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第1話 じゃあまず守護霊の数を教えてくれるかな?

よわよわ主人公が女の子に守られる設定いいよね



「この世界には、生きている限り絶対に避けられない事象があるよね。誰もがいつかは出会うもので、どれだけ抗っても結局は辿り着いてしまう場所。人はそれを“運命”って言葉で簡単に片付けようとするけど……本当にそれだけで済むのかな。


運命って言えば聞こえはいい。まるで最初から決まっていたことみたいに受け入れやすくなるし、自分の選択や失敗を正当化できる。『仕方なかった』って。でもさ、本当にそうなのか? 本当に避けられなかったのか?


もし自分の選んだ道が、誰かの言う“運命”をねじ曲げることができるとしたら? それでもまだ、全てを運命だと片付けてしまうのか。結局、“避けられない”って思い込んでいるだけなんじゃないかって、そんな気がするんだ」


そう幼が言っていた。ひとつわかったことはこれで幼の言っていることは間違っていたということだ。





僕の特異な交渉術が今1秒後に生死を分ける場面で出てしまった。人の形を保っていない相手に対して…繁華街の人通りのない一本道。

たとえ繁華街でも細い路地に入れば道に迷った外国人観光客でもなければ入ってこれない。

後ろは壁だ。逃げ道はない。ふと目を横にやるとさっきまで話していた取引相手は上半身がなく倒れている。

(嗚呼…これはどっきりなんだそうにちがいない) 化け物の手につかまれた。丸ごと俺を食べるつもりだろう。

口の中がB級映画のワームのように牙が無数に張り巡らされている。

僕はこれがどっきりであるように何度も心の中で反芻した。

何度も何度も何度も…火事場の馬鹿力とでもいうかその時の施行は研ぎ澄まされていた。 (あぁ俺って死ぬんだお父さんお母さん僕を生んでくれてありがとう)

そう思った刹那僕の顎が外れた



「起きてお兄ちゃん…早く起きないと私…

殺 し ち ゃ う か も」

ピ、俺は颯爽と目覚ましを止め落ちかけてた布団を被り最高の二度寝をかます。

ドタドタ 足音を立てながら来る、妹だ


「お兄ちゃん今何時だと思ってるの?何回も起こしても起きたいしほら起きないとチューしちゃうぞ」

カバッ

「最悪な目覚めだ」


俺は男しがないただ、ちょっと高校生さ、最近は厭世気味。


顔はイケメンだ(妹談)(身内の容姿やは参考にできない)


あの悪夢はこのヤンデレちゃんが目覚めさせてくれる目覚ましのせいだうん、きっとそう


「もーせっかく愛しの妹が起こしに来てるのに「最悪な目覚めだぁ(イケボ)」は酷くないかな?かな?幼ちゃんご飯作って待ってるよほら!」


妹が服を引っ張るやめろよ伸びるだろ。

妹は俺より身長がちょっと低く天真爛漫な女の子だ。学校でももう2桁の男に告白され他が全て断り高嶺の幼女王と呼ばれている!(らしい)

俺は妹に腕を絡められて階段をおりる。当たってます当たってます。妹の方を見ると頬を赤らめてるようだった。じゃあやんなよ。余計なことは飲み込む

「男くんおはようございます。さぁお義母さんが作った美味しいご飯食べましょ。」

「まぁお義母さんだなんてほんとに嫁に来てもいいんだよ?」

ちょっとお母さんからかうのはやめてあげてよ

お母さんポイントを100貰ったのは俺の幼馴染の幼もう10年の付き合いだ。幼はその包容力から女神と一部の紳士から崇められている(らしい)。出るとこは出てて引き締まってるのは引き締まってる。神よ前世でどんな善行をしたらこんな幼馴染がオプションで着いてくるのでしょうか。幼とは子供の頃から一緒に遊んでいたが、今でも変わらず積極的に話しかけてくれるタイプ。照れ屋な一面もあり、少し恥ずかしがりや。

