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光島への帰還途中のマルキョクでバカンスです。

「さあ、車に乗りますよ。乗り心地はちょっと悪いですけど、成田まで我慢してください。」「この車凄いね、金網で囲われている。」「万が一に備えて、警視庁からお借りしました。覆面も待機しています。」

「何か迷惑かけちゃったかな」「まあ、これくらいの護衛はしょうがないでしょう。詳細は僕も知らないけど相当の大物らしいよ、落合陸将から感謝の言葉を頂いたくらいですから。」「でもたぬたぬは何もしていないよ」「いえいえ、優希ちゃんの電話をしかるべき筋に連絡したのは私です。」

「優希ちゃんは銀座観光、楽しめましたか。」「はい、良い買い物が出来ました。ありがとうございます。」

「で、たぬたぬ。あの後、プレゼンはどう評価されたの。」「簡単に言えば、詳細検討を継続、実験時期が半年後なので、ゆっくり検討したいでしょう。」

「それ、おかしくないですか、陸自さんは実験棟に電磁加速砲を設置したんだから、知らないはずは無いでしょ。」「それは問題ありません。検討になっているのはかの国を刺激している状況についてです。このまま続行するか、屈するか。ですね。」「屈するですって。どこのチキン野郎の発想ですか。」「まあ、人工衛星電磁加速砲を作ったけど、役立たずだったら、かの国を刺激しただけになりますよね。そこがポイントでしょう。」「役立たずでも、作るべきだと思うけどな、竹光でも鞘に収まってれば、日本刀に見えるのに。」「まあ、かの国となると政治になってしまうので、いろいろ面倒なんだよ。」

「さて、そろそろ空港ですね、私も今日は疲れました。機内では寝かしてもらいます。」「そうね、たぬたぬは頑張ったよね。」「空将補が空士長に慰められるとは、」「それそれ、私もっと偉くても良くないですか。」

「良いですよ。どの階級が良いですか、」「北沢師匠の一つ下とか」「一等空曹ですか。3階級特進ですね。それとも思い切って1等空佐とかどうですか」「何かいいことあるの」「あまり無いですね。ただ、定年まで自衛隊で働いてもらいます」

「それは無理、いままの階級のままで良いです。」「あと半年ですか。優希ちゃんとお別れですか、本当に寂しくなりますね。」「私も寂しいですが、戻るべき場所で待っている人が居るので。」「まあ、優希ちゃんには、ハンニバル司令官として半年は頑張ってもらいますから。」

チケットカウンターに行って、座席のグレードアップを交渉する。4人はビジネス、1人はファーストになった。一番ぐったりしている浜ちゃんにファーストに行ってもらう。たぬたぬが、ファーストが良いと駄々をこねていたが、私の隣のビジネスで我慢しなさいと言って納得してもらった。

その時見知った顔を見つけた。「たぬたぬ、ちょっと問題」「どうした優希ちゃん」「あそこのドバイ行きのチェックインで並んでいる2人、今朝見た。」「分かった、ちょっと空港警察に言ってくる。」

「ご苦労様、優希ちゃん。お手柄でした。でも日本からは逃げられちゃう。」「そうなの。」「パスポートが外交官名義付きだって。」「じゃ仕方無いか。」「うん、せいぜい豪華な別室での厳密な出国審査と指紋の取得。二度と来るなよと注意くらいかな。」

「さあ、我々も出国手続きしよう。」「ぐでんぐでんの女帝陛下の出国と飛行機の搭乗の際にめちゃくちゃ嫌な顔をされたが、皇女殿下と私が「ちゃんと面倒見ますから」と説得してビジネスシートに座らせる。心配になってファーストの浜ちゃんの席を覗いたが、離陸前に寝ていた。

皇女殿下が「優希は少し飲んで寝たら」と心配してくるが、4時間後に着いたらバカンスの段取りをしないと行けないので、止めておきますと答えた。皇女殿下は「それじゃ仕方ないわね」と言いながら、シャンパンをがぶ飲みして、「うめぇ」とこっちを見てつぶやく。ちくしょう、操縦員稼業の私が一般の乗客としてのる数少ない機会なのに、隣で「やべぇ」とか「最高ね」とかつぶやくのは意地悪すぎる。

本当の早朝、黎明時間に到着。早々に定宿のホテルに移動する。黎明時間なのに、オーナーがお出迎え。すんません。

今回もお世話になります。と謝意を伝えるのと、今回の宿泊は伊吹口座での精算であることを念押しして置く。チェックインには当然早い時間だが、浜ちゃんバカンスツアー組は、部屋を用意して貰い仮眠・休息とする。

昼ごろには、全員起きだして、女帝陛下と皇女殿下は早速水着に着替えて、ホテル付きのプールでシャンパンを開けている。浜ちゃんは水着が無いとか、いろいろ言い訳して逃げたいらしいが、女帝陛下からの指令だと言い聞かせて、ホテルのショップで水着を買わせて、女帝陛下と皇女殿下の間にソファを入れて寝かせるが、速攻で二人に絡まれて、シャンパンを飲まされる。しかもピンドンである。

私は、明日からのダイビングの予約やら、なんだかんだの雑用をこなして、夕方に3人と合流した。「ねぇ、優希、考えて見ればお腹が減ってるんだけど。」「女帝陛下、皇女殿下も、ピンドンだけで良く我慢できましたね、もう夕方ですよ。」「不思議ね、浜ちゃんを弄り倒してたら、時間が経つのを忘れちゃった。」「女帝陛下、今回は浜ちゃんのリラックスが目的で有ることは忘れてないですよね。」「ごめん、忘れてた。」「どうせこうなると思ってました。」「夕食は私のアレンジで良いですか。」「はーい。優希にお任せで。」

結局、旦那さまと奥さまの贔屓の店に出発。うまうまの魚料理を堪能する。女帝陛下がまだ飲もうとするので、明日はダイビング何で、控えてくださいと説得して、やっと水に変えてくれる。浜ちゃんは女性3人に囲まれ、弄られ、逆にストレスになってないか心配になる。

翌日はライセンス持ちの女帝陛下と皇女殿下はダイビングツアーに参加、ライセンスの無い、浜ちゃんは私とシュノーケリングやバナナボートみたいな定番のビーチリゾートでひたすら遊び倒す。何となく連れ回された感の浜ちゃんも、水圧で空を飛ぶジェットパックをやりたいと言い出す。難しいらしいよと言っても、別にうまくやる必要は無いし、海面にたたきつけられるなら、それもそれで楽しいよと。妙にのりのり。

そんな感じで仕事をわすれて4日間、遊び倒して二式大艇タクシーにのって光島に帰還、浜ちゃんは血液検査の結果、暫くの間は酒を控えろと言われていた、自分が飲ませたくせに酷い仕打ちだと思うが、それ以外の数値は安定している様なので、リラックス出来たみたいで良かった。

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