねぇ。」


「心当たりでもあるのか?」


「いや、ボクの支配してた領域内が群れのテリトリーって話なんだけど、ボクの支配領域と隣り合った支配領域が鬼族の頂点に位置するアルティメットオーガっていう種族の魔王のなんだよね。だからそいつが関係してるのかなーって思って。」


「成程。魔王の部下の可能性があると。」


「うん。警戒はしといたほうがいいかも。もしかしたら魔王が監視してて急に襲われるかもだから。一応あいつはボクよりも強いかな。この世界の魔王だからナスクと比べたら弱っちいけどね。」


「分かった。気を付けておく。そろそろテリトリー内だ。準備はいいか?」


「ボクは大丈夫!」


「私もいいよ。」


「よし。ヒナツは俺から離れるなよ。アラは自分の身は守れるな?」


「誰に言ってんの。オーガロードくらい敵じゃないって。」


「頼もしいな。ヒナツは俺たちがけがをしたら治癒を頼む。」


「アランもせっかくだし戦ってきたら?私は結界で身を守るから。」


「ヒナツがいいならいいが・・・危なくなったらすぐに呼べよ。」


「うん。」


今回は俺の魔力制御の実験のために来ているということを考慮してこういってくれているのだろう。行為は受け取っておかないと失礼だしな。

剣に手をかけるのは冒険者になったばかりのころにいろいろ武器を試していたころ以来だ。だが、昔から鍛えていた剣術自体は体にしみこんでいる。人に魅せるための剣術と護身のための剣術くらいは仕込まれた。そこに今の俺にできる最大限を乗せる!


「うおぉぉぉぉぉぉぉ」


オーガか。数も多いな。逆サイドでアラも接敵したみたいだ。こっちにいるのはざっと15体ってところだな。スキルに頼らず、剣だけで戦うか。


それにしても動きが遅くないか?オーガの動きってこんなものなのか?殴りかかってきているが動き始めてから俺がいた位置に到達するまで4秒はかかってる。それだけの時間があれば回避して切り付けるなんて造作でもない!


ザシュッ


まずは1体。全員動きが遅すぎる。

いや、さっき倒したオーガが地面に倒れていく速度も遅く感じる。こいつらがそこまで早くないのは事実だろうが、おそらく俺が速いんだな。

横目で見た感じ、アラの動きは普通に見える。オーガだけが遅く見えているということは俺が速すぎるあまり、世界の見え方が変わっているようだな。まさか身体強化がここまでだとは。それにこんなにもすぐに適応できるものだとはな。

あれをやってみるか。オーガを前に剣を鞘に納め、構えを取る。そして高速の連撃を放つ!


「剣舞・殺戮連閃」


俺の剣の師範、といっても一応は部下にあたる騎士団の団長だが、そいつから教わったそいつの流派、真剣流(つるぎりゅう)の対多を想定した奥義の一つだ。本人の実力にもよるが、たいていのモンスターを20体くらいなら一撃で葬り去れる。


背後でオーガが倒れていく音が聞こえる。アラのほうも終わったみたいだな。


「ご主人今の何!?」


「今のは真剣流っていう流派の奥義の1つ剣舞・殺戮連閃っていう技だ。技名がついてはいるが、あくまでの技術だけで成り立っている剣術だな。」


「どうやってるの?」


「敵の間を縫いながら決められた舞を舞う感じだな。剣舞という名前からわかる通り、もとは舞だからな。」


「なるほどね。こんな感じ?」


少し距離を取ってアラが剣がないとはいえ完璧に再現して見せた。しかも剣がないことを前提にした舞に自己流で組み替えている!


「すごいな。完璧だ。」


「やったね。」


「アラって思ってた以上にすごいんだな。」


「これでも魔王だよ?弱わけないじゃん。」


「それもそうか。それにしても数が多いな。いや、オーガロードがいると考えれば少ないのか?」


「そうだね。ボクが前にオーガロードの群れを見たときは100以上はいたね。絶対いるとは限らないけど、もっといるんじゃないかな?あくまでも様子見って感じだと思うよ。」


「私もそう思う。オーガロードって文献にも載るくらい有名なモンスターなんだけど、100年前に出没したときは300体のオーガを従えてたって書かれてたよ。その時は1つの国の軍隊が総出を上げてほぼ相打ちみたいな形で倒したみたい。」


「300!?面倒ったらありゃしないな。だからギルドでも調査って名目でクエストを出されたのか。」


「たぶん。前回から100年だから周期的にそろそろ出没する可能性があるって警戒はしてたみたいだけど。」


「そうなのか。それならさっさと倒して国王から金を巻き上げないとな。国の軍を上げて討伐するような相手だろ?それなりの報奨金がもらえるだろ。」


「だね。ボクも頑張るよ!」


「それじゃ奥に入らせてもらうとするか。」


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