幼少期から一緒に過ごしてきたため、家族同士も仲が良い。主人公の家にはよく遊びに行くし、主人公も幼の家によく遊びに行く。


こんな女神様に朝からお目にかかるとはなんと幸運なことか。

さて今日のご飯はハムとスクランブルエッグだ。味付けに塩ということは幼も一緒に作ったのだろう。


「それじゃ頂きまーす。う、喉につまった」

「いきなり頬張ると…ほら水」


「ふふふまるで夫婦だね2人とも」


幼は頬をあからめる


「夫婦だなんてまだ早いですよお義母さん」


「むー私も水を飲ませる!」


「妹さん水を飲ませれば夫婦になれるという意味ではありませんよ?」


「分かってるよべー」


妹が話し終わったところで不意にテレビの音声が耳に入る。


「今日未明渋谷で`消失`が起きました。被害者は〇〇ということです。専門家は…」


まぁ渋谷ですって1か月前は神奈川が多かったけどここ1週間東京での事件が多くなったわね。

'消失' 文字通り人間は消失する。着ていたものも身につけていたものも残らない。それはいつ、どこで、だれか、わからない。原因不明の現象。今国が挙げて原因を調査中している。一説には新興宗教の実験だーとかカルダシェフスケール3によるお遊びだーなどありもしない噂が飛び交う始末だ。怖い、もし自分か被害にあってしまったら、しかし今までの被害者に共通点は無い。サラリーマン、ホームレス、小学生。などバラバラだ。政府は消失に会うのは、不幸な事件だと言いきっている。大統領が不幸なものが被害に遭うとまでいい非難轟々、そのまま退職する自体まで発展した。


「あんたも気をつけなさいよ」


「気をつけるってどういう…」


「朝早く起きて幼ちゃんを待たせなければいいのよ」

「ごもっともです」


「ご馳走様でした。じゃ行ってきまーす

行ってらっしゃい」


玄関を開ける。いつもの見慣れた光景だ。日本によくある住宅街、そこに俺の二階建ての家はある


今は冬〇〇市は

冬肌寒い季節だ。俺たちはもちろん中に厚着をしている

おかしいわね

幼が首を傾げる

いつもはこんな静かじゃないのに

確かにいつもだったら同じ学校に行く生徒や通勤中のサラリーマンを見る。

もしかして消失事件のことでみんな引きこもって出ないんじゃないか?

すると前から男が歩いてくる190cmはあろうか。表情は見えないが暗い雰囲気だ。

なんだ人、いるじゃないか。

すると幼があっと声を出す。。

あそこの塀に猫がいる!

え?どこどこ?

見に行こう!

幼は俺の手を掴み猫がいるであろう方向に走り出した。なぜだろう幼は焦っているようだった。学校には早めに出たので時間はたっぷりある。そんなに猫が見たいのだろう


ふわふわの白い毛並みを持つ猫

ミルクが「にゃあ」と小さな声で鳴きながら駆け寄ってきた。

幼は一心不乱に撫で回す


学校到着

「よーす男!」


「いて!」


このいかにも普段からスポーツやっていい汗かいてますって子は友アニオタだ黒髪のロング、少しウェーブがかかっている。運動の時はは後ろでまとめているが、時にはダウンスタイルで肩にかかるくらいに流している。深い黒目で、どこか冷たい印象を与えるが、時には柔らかい優しさも見せる。160cm。スラリとしていて、スタイルが良いが、目立ちすぎない程度に落ち着いた服装を好む。腕時計を肩身離さず時々弄る癖がある


「今日も朝練かー性が出ますなー」


お前もな、てか俺は違うからな

幼と友は同じバレーボールの部員だ。

幼は文字通り文武両道の、両親に育てられた…って訳でもなく勝手に成績優秀、スポーツ万能の最初からスーパーマン。バレーボール部を選んだ理由も俺が選んでやったくらいだ?え?何故バレーボール部だって?そりゃあ紳士の諸君なら自明だろう。VだよV

なぁ幼、今更俺が言うのもなんだがバレーボールで良かったのか?

ううんいいの。私究極どこでも良かったし、それに幼なじみだから私を見てきたと思うしね。信用してるよ。

ギリ

隣にいる幼に喋っていると友の方から歯ぎしりの音が聞こえた気がする


友は…うん、スポーツしか取り柄のない子だ。成績優秀って訳じゃないが親がバレーボールを嗜んでたからバレーボールを選んだ。ただそれだけらしい。それでも幼と同じくらい上手いが。



「分かってるって。」


よかったら朝練見学してくか?

どうせ俺が見ます見せてくださいとか言ったらセクハラだぁー!って言うテンプレでしょ俺知ってるよ。

見ます見せてください

違う違うって!ほら?男って案外スポーツ神経あるじゃん?よかったら男子バレーボール部に入るつもりないかなーて?

(そしたら同じ体育館で男のこと目で追えるし)

入りるつもりは無いよ。なんとなく


そういえば朝練は何人来てる?

