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神代 奏多の回顧録その1

いつもと変わらない日常の一コマだと思っていた。


お隣に住む同級生の幼馴染で親友の真琴と、


学校帰りにくだらない冗談を言い合いながら、


いつも通りの明日を迎えると漠然と信じていた。


普段の俺なら真琴が陥没した地面に落ちる前に気づけた。


普段の真琴なら陥没した地面に無抵抗で落ちるなんてあり得ない。


二人とも幼い頃から武道を嗜んできた。


特に真琴は見かけが幼女に見えるチビだが、


俺と同じ古武術の有段者だ、間違っても、


あんなに簡単にあっけなく死んでしまう存在じゃない。


病院に運ばれた真琴に付き添い、直ぐに担当医に告げられた言葉。


残念ですが手の施し様がありません。


外傷も無く、MRIでも所見は見当たらない。


医者が何故真琴が死んでいるのか判らない発言。


おいおい、ウソだろう?冗談はやめてくれ。


真琴の両親二人とも海外在住なんだよ。


なんて説明すればいいんだよ。


医者が解らないなんて言わないでくれよ。



真琴、いつまで寝てるんだ?お前の桜が待ってるぞ。


今日は特別なヒマワリの種を手に入れたって言ってただろ?


桜に美味しいおやつをあげるんだって言ってただろう?


自慢じゃないが俺はハムスターより猫派だ、むしろ天敵だ。


トムとジェリーなら間違いなくトムが好きだ。


話が脇道にそれてしまった、それくらい動揺している。


どこも怪我してない、擦り傷一つ無い、頭にタンコブも無い。


ほら、怒らないからいい加減に悪戯はよせ。


早く起きて帰ろうぜ、今日はお袋がステーキだって言ってたぞ。


真琴の好物だろう?今日はお前の17歳の誕生日じゃないか。


なんでそんな日に病室のベッドで寝てるんだよっ!


真琴っ!真琴っ!なんでなんだよ!誰か教えてくれよ!


神様!俺の大事な幼馴染を連れていかないでくれ。


兄弟同然の幼馴染なんだ、お調子ものだけど気のいい奴なんだ。


神様!どうかお願いします!俺の大事な真琴を返して下さい!





今にして思えば何て恥ずかしい台詞のオンパレード。

絶対真琴にだけは知られてはダメだ、知られたら最後、

とことん弄られる事が決定してしまう。

でも……本当に願いが叶って良かった。

もう一度真琴に会えて、本当に良かった神様ありがとう!

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この小説は未完で完結後に(改訂版)で再連載しています
(改訂版)は↓下記タイトルからどうぞ↓
「宇宙創造神のペットは規格外と評判です」(改訂版)

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