第1話〜人類の歩みは、こうして現在に至る〜
今回は、世界観とゆうか、作中世界の歴史の解説です。
25年前、宇宙からの来訪者は地球の歴史を大きく変えた
未知の侵略者、≪デポイ≫
少数精鋭の、その数わずか50体という侵攻軍で挑んできた異星人は、地球を圧倒的な力で手に入れようとした。
突如現れた彼らは、人類の進化の歴史が浅いことを頷かざるを得ないような、驚異的な能力を進化の過程で得ていた。
スーパーサイキック
後にこう名付けられたこの能力は、時代が進み、遺伝子の突然変異が重なったことで、世界中にちらほらとサイキック能力者が現れだした人類でも、足元にも及ばないほどの強力な能力だった。
明らかな能力差、現代兵器も及ばないこの力の前に、地球の生命の減少はさらに加速することとなる。
厳しい戦況の中、突如現れた脅威の前に団結するしかなかった人類は、その叡智を用いて、少しでも侵略者と人間との、根本的な能力差を埋めようとした。
遺伝子強化人間
人類では考えられない塩基配列で形取られたゲノムを解析し、どうにか既存の地球上の遺伝子やRNAで、元々サイキックの素質のある人間を、更に、更に強化する。
そうしてできた強化サイキック達は、強化直後こそデポイにも負けない能力を発揮したが、その寿命は、良くて3日というあまり生物倫理的によろしくない実験結果を露見させていた。このままサイキックを使い捨てていくような実験を続けるか疑問の声も上がった。同じ人間としてどうなのかと。
しかし、まさに人類の危機に直面している今、倫理など問題にしている場合ではないという、権力者達の鶴の一声により、人類の強化サイキック製造実験は人造サイキック製造方の確立により、苛烈の一途をたどっていった。
そしてついに、大量の実験体の屍の上に、人類待望の実践レベルで使えるスーパーサイキックを持った人類は誕生した。
熾烈な争いの中、人類の希望は敵の下級等兵15体を道連れに、戦場で生き絶えた。
この結果に、研究者達はこの大きな一歩に歓喜した。実験体第1号は死んでしまったが、実験の成功に手応えを持った研究者達は、その後も断続的にスーパーサイキックを持った遺伝子強化人間の製造に成功していくようになる。
ここまでの期間、地球規模の戦争が始まりわずか3年。
この大規模惑星間戦争は、人類への試練と同時に、進化へのチャンスでもあった。
初めより戦力が弱まったデポイ相手に人類は、わずか5年で敵を凌ぐ戦力を見せつけることとなる。
人間とは所詮浅はかなもので、デポイと対等以上になってしまった今、サイキック達の需要は別のフェーズに移行しつつあった。
単なる見世物レベルでしかなかったサイキックを、戦闘レベルで強化した人類は、個体による特異なサイキック能力を見出し、単純なサイコキネシスから大きくかけ離れた異能力者たちの開発に成功した。
発動対象に特異な偏りを持ったサイキック達の能力は、様々な系統に細分化し、俗に言う超能力者となっていく。個体によってサイキック能力にも差が開きだし、神に祝福された一部のサイキック達は、それこそ漫画やアニメの世界と比べて遜色無い、いや、それ以上の威力を持った力を手にすることとなった。
今や細々となったデポイからの破壊工作を一蹴できる程のレベルに達した人類は、当然と言うか、やはりと言うか、突如与えられた恩恵を、愚かな人類同士の争いに巻き込んでしまう。
国家の人類への影響力へと直結する、遺伝子強化人間達を、自国へ縛り付け軍用化することで、新時代への列強に仲間入りを果たしたこの日本帝國でもそれは同様だった。
あくまでラブコメが書きたいです。
異能設定がきつい…
ちゃんといちゃラブコメかけるように頑張ります。
1日一話投稿したいです。
できたら