表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
134/173

新たな「声」の船出、放送局の歓迎

アリアの「王国放送」は、王国の隅々にまで「希望の音色」を届け、国民の生活に欠かせない存在となっていた。番組表は多岐にわたり、朝から夜中まで、様々な声が国民の耳に届けられている。そして今、アリアとライナー先生の指導のもと、研修を終えた新たな放送者たちが、いよいよその「声」を届ける舞台へと立つ時が来た。


数週間にも及ぶ厳しい研修を終え、セルマ・ホーク、ゲイル・マクラウド、オルセン・バーンズ、リーラ・フォレスト、コーネリアス・ストーンヘイム、ゼノン・ライトニング、マリー・ベルの七人は、期待と緊張、そして高揚感に満ちた表情で、貴族院の宿舎にある「放送局」(アリアの研究室)の前に立っていた。


「皆、準備はいいか?貴殿らの声が、この王国全体に響き渡るのだ」


ライナー先生は、彼らに向かって力強く語りかけた。彼の顔には、この若き才能たちが、アリアの「王国放送」の新たな担い手となることへの、確かな期待が浮かんでいた。


「はい、先生!」


七人の放送者は、一斉に力強く応えた。


ライナー先生が扉を開けると、そこには、すでに活気あふれる放送局の光景が広がっていた。壁一面に並んだ黒板には、アリアネットワークから得られた最新情報が色分けして書き込まれ、放送者たちが次の番組のために準備を進めている。エルミア・ラッセルがニュース原稿を確認し、アルフレッド・ウェストウッドが発声練習をしている。その賑やかさと、熱気に、新しく加わる七人の放送者は、一瞬、息をのんだ。


「ようこそ、我が放送局へ!貴殿らが、新たな「声」を届けてくれることを、心待ちにしておりました!」


ロジャー・アシュトンが、豪快な笑顔で彼らを迎え入れた。エディス・モルガンも、静かに頷き、その知的な眼差しで彼らを見つめている。フェリックス・ブルームとリリー・スミスも、温かい笑顔で歓迎の意を示した。


そして、その中心には、アリアが立っていた。彼女の黒髪と真っ赤な瞳は、王国の未来を見据えるかのように輝いている。


「皆様!研修、本当にお疲れ様でした。今日から、皆さんの声が、王国中に届くことになります。私一人では、届けることのできなかった、たくさんの希望の音色を、皆さんと一緒に、王国の皆に届けたいです!」


アリアの言葉には、仲間への深い信頼と、王国全体への奉仕の精神が込められていた。


新しく加わった七人の放送者は、アリアのその純粋な言葉に感動し、改めて身が引き締まる思いだった。


セルマ・ホークは、子供たちに教育を届ける喜びを思い浮かべ、ゲイル・マクラウドは、旅で得た知識を国民と分かち合えることに胸を高鳴らせる。オルセン・バーンズは、自分の力強い声が、安全を守るために役立つことに誇りを感じ、リーラ・フォレストは、薬師としての知識で人々を助けることができることに、喜びを感じていた。コーネリアス・ストーンヘイムは、古の物語を語り継ぐ新たな使命に目を輝かせ、ゼノン・ライトニングは、自身の知識で国民の知的好奇心を刺激できることに情熱を燃やしていた。そして、マリー・ベルは、人々の悩みに寄り添い、温かいアドバイスを送れることに、喜びを感じていた。


「アリア様!我々も、貴女様の『王国放送』の一員として、全力を尽くさせていただきます!」


彼らは、一斉にアリアに頭を下げた。


ライナー先生は、その光景を満足げに見守っていた。アリアの「王国放送」は、もはや彼女個人の才能に留まらない。王国全体の知恵と情熱、そして様々な人生経験を持つ人々の「声」が集結し、王国全体の未来を築く、壮大な物語を紡ぎ始めていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