西園寺陽向の場合1
ここに西園寺陽向と言う高校一年生がいる。
大きな目は物好きそうにこの世界を見回していて、西園寺の性格ゆえか、いつもウルウルとしている。
引っ込み思案でだけども好奇心は人よりも大勢。
チグハグな自分自身にとても悩んでいた。
(3段アイスって憧れるなあ)
と、とてもどうでもいいことを真剣に悩むお年頃であるのだ。
そんな彼女にはLove……では無く気になる人がいる。
都市部に近い高校は駅などで色んな人が大勢集まる。
日中で静かな時なんて少しも無いくらいだ。
毎朝朝礼30分前に着くようにしているのは、教室で読書をしたいから。だけど、最近はそれだけでは無い。
(あ、来た)
今日も同じ時間の電車に乗って来た。
見た感じは自分と同じ高校生に見えるのに、制服は着てなくて中世の町娘みたいな格好の女の子。
別の世界から来ましたって言われても信じちゃうかもしれない。
そんな人は当たり前のように電車に乗らないと思うけど。
秋頃からこの女の子の事を見かけるようになって、それからほぼ毎日目で追ってしまう。
純粋に可愛らしいから。自分もああなりたいな。そんな思いは無くはない。
「あのー」
そして、その女の子に話しかけられてしまった。
ビクッ!と跳ね上がるも悲鳴をあげ無かったはとても偉いと思うのだった。




