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ただの領主が神様に勇者認定された件~植物研究のためだけに世界を守る~  作者: 雲英侑李


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第11話 ただの領主が進化した実力で国王を黙らせた件

勇者体質にスキルのアップグレードとよくわからないことが聞こえてきたが、開花に成功したみたいだな。


「開けろ。殲滅したぞ。」


門番もすでに確認が終わっていたのか、すぐに開けてくれた。


「さすがアランだね。」


「だねー。ご主人はほんと強いね。」


「だろ?このまま訓練場に付き合ってくれるか?」


「いいけど、どうしたの?」


「ご主人覚醒とか何とか言ってたけど、できたの?」


「あぁ。うまくいったみたいだ。」


「ちょっと待って。アランの体から魔力を感じないんだけど・・・」


「魔力を感じないっていうのは?」


「そのままだよ。これまでずっと魔力が漏れてたのにそれがなくなってるの。」


「確かにボクも感じないかも。でもご主人の中に魔力がないってわけでもないみたい?」


「ってことは、魔力があふれなくなっているってことか?」


「どうなんだろ?ちょっとスキルを使ってるところ見てみないとわからないかも。」


「だからこその訓練場だな。2人とも行くぞ。」


2人を引き連れ、訓練場に向かった。


「それじゃ早速行くぞ!」


スキルを発動し、いつも通り進化蔦を操る。なんだかこれまでに比べて自由に操れている気がするな。気のせいか?


「なんか動きが洗練されてない?」


「私も思った。前に比べて動きが洗練されてキレがすごいよ!それにやっぱり魔力の放出がなくなってるね。その分ツタに魔力が多く流れて強度も増してるし、多分魔法で属性付与までできるんじゃないかな?」


「そうなのか?やってみる。」


属性付与って言ってもどういう感じなんだ?魔法適性はないし・・・

とりあえずツタそのものは燃え尽きず、ツタが火をまとって動くイメージをしてみるか。


「わっ!すごい!」


俺たちの目の前には燃え盛るツタがうねっていた。うまくいったのか?イメージが重要で植物であればこれまで以上に自由に操ることが出来るみたいだな。それにおそらくだが合成や分離といったこともより自由が利くようになっているはずだ。もともとは交配が可能な種類を色々掛け合わせてすべて交配できるようにする必要があったが、その手間も不要になっているだろう。植物というカテゴリの中でなら俺が想像した通りのものを顕現させることが出来る。


「ご主人、さすがだね。」


「だろ?勇者の芽が開花したときに勇者体質の獲得って言われたが、多分そっちは、この魔力のほうに関してだな。どういう仕組みかはわからないが溢れないようになっているみたいだ。」


「ちょっと心当たりあるんだけど、試してみてもいい?」


「あぁ。」


「それじゃ、手を出して。」


「まぁ、いいが・・・痛っ」


急に指先をナイフで軽く切られた。


「「えっ?」」


傷がついたと思ったら一瞬で傷口がふさがり、傷があったことがわからないほどになった。

俺とアラは同じ反応だ。ヒナツは想定通りだといわんばかりの表情だな。


「やっぱり。」


「どういうことだ?」


「多分魔力が体内で無限に循環できるようになったんだと思う。簡単に言うと体内にためておける魔力が増えたって感じかな?」


「なるほどな。体内の魔力が多いから傷も早く治ると。」


「それにしてもご主人の治癒力すごすぎない!?魔物だってもっと遅いよ!」


「アランはもともと傷の治りが速いからね。やっぱり治癒力って魔力に依存するし、それが無限にあふれ出るってなるとね。」


「それもそうだけど、だとしても早すぎじゃない?」


「それは私も同感だけど・・・」


「味方なんだからそんな深く考えるなよ。」


「それもそうだね。」


それからはどんな属性を魔力特性だけでつけることが出来るのかといったことや、魔法の基礎知識についてアラと一緒にヒナツから教えてもらってあっという間に時間が過ぎていった。


「とりあえずこんなところかな?敵が使ってくることも考えていろいろ一気に話しちゃったけど、大丈夫?」


「俺は大丈夫だが、アラが・・・」


ぼーっとして話が終わったことにすら気づいていないみたいだ。


「おい、起きろー」


「はっ!ちゃんと聞いてたって。」


「そんな話はしてねぇよ。それにお前は感覚タイプだからあんまり座学に向いてないしな。」


「そうだよ。ボクに教えようってのが間違ってるんだよ。」


「威張るとこじゃないぞ。」


「ごめんごめん。で、何の話?」


「一気に話したけど大丈夫かってさ。」


「大丈夫なわけないじゃん。」


「まぁ、お前はちょっとでも戦いの中で思い出すことがあればそれでいいさ。そろそろ昼時だ。飯でも食いに行くか。」


「そうだね。ほら、アラも行くよ!」


「はーい」


3人で定食屋でご飯を済ませ、外に出ると知った顔が待っていた。


「突然こんなところで申し訳ございません。国王様が覚醒が成功したのなら来てほしいとのことでお迎えに上がりました。」


「やっぱりか。ヒナツとアラは帰っててくれ。」


「はーい!」


「大丈夫?」


「大丈夫だって。心配しなくていいから待っててくれな。」


「うん。」




道中モスが話してくれた内容はこうだ。

国王は自分のおかげで覚醒できたのに例の1つもないのは無礼だから訪問くらいしろ的なことを言ってるらしい。場合によっては魔王討伐時の報酬に影響を出すとか・・・


完全な脅し文句だな。あのジジイ、いまだに立場をわきまえていないと見える。





「勇者アランよ、覚醒は成功したのか?」


このジジイ考えたな。冒険者を雇って護衛につけたか。それも全員がAランク級だ。それが10人。つまらないとこに金をかけやがって・・・


「覚醒は成功したが、なぜ呼び出した?」


「なぜも何もない。場を整えたこちらに対して謝意もないのか?」


「ないな。当然の行いだろ。でなきゃ他国から責められるのはあんただぞ。」


「そうであるな。だが、わしはこれでも一国の王。形式だけでもこちらにのっとってもらわねば困る。」


「そっちの言い分なんか知ったこっちゃねぇ。」


「無礼な!拘束しろ!」


やっぱりこれが狙いか。拘束して飼い殺しにする気だな。だが・・・


バシュッ


各冒険者の四肢がツタで拘束された。


「いい加減学んだらどうだ?どれだけ力があろうと意味がないんだよ。それに覚醒した俺のスキルをどうにかできる人間なんていねぇよ。」


「それはどうかな!{アンチスキル}」


プリーストらしき若い男がスキルを発動させるが・・・


「効かねぇよ。」


「なんでだ!」


「このツタには大量の魔力が宿っている。というか、俺の体の一部として循環している。だから、魔力を使用しての干渉は意味がない。おれの魔力密度を超えれるのなら話は変わるだろうがな。国王、もういいか?俺が城から出たらこいつらの拘束は解除してやるよ。」

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