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2の2 宝探し

ジュン「うふふ、この子はいただいたわーーッ!!!」

ペイジン「ニィ!!!!」


ニヤリと不敵な笑みを浮かべながら

まさに一瞬で立ち去ろうとするほどの脚力。ジュンはニィを抱えたまま、人の家の上から鋭いジャンプで時計台に華麗に昇っていく。

そして、再びペイジンの方へと向きを変えて話しかけてきた。


ジュン「...それにしてもなぜこの子猫ちゃんが必要なの......?」

ペイジン「それは......」


背の高さはペイジンと同じぐらいのまだ若い怪盗の女の子だ。

ニィは、もがき続けるがかんたんに腕から離れない。

ペイジンが冷や汗を垂らしながら言葉に迷い始める。


私なんかが本当にこのかわいい子の命を...ニィを大切にする権利があるのだろうか?

そう自分の真っ暗な世界でそう思っていた。


その時、ジュンが大事なことを伝えた。ニィがどういう人物なのかを。

それはーーーー


ジュン「この子猫ちゃんは...宝なの。」

ペイジン「それってどういうことーーッ!?」

「...それにそのアナタの姿、まさかッ!」

ジュン「あなたには関係ないわ......ッ。

しかし、この子猫ちゃんをアンタの元で

ずっと一緒にいるわけにはいかないのーーーッ!!!」


その言葉をジュンが発した途端、ペイジンはアタマの中が白くなる。

普段大切に常につけていたはずの宝器の武器で香りを放っていたはずなのに__。

いまのわたしには......魔法が使えなくなっていた。それも急に。


ジュン「その魔法__?のエネルギーも盗んでおいたわ......。」

「......でも、このコもそれもぜんぶ今は返すわ。」


ジュンが左手を下に向けて広げるとペイジンにピンク色の光とニィが

ペイジンの目の前に飛ばされる___ッ。

一匹とひとりが汗を流しながら屋根上の怪盗を見上げていた。

彼女らは今敵う相手ではないことを知った。


ジュン「今はまだあなたたちのすべてを奪えることはできないと判断したの__ッ。

でも....準備ができたころには___。」

「......私は怪盗ジュンッッ!!!!!!

人生をかけた宝を見つけ出せ!ペイジン!!!!!」


まるで怪盗はなにか呼びかけているようだった。

そう言うと、赤いマントの人狼のような怪盗少女は作り出した

暗いゲートの奥へと去っていった。

ペイジンがニィに話しかける___。


ペイジン「ニィ....大丈夫_?」

ニィ「なんとかニィ....でも、あのジュンは___。」

ペイジン「ねぇ、ニィ。なにか知ってるんでしょ?

教えてよ__ッ。」


いつも陽気でお転婆なペイジンが真面目に顔を向けている。

あまりにペイジンのどこか冷めた顔に小さな体で応えてきた__。


ニィ「......教えてあげるニィ__......

そのすべてを___ッ!!!!」


魔法少女誕生___ッ

それまであと2話

次回、ニィの秘密が明らかに___!!!

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