08. 真琴、保護者を手に入れる
ゼノバゼロス様から教えられた真琴のスキル能力は、
反則的に最強と言えるチートな能力だった。
ホントに凄い能力だな、全ての能力値がカンストしてるじゃないか。
スキルに至っては神様に匹敵する能力にダメ押しの様に
あらゆる魔法が行使出来るし、作成も可能ってチート過ぎる。
でも、この能力を真琴が使いこなせる未来が浮かばない。
俺が呼び出されたのがこの『お取り寄せ』スキルだな。
魔法の行使や作成も凄いが、この能力が一番チート過ぎる。
召喚された俺が、真琴の能力で現世に記憶保持で帰還出来るなんて、
夢のような能力だよ、もっとも記憶保持はゼノバゼロス様頼りだが、
この能力を真琴に教えるのは至難の業だな、どうするのが一番か。
【名 前】円谷 真琴 (転生者)
【年 齢】0 歳
【種 族】神霊獣レア (別名チビペンスラ)
【称 号】宇宙神ゼノバゼロスのペット
【レベル】 ∞
【H P】 ∞
【魔 力】 ∞
【攻撃力】 ∞
【防御力】 ∞
【スキル】・森羅万象・ブラックホール
・時空間無限移動・メタモルフォーゼ、
・あらゆる魔法の使用可/あらゆる魔法の創生可
・無限お取り寄せ
(有機、無機物拘らずあらゆる宇宙世界の
どんなモノでも取り寄せ可能/返却も可)
やっぱりいくら考えてもこれしかないな、
いくら神様でもあのペットは放置出来ないだろう。
きっとそのうち手に余るからと捨てられてしまったら……
「ゼノバゼロス様、考えたのですが俺もこちらに留まり、
真琴の傍で長い目で能力の使い方を教えたいと思いますが、
どうでしょうか?」
「おお、それは良い考えじゃ、実はワシも真琴を一人にするのは、
どうじゃろうかと思案しとったところじゃ。
あ奴は色んな意味で特殊な気がするでの、フォフォフォ」
「ハハハ、確かに」
「しかし、よいのか?現世は其方が召喚された時で止まるが、
異界の時間は進む、現世に戻るとき外見は呼ばれた時の姿じゃが、
精神面や記憶は進むぞ?長くなるほど弊害が出てくるからの」
「分かっています、ですが真琴がここで暮らすなら、
兄弟同然で育ったのに一人、置いてはいけないです。」
この決断で奏多は真琴同様に考えもしていなかった、
異世界での新たな一歩を踏み出すことになる。
ただし、奏多はまだ知らない真琴の保護者&教育係という
称号をゼノバゼロス神より既に与えられていることに……