幼が友に尋ねる

藤崎先輩だけ、だから男ももきてさ!人数合わせに。

例え下手でも人数合わせならしょうがない。と思ってくれるだろ。


わかった。ただし誰か一人でも来たらすぐ教室行くからな

いえーい


初めて数分で先輩が来たので抜けることにした。幼と友は残念そうにしてたが知らない。万が一の間違えもあるしな。


まだ底冷えする教室に入る。妙に暖かい誰かがストーブを入れてくれたようだった。


あ、委員長


「おはようございます男さん」

「今日もお早いんですね。委員長こそ。ほらこれ借りてた本」

まぁもう呼んだのですか!

昨日家に帰ってすぐ読んだよ。なかなか面白かったけど。(まぁよく分からんかったが)


「あの複雑な構成のストーリーを一晩で読破できるなんて特にどのシーンが好きでしたか!私は」


「やべぇこのパターンはまずい…」


幼「あ、ユウトがナンパしてる!」

助け舟ktkr

「おはようございます幼さん」


「おはようございます委員長」


「それよりユウトに変なことされなかった?男ってのは「行けるっ!」と思ったらすぐに手を出すんだから。」


「男に襲われそうになったらいつでも言ってくださいね。しばいときますんで」


「まぁ心強い!でも大丈夫ですよ。男はそんなことしません。とてもお優しい方なので」


委員長は俺の方を見て微笑む

この屈託ない笑顔が眩しすぎるあー浄化される〜

それに対抗してか幼は男を睨みつける

「男も委員長の優しさにつけ入れないようにしっかり見張っとくから。」


委員長とは別れ自分の席に着く。幼とは席が隣だ。


そうそう今日の数学の課題やった?あれ絶対高校一年生の範囲じゃ…

え?課題あったの?ううう忘れてたー

(頭を抱えながら)


すみません見せてください何でもしますから!

もうそんなことだろうと思った、はいこれ、その代わり今日の放課後付き合ってよね。友が言ってた帰り道にちょっとよったところにあるクレープ屋食べてみたかったのよねぇ



ああすいません今日は外せない用事が入ってまして〜(課題ひょい)

あのですね土曜日の明日!明日一日中遊びましょう!友も呼んで!


もー友は呼ばなくても2人っきりで(ボゾッ)

いやなんでもない!ほら課題3限目だからさっさとしなさい

ありがとうございます天使様仏様


in昼放課


ちょっといいかしら?

あ、委員長!どうしたのあ、ボランティア委員会のこと?

そうそう話し合うために今度あなたの家に行ってもいいかしら?

え?いや別に放課後教室で話し合っても

いいよね?前回遅刻してきたのは誰かしら〜?

確かに前回はそうだけどそれと俺の家に行くのになんの関係が〜?

いいのよ数学の先生に課題見せてもらったこといっても

分かりました委員様では日曜日ってことで

今日の部活の時にしなさい

わかりました。



昼放課


昼食はいつも友と幼と一緒に食べる。


「でさー渋谷で起きた消失事件、あれうちの妹の友達らしいんだよね」


「えーじゃあ妹のところの学校は今話題で持ちきり?」


「そうらしいよ先生は休みだって言い張ってるけどとっくにバレてるって今頃職員室もてんやわんやらしいし」


「消失事件か…もしかしたらうちの学校にも被害者が…」


「嫌よそんなの!クラスメイトがいなくなるのはもちろん!友やあなたがいなくなるのもいやだよ!」


「そう言われてもなー防ぎようもない気がするよあの映像見たあとだと…だって歩いてたら急に衣服を残して消えちゃうんだぜ、あ、頭にアルミホイル負けばいいって誰かが」


「そんな電波ゲーみたいなこと言わないの」


「けど実際アルミホイル教団ってのが最近でたらしいよ」


「何それカルト?ほんとにあのゲームを真に受けたのかよ」


「あー街中に貼ってる張り紙を見た事あるよ。確かに引き込まれそうな模様だったね。いや実際ちょっと引き込まれたしたし」


キンコンカンコーン

昼放課が終わり授業が始まる合図だ

「あ、授業始まる、ユウト、あんたは女にホイホイついてって美人局に気をつけなさい!」


「あれは偶然お前と出会ったから良かったけどあれはお前が脅してそういう体にしたんだろよくいる怖いお兄さんもいなくてあの子1人だったし時計を弄りながら能面のような顔で登場したときはキョトンとしてたけど最後には泣きながら君の靴舐めてたじゃん。」


