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「ひゃい、な、なな、なんでしょうか!?」
西園寺はそれはもう盛大に噛んだ。物理的に下も噛んでとても痛い思いをすることに。
血が滲んでのか口の中が血の味でいっぱいだった。
口を抑えながら、相手の出方を伺っている。
声をかけたという事は、少なからず要件がある訳で。
ジロジロ見ているのを辞めて欲しいとかかも知れなくて、血の気が引いている。
「あわわ、大丈夫?急に声掛けちゃってビックリさせちゃったね」
なんと相手方はとても優しいお人だった。
西園寺は人に優しくされることが滅多に無い。
人と関わらないからその確率が下がるもの無理は無いところではあるが、そのせいか西園寺は致命的な弱点があった。
「や、優しい……。好きぃ……」
チョロい。




