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07. 真琴、幼馴染に丸投げする

愛する桜にコロコロの糞を投げられながらも、ニンマリする真琴を慈愛の笑みで見つめるイケメンが一人。そう、真琴にお取り寄せされた幼馴染の奏多は、古武術の有段者で文武両道を行く正統派イケメン男子なのである。もっとも真琴が夢見るモテ、イケメンは、正統派イケメンの奏多とは正反対に位置するアイドル系男子らしく、運よく真琴からの嫉妬や妬みに悩まされることは一切無かった。



「なんだよ、奏多。いくら俺がナイスガイなイケメンでも男にゃ興味ないからな、そんなに見つめても思いに答えてやれないぞ。」


「いや、俺もそんな予定は一切無いから気遣い無用だ。それよりそろそろ説明してくれないか?これはどんな現象なんだ、俺は夢でも見ているのか?」


「うんにゃ、夢じゃないな、俺は確かに死んでるし、奏多と桜は生きてるよ、俺のお取り寄せスキルで、現世ラノベ的に言うなら召喚とか、転移されたんだろうな。奏多なら俺より異世界モノに詳しいだろう? そこで光り輝いているのが俺の飼い主?にあたる一番偉い宇宙神ゼノバゼロス様だ。詳しい事はゼノバゼロス様に聞いてくれ、そして俺に説明プリーズ、俺は桜といちゃこらしてるからなーよろしく~」



はぁ、相変わらず適当な奴だな、死んでも全然変わっていない。何かは死んでも治らないと聞くけど本当の話だったんだ。昔の人の教えは奥深い。真琴は多分半分も理解していないだろうし、やはり真琴が言う宇宙神様に聞くのが先決だな。



「突然すみません、宇宙神ゼノバゼロス様、色々教えて頂いてもよろしいでしょうか?」


「フォフォ、真琴の幼馴染とは思えんほど礼儀正しいの、突然の出来事でびっくりしているじゃろうに冷静じゃな、其方の聞きたいことは真琴の転生と其方たちの転移について、転移してきた後の現世での扱いに、真琴の姿とスキルについてあたりかの?」



さすが神様、聞きたかったことを簡潔にまとめてくれる。真琴から紹介されたときは不安だったけれど、間違いなく本物の神様だ。



「ふむ、確かに真琴相手だとそんな気にもなるじゃろて、フォフォ」


「えっ、考えてることまるわかりですか、隠し事なんて出来ませんね」


「フォフォ、普通はそうじゃがの、真琴はよくわからんのじゃよ」


「ああ、それは、多分何も考えていないからだと思います。本能と煩悩に無駄に正直な奴ですから」


「フォフォ、確かにの、では其方に少し説明するかの。真琴は元来特殊な生まれでな、其方の世界の理から外れた存在、地球が生まれる前から転生を繰り返している原始の存在なのじゃ。無論本人に自覚も記憶もないが、遥か昔、宇宙を創造する時にワシの力を具現化して飛ばした偵察生物じゃ、それが遥かな時間とともにワシが気が付かない程に転生と変化を繰り返し、単独の存在となってワシの傍に戻ってきたようじゃ」


「成る程、しかし神の力を具現化されて生まれた存在にしては……… それに現世でのあの死に方は……」


「フォフォ、確かに其方の言いたい事は分かるがの、神であるワシでも理解出来ない存在なのじゃ、過去に放った偵察生物は役目とともにワシの力として戻っておるのじゃが、何が理由だったのか真琴だけが迷子になってたようじゃてフォフォフォ」


「真琴……。それではゼノバゼロス様、神の元に戻ったということは真琴はこのまま消滅するのですか?」


「それがじゃ、既にワシからも離れた存在なのだが、ワシのゴミ箱から発生した今の真琴の姿の生き物が創生された瞬間、現世に転生していた真琴の魂が呼ばれて、現世の真琴が死んでしまったらしいのじゃ」


「ああ、なんとなく分かりました。現世での真琴の死は医者も不思議がる状態でしたし、俺もびっくりし過ぎて現実味がありませんでしたから。」


「そうじゃろうのー、真琴については全てが予定外じゃて、それと其方らは真琴が持っているユニークスキル『お取り寄せ』で現世から召喚された。確かめてみたが、其方の世界の時間軸から今現在は外れておるの、真琴のスキルで元の時間と場所に戻れるぞ。」


「成る程、日本に戻っても浦島太郎にはならないで済む訳ですね。記憶はどうなるのでしょうか?」


「浦島太郎が何かはわからんが、現世に戻ればここにいた記憶はないの」


「記憶を無くさないようには出来ませんか?」


「それは可能じゃが、其方が現世へ戻った時に大変じゃないかの」


「いえ、真琴が転生していた事を忘れる方が大変ですから」


「フォフォフォ、わかった。それでは其方の記憶を其方の世界の理から外しておくからの」


「ありがとうございます。ゼノバゼロス様、真琴はスキルを使いこなしているのでしょうか?」


「フォフォ、ダメじゃな、何やら()()()()()()と偶然其方らを取り寄せしたことくらいかの。おお、そうじゃ、変身スキルを練習しとったの、変身の出来に憤慨しておったわい。真琴のスキルはこれじゃ、其方なら上手に説明出来るじゃろうて、フォフォ」



【名 前】円谷 真琴 (転生者)

【年 齢】0 歳

【種 族】神霊獣レア (別名チビペンスラ)

【称 号】宇宙神ゼノバゼロスのペット

【レベル】 ∞

【H P】 ∞

【魔 力】 ∞

【攻撃力】 ∞

【防御力】 ∞

【スキル】・森羅万象・ブラックホール

     ・時空間無限移動・メタモルフォーゼ、

     ・あらゆる魔法の使用可/あらゆる魔法の創生可

     ・無限お取り寄せ

(有機、無機物拘らずあらゆる宇宙世界のどんなモノでも取り寄せ可能/返却も可)

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この小説は未完で完結後に(改訂版)で再連載しています
(改訂版)は↓下記タイトルからどうぞ↓
「宇宙創造神のペットは規格外と評判です」(改訂版)

cont_access.php?citi_cont_id=156185156&sツギクルバナー
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