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わさび

作者: ひいらぎ

僕の仕事はなにかって?

美味しいものをより美味しく。

より美しく引き立てることさ。

人間界の言葉を使って分かりやすく言うなら「縁の下の力持ち」ってところかな。

ただご存知の通り僕は万能じゃない。僕のことをとんでもなく好きな人もいればとんでもなく嫌いな人もいる。

それに僕はわさび界の中でも極めてメンタルが弱い。だから嫌いな人に罵倒の言葉を当てられたらとても悲しくなる。だって考えてみろよ。僕らは食材を美味しくするために生まれてきんだ。なのに逆にまずいなんて言われるんだぜ?

存在全否定もいいところさ。ふんっ。

だけど最近はそれでもいいかなと思ってる。わさびに合うネタがあれば合わないネタもある。人の味覚もそれと同じかなと。そこに腹を立てることは自然災害に腹をたてるようなもの。そんなものに気力を使うくらいならそのエネルギーを自分の養分にしてより香りを引き立たせることを意識した方が自分のためにも、自分のことを好きな人のためにもなる。


カラカラ。


お、開店時間か。すまない仕事があるので今日はこれくらいで。また話聞いてくれよ!


さぁさぁ人間さんよ、本日はどのネタを美味しくしてほしいんだい?

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