表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
TS爺、百合エロゲ―の世界のダンジョンに挑む  作者: 蒼井茜


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

55/59

交流戦前にダンジョン!

 諸々のお説教などを終えた私はひたすら休息を取らされた。

 具体的には1週間くらい部屋に軟禁されたね。


 で、その後は約束通り色々な先生が魔法やら術式やら、あと武器術について教えてくれた。

 錬金術師はやはりというべきか、なかなか捕まらなかったがどうにかこうにか、ちょうど時間が空いてた月神系列の会社員さんに特別ボーナス(なんと数千万円)で教えてもらう事が出来たのである。


 とはいえ専門家ではなく、スキルを持っているからちょっと手を出したけど性に合わなかったから本業にはしなかった、というタイプの人だったので基礎中の基礎だけだったけれど、それでも有意義だと言える内容だった。


 おかげで私は基本となるポーションや、何種類かの毒物の生成に成功した。

 ……途中、毒が啜ってぶっ倒れたけど耐毒のスキルを会得出来て、そのまま忍術に統合されたのはいい思い出。

 そのままの勢いで麻痺毒とかも煽ったりして、毒関係は軒並み効かなくなったのである。

 当然怒られたけどな!


 そしてその発展として、耐空間属性の浸透媚薬ガスを利用した皮膚摂取式の麻痺毒や睡眠毒なんかも作った。

 私には効かないので、無差別攻撃が可能な代物な上にシールドなどの魔法では対処できないのだ。

 実質対人戦だと耐性持ってなければ一方的に勝てる状況になったのである。


「で、交流戦に出ろって?」


「うん、魔法の授業だけは出てるけど実戦形式の授業出てないじゃない? そのせいで命を侮る連中が増えててね。特に月神の分家とか、他の神の一族からも疑問の声が出てるのよ。命を引き取ったのは間違いじゃないのかってね」


「なるほど、そういう事なら」


 毒薬を生成しながら話を聞いていたが、私のせいで義両親にまで迷惑が及ぶのは忍びない。

 という事で交流戦とやらに出る事にしたわけだが……。


「ところで何をするんだ? 戦うのはわかるがルールとかそういうの含めて」


「基本的にはなんでもありよ。その毒を使ってもいいし、うっかり相手が死んでもそれは齢のに出てきたのが悪いって話になるから」


「結構物騒だな……年齢制限は?」


「一応18歳以上限定だけど、神の家系ならその辺はスルーしても大丈夫。あと学生の部とかもあるけど、命は両方出てもらうわよ」


「いやなんでだよ」


 無制限の方だけ勝てば十分だろ。

 というか今の私、レベル換算すれば40くらいあるから中学生相手だと無双通り越して虐殺だぞ。


「順序というべきかしらね。交流戦は学生の部から始まって、それが終わったら無差別級に入るの。その後国際級の部が始まる形でね」


「つまり……今学園で文句言ってる奴らを早めに黙らせて、その後神の家系の連中を黙らせろと」


「可能なら国際の方でも頑張ってほしいんだけどね」


「ふむ……どこまで通用するかわからないけど、せっかくだし全部出るか」


「流石命! という事でこれから特訓するけど、どう?」


「ダンジョンか?」


 私の言葉に親指を立てて肯定する蓮野。

 マジか、そりゃすげえ嬉しいお誘いじゃねえの。

 なにせ今まで教わるばかりで実戦に挑むことができてなかったんだ。

 ダンジョン禁止令が出されてて、しばらくは道場と部屋を行き来するだけの生活だったしな。


「で、どこに挑むんだ?」


「学園のダンジョン、半分くらいはもうクリアできているんだけど、残り半分がちょっと厄介でね」


「当ててやる。体育倉庫と理科準備室、それと図書室が最難関だろ」


「正解。どれもいやらしいというかなんというか……」


「厄介」


「そうそれ」


 そう、その三つは私が図書室で潜ったダンジョンと比べても厄介の一言に尽きるのである。

 というか図書室はダンジョンが10個くらい密集しているから魔境とか言われてた。

 そのうちの一つ、童話の国アリスというダンジョンは本当に厄介で、いわゆるギミックダンジョン。

 どれだけ敵を倒したところでゴールにたどり着けず、謎解きをしたり、必要な敵を倒したり、迷路を踏破したりと面倒くさいことこの上ない。

 ついでに出てくる雑魚も強い癖にドロップアイテムはゴミである。


 使えないという意味のゴミじゃなくて、破れたトランプとかの文字通りの意味でゴミ。

 まぁクリア後に得られるスキルが結構美味しいのと、誰でも取得できる汎用性が高いものだから挑む価値はあるんだけど、周回するほどじゃないという感じだな。


「どこから行く」


「んー、今喫緊で問題になっているのは理科準備室ね。図書室はどうにかなりそうだし、体育倉庫は私ならクリアできるかなってところだったから」


「あー……あそこはなあ」


 理科準備室のダンジョン、経験者ならだれもが苦い顔をして、血涙を流しながら楽しいダンジョンだったよと答え地獄へいざなうような場所。

 とてもシンプルな一本道で、出てくるモンスターも雑魚ばかり。

 ドロップ品はお世辞にもいいとは言えないけれど、ここでもいいスキルが得られるのと経験値が美味しい。

 だが本質はそこじゃない。

 ドッキリ系のお化け屋敷、といえばわかりやすいか。


 とにかく出てくる敵全員がドッキリ系で驚かすばかり、ゲームでは怯んで行動不可能になる事もあるし、ダンジョンのルールとして一定以上の叫び声を上げたら入口に戻される。

 しかもゲーム時代だとマイクをセットしないと挑めないという縛りがあり、プレイヤーが物理的に悲鳴を上げたらアウト。

 キャラクターの精神判定で失敗してもアウトというクソゲーを強いてきた。

 得られるスキル?

 恐怖耐性だよ!

 入る前に欲しい奴だよねそれ! と言いたいが、実の所後半のダンジョンだと結構役に立つから腹立たしい……。


「蓮野、ドッキリとかびっくりには強い?」


「……まぁ、人並みには」


「猿轡用意しておく」


「……やっぱりそういうダンジョンなのね」


 ちなみに私はそういうのは一切動じない。

 というかそんなので驚いて叫ぶ暇があったら攻撃するから。

 前世と今世両方で培ったメンタル舐めんなよ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