「え、なにそれは(困惑)」


「てか美人局やるなら適任だよなお前、美人だし

美、美人!?」


彼が何気なく言った一言が、胸の奥に鋭く突き刺さった。

心臓がギリギリと締めつけられ、爪を立てた手が小さく震えた。

なんで、そんなこと言うの? 私が隣にいるのに。私だけを見ていてくれればいいのに。

必死に笑顔を作るけれど、頬が引きつるのが自分でもわかる。声も、どこか上ずっていた

「へぇ〜、幼ちゃんのこと、そんなふうに思ってたんだ?」


胸の奥が、ぐちゃぐちゃにかき混ぜられるように痛い

言葉の端が棘のように尖る。彼は気づいていないのか、軽く笑って頷いた。その仕草すら、無性に腹立たしい。

大丈夫。大丈夫。……ううん、大丈夫じゃない。

なんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんで

どうしたら彼の視線を私だけのものにできる? どうしたら、私以外の名前を口にしなくなる? ふと、彼の手にそっと触れる。ほんの少し強く握めながら睨む

(ギロッ)

俺ヒエ

私には言ってくれないのかな〜。

もちろん友も美形だよいや〜俺は美少女に囲まれて幸せものだ〜


放課後



男一緒に帰ろ

おう友は?友は予定があるって

ふーん








「ただいまーお兄ちゃーん」( ゜ཫ ゜)ゴフッ


妹が腹に突っ込んできた。抱きついてくるのは平常運転だが今回はいつもと違うようだ


「妹よどうしたハムスター死んじゃった」


「あ、体調悪かったもんな」

「帰ってきたら動かなくなってて」


「うわーん最近私にも懐いてくれてこれから仲良くなるはずだったのにー」


「仕方ないよ可哀想だけど庭に埋めておこう」


埋めた。俺たちは合掌した。


(後でお母さんにも報告しておこう)

居なくなっちゃったな。うん

お兄ちゃんこれから予定あるんでしょ?

うん、ご飯作ってからいくよ。

今日は私に作らせて、昨日幼なじみから教えてもらったんだ。

ご飯作りーの

わー美味そういただきまーす

ごちそうさん

じゃあ言ってくるね。

(さて、借りてるマンションに行って、あったあった)

確か200gだなピコンあ、待ち合わせ場所きた

うわー渋谷のど真ん中の路地裏かよ。あそこ人多いから大丈夫か?まぁ木の葉は森に隠せって言うし逆に見られないのか警察もまさか堂々と取引してるとは思えないってか


電車を1本乗り継いで渋谷に到着。相変わらずここには人が多い。多すぎて少しめまいがしそうだ。俺は人の多いところは少しだけ苦手。だからこういう人の多いところに用がある時は絶対に妹にも付き合わせる。ちなみに妹は断ったことは無い。まぁ元から入っている友達との予定を理っていくのはどうかと思ったが

待ち合わせ場所の路地裏に着く。

ゴミは散乱していていかにもいかにもホームレスも人も通らなそうな道だ。だが逆に俺達には都合がいい。

そこにまってましたといわんばかりに佇んでいたのは金髪のいかにも吸ってそうな見た目の青年だ。これで彼と会うのは3回目になる。

これまでもたんまりとお金を貰ってきたが別に借金があるからとか欲しい車がとかがあるからじゃぁない。ただ貯金残高にお金が溜まっているのを見るのが楽しいからだ。



それにこいつはハズレだ。取引を終わると風俗に誘ってくるからな。なんで女を抱くのにお金を払わないといけないんだ?女なら約36億人程いるだろ。1人くらいタダで抱かせてくれるやつくらいいるだろう。そう逡巡していると彼の作業が終わったようだ。


「おっけー確認取れたよーそれにしてもお前どうした?外人の女お前に合わせろーってうるさかったぞ確かにお前は英語が上手いから外人には評判だけど…まさか口説いたのか?」


「まさか俺は食事に誘われたから乗っただけだよ。」


まぁ妙に馴れ馴れしかったのは外国の文化ってわけじゃないだろうか?ちなみに本当に何もなかったぞ。だって男だったし

「お前いつか後ろから刺されないといいな。」


「警察には常に警戒してるから大丈夫」


「違うんだよな〜君が思っていること」

「ん?」


「まぁいいやおいこの後どうだ?いい女が入ったって知り合いが…」

ほらきた

適当に聞き流そうかと思った彼の声が遠くなる

俺は彼の言葉には耳を傾け無かった。いや傾けれなかった彼の後ろからくる恐怖に本能が防衛策を取らねばと言っている。その姿はまるでワームと言うべきか仮装のクオリティで断じてない。まるで外国の3D映画をそのまま現実に持ってきたような…

