登場人物紹介 & 用語説明
登場人物紹介
デュレック(20)
本名デュレック・フォン・オーデュアス・バゼック。
バゼック王国第11子。第1王子にして、唯一の王位継承者。金髪碧眼の美男子であり、見た目は誰がみても理想の王子様。姉が10人、妹が10人いる。いつもは穏やかで冷静に物事を判断できるが、短気で頭に血が上りやすい一面もある。
幼い頃に別れた婚約者を10年間探し続けている。
ヴィヴィ(年齢不詳)
北の森に住む魔女。つねに黒いドレスと黒い仮面を身につけている。灰色の髪をリボンでまとめて肩から一本で垂らしている。常に平坦な物言いをし、無表情無感情。医学に精通している。
ファミット(見た目年齢9歳くらい)
ヴィヴィの自称弟子。人間とエルフのハーフ。長い金髪とエメラルド色の瞳。透き通るような白い肌と、先の尖った耳を持つ。
見た目に似合わず老人くさい古めかしい話し方をする。
ジュエル(10)
本名、ジュエル・フォン・バゼック。バゼック王国第21子。デュレックの唯一母を同じとする妹。同じ金髪碧眼を持つ。大人びた性格で、10も年上の兄を叱ることもするしっかりした少女。好奇心も旺盛。
そのため、いつも無理ばかりするのを護衛騎士のガースに怒られている。
ガース・ドルガン(23)
ジュエル付きの護衛騎士。瞳も茶、髪も短髪の茶色。筋肉質で大柄な体型。平民出身であるが、17歳で王室護衛騎士になった出世頭。小さい頃からジュエルの護衛を勤めていたため、ただの護衛というよりは教育係の一面もある。デュレックの命で仕事をすることもある。
バンドット卿(58)
バゼック王国大臣。公爵。アーゲリオンの妹を妻にもち、デュレックにとっては叔父であり、教育係。
小柄な好々爺とした老人紳士。
ウィル・バンドット(25)
バンドット卿の子息。デュレックの従兄。茶髪に青い瞳を持つ。冷静沈着、完璧主義で清廉潔白を絵に描いたような人物。幼い頃からデュレックの側にいる近臣。
アンジェリーナ・ジャンドーク(享年9歳)
10年前に失踪したデュレックの婚約者の少女。ジャンドーク公爵家の一人娘。豊な茶色の髪に、青い瞳を持つ。美人でも特別可愛いわけでもないが、その屈託ない愛想のある性格で誰からも愛されていた。
法律上は死亡になっている。
用語紹介
バゼック王国
アルバニス大陸のほぼ中央に位置する大国。大陸の三分の一が領土。自然豊かであり、国内での争いがほとんど無かった。山や森、川に囲まれた自然要塞に守れら、しばらく他国との戦争もしていない。
歴史も古く、王家は建国から変わっていない。
アルバニス大陸
人間が暮らす広大な大陸。かつては、精霊や妖精、魔法を使う魔女達が暮らしていたという伝説が残っている。1000年に一度、奇跡の島に通じる道が海に現れるという伝承がある。
ガリック・シルバー島
1000年に一度、海に現れる道を辿りつくという伝説の陸島。奇跡の島とも呼ばれている。この島には人間のほかに、精霊や妖精、魔女、エルフや人魚などのアルバニス大陸では伝説となっている生き物がともに暮らしていると伝えられている。
水晶花
バゼック王国の国宝花。花弁、茎、根にいたるまで水晶のような透明な硬い物質で出来ているユリに似た花。匂いもユリに似ており、それから作られる香水は一国を傾けると言われている。