12. 真琴、 美貌を誇る
「最初の星に着いたみたいだな」
「ええ、感覚的には地球と似た磁場を感じますね。」
「お腹空いた、何処でランチにする?」
「真琴、ゼノバゼロス様の所から一瞬で移動したんだから
腹がすく訳ないだろうが、もう少し緊張感持てよ。
それで、何故その姿なんだ?お前その姿嫌がってなかったか?」
「これ?う~ん、初めはビックリしたんだけどさー
慣れると前世の姿とか他の姿よりも何故かしっくりくるし
スキル使うのも楽な気がするし、一番はこの姿の俺ってば
庇護欲書き立てるくらいに可愛いと思うんだよ。
きっとこれから出会う神様達、メロメロになるよ。」
「「・・・・・」」
死のうが生き返ろうが転生しようが何処にいても真琴は真琴
常識が通用しない究極ポジティブ生命体になったのだと
奏多と桜は改めて理解するのだった。
「とりあえず飯はいつでも食えるから、ちょっと待て、
先にこの星の神様に会いに行くか、この星がどんな星なのか
見るのが先か、それを決めてからでいいだろう」
「そうですよ真琴様、急ぐ旅ではないですが
初歩的な行動指針は決めておいた方が楽だと思います。
「任せるよーだから!ご!は!ん!」
「…ああ、分かった、飯な、桜、取りあえず弁当食わせろ、
ペットに転生した影響なのか前より食い意地が汚い気がするぜ」
星を巡る旅に出る前に奏多の提案で真琴の取り寄せスキルを使い
大量の出来立て料理や飲み物を魔法で創ったアイテムボックス
(無限)に収納済みだった。
これは奏多と桜二人が共通で取り出せるもので
カモフラージュの意味から奏多は腰に取り付けタイプの
サイドバック、桜は籐製バスケット、真琴に無いのは
単純に面倒くさいとの本人の意向だけであった。
一番初めの訪問先と言うことで星の支配空間に移動し
この星の神様にご挨拶することにする。
「ん?其方は何処から迷い込んで来たのかね?
おおっ!その紋章は宇宙神様の!」
「さすが、神様、一目で宇宙神様の証だと気が付くね」
「それはもちろんです。貴方たちはいったい?」
「初めまして~俺は、ゼノバゼロス様の・・・」
「?」
「ああ、すみません。ゼノバゼロス様の代理補佐で星々の巡回を
仰せつかった奏多と申します。そしてこちらがペットの従者で桜。
そして、途中で言葉が止まっているその珍妙な生き物が不本意ながら
ゼノバゼロス様の代理で珍獣ペット『チビペンスラの真琴』です。」
「うお~いっ!なんて紹介だよ!人がペットと言いあぐねている隙に」
「いや、お前人の姿してないから、『チビペンスラ』だから
自分で言ってただろ?一番可愛いって」
「はっ!そうだった、ハハハ!そうです俺がゼノバゼロス様が
唯一愛してやまないビューティーペット真琴であ~る!」
「「「・・・・・・」」」
奏多も桜もこの星の神まで真琴のセリフで黙りこくってしまった。
おろ?なんで奏多たちまで黙るんだ?俺様の美貌なんて
嫌になるくらい見慣れているだろうに。
ああ、桜は偉大な飼い主に更なる尊敬の眼差しってところか。
奏多は毎度だ、思いに答えてやれないといつも言ってるのにな。
奏多と桜、そして神までも真琴とは正反対の事を思っていた。
先が思いやられると呆れる奏多たちであった。