どうしたんだよ後ろみてもしかして警察…何もいないようだけど、おーい

彼は俺の手を目の前にもっていき並行機能検査のようにする

おい今すぐ逃げ

手を掴んで逃げようとしたが遅かったそれは彼をまるで吸い込むように頭から喰い飲み込んでしまった。それの中から骨を砕くような音が聞こえる彼の声は聞こえない、おそらく即死だから痛みを感じずに逝けたのは幸いか。

俺はそれに人間共通の弱点である背中を向けずに後ずさりする。

それはジリジリこっちに近づいてくるまるで人を喰ったのは初めてじゃないように平然とこっちに来る知人の



ああわかった消失事件の犯人はこいつだったのか。人には見えない。捕食する結果人が居なくなるように見える。なぜわかったかって?ゴキブリは死ぬかもしれないと思うとIQが飛躍的に上がり1番生き残る可能性の高い…つまり女に飛んでいくらしい。つまり俺ゴキブリだ


「待ってまずは話を…」


僕の得意な交渉術が今1秒後に生死を分ける場面で出てしまった。人の形を保っていない相手に対して…この場所で取引を選んだのは紛れもないこの僕だ繁華街の人通りのない一本道。

たとえ繁華街でも細い路地に入れば道に迷った外国人観光客でもなければ入ってこれない。

後ろは壁だ。逃げ道はない。ふと目を横にやるとさっきまで話していた取引相手は上半身がなく倒れている。

(嗚呼…これはどっきりなんだそうにちがいない) 化け物の手につかまれた。丸ごと俺を食べるつもりだろう。

突如ワームがブホッっと変な声を出して前のめりになった。そこにあったのは金髪と思われる下半身。何が気に食わかなかったのかわからない。こいつに感情があるとは到底思えない



口の中がB級映画のワームのように牙が無数に張り巡らされている。

僕はこれがどっきりであるように何度も心の中で反芻した。

何度も何度も何度も…火事場の馬鹿力とでもいうかその時の施こ行は研ぎ澄まされていた。

(あぁ俺って死ぬんだお父さんお母さん僕を生んでくれてありがとう)

そう思った刹那僕の顎が外れ気を失った




目を開ける、知らない天井だ、いや知ってるぞこれ俺の家だ。ふと目をやると妹が心配そうに見ていた





「天使か」

血をつながらない妹だからウェスターマーク効果は僕の感覚をクリアにすることによって本当に天使に見えたのだ嘘偽りない


「もー天使だなんて照れちゃうよ〜 」


「あ、お母さんお兄ちゃん起きたよー」


「お兄ちゃん大丈夫?幼なじみさんが家の前で倒れてるところを回収したって話だけど」


「幼なじみが?」


どういうことだ話に合点がいかないあれは夢だというのかはやく幼なじみに電話を

男ー

ぐは

年甲斐もなく飛び込んできたのは俺の実の母だ

心配したよー救急車呼ぼうかと思ってたよナデナデ(。・ω・)ノ゛

「お母さん俺は元気だよそれよりお母さん俺が倒れてたって話聞かせてくれないかな?」


「それが幼なじみちゃんからは家の前で倒れてたって話しか聞かないのよ〜うちでご飯食べるって聞いても遠慮するし」


「そうか今日はもう遅い明日聞くとするか…

安静にしててね〜そうだ幼なじみが明日の予定はなくなったって休んでて欲しいって」


「幼なじみもさすがに倒れたあとすがにあそぼうとは思わないってことか。あいつ急に常識人になるんだよな」


その夜

「ふーむやっぱり寝顔はかわいいの〜」


「いつも見てきたけどいざこうと近くで見ると格別じゃあ〜」


声で目を覚ます。俺はルームサービスを頼んだ覚えもストーカーに好かれる人でもない。恐る恐る目を開けてみるりすると妖艶でグラマーで黒髪の美女がうっとりと覗き込んでいた。まさにTHE美少女、俺のドストライクだ。隣には茶髪でいかにもイケメンの男性?がいてこちらを見てニヤニヤしているりいかにも一人称が僕って言いそうな顔だ。また今夜みたいな悪魔かな?お薬飲んで寝よう。


「ってなるかーーー!!!!」


「キャびっくりした」


「びっくりするのはこっちの方だよ誰だよ君たち!あ、警察ですか?うちの家に変態不法侵入がいるんですが」


携帯はグラマー女に取り上げられた身長は170cmはあろうか170cmの自分がジャンプしても届かない。それに比べでイケメン君は160cmだろうか。うんそれでも有り余る魅力が全身にあるのだが。俺