表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
涙は風の中  作者: 舞夢
銀座香苑へ
20/28

車の中には、昨日見た少女が。

授業は正午に終わった。

圭が、大教室の階段を上り、廊下に出ると、上品な紺のスーツを着た初老の紳士が立っていた。

「銀座香苑でございます。お迎えにあがりました」

本当に丁寧な話し方をする。


「はい・・・これから伺おうと思っていました」

圭は、 少し緊張してしまう。

紳士と、廊下を歩き、校舎の玄関の前に出ると、黒塗りの高級外車が停車している。


初老の紳士に、高級外車のドアを開けた。

「では・・・こちらへ・・・」


「はい・・・」

圭は、少し不安を感じながらも、そのまま乗り込む。


「あ・・・」

そして、驚いた。

車の中には、昨日自宅にお線香を届けてくれた少女が乗っている。


「待っていたよ・・・ずっと・・・」

少女は、じっと 圭の目を見つめる。


圭は、不思議でならない。

「待っていたって・・・」


しかし、少女は、真剣な顔。

「いいの・・・私の目を見て・・・」


圭の心臓の鼓動は、とても激しくなる。

しかし・・・不思議に懐かしい・・・

圭は、心の中の深い場所からこみ上げてくるものを感じた。

何故かとても 愛おしいような感じもある。

車はいつのまにか走り出しているけれど、圭は、少女の目に吸い寄せられ、とても周りの景色など、見る余裕がない。


「ずっと待って・・・やっと・・・逢えたの・・・」

少女は、突然、わっと泣き出して圭の胸にしがみつく。


圭は、そのまま、少女の身体をぎゅっと抱きしめた。


「うれしい・・・」

少女は、ずっと泣きじゃくっている。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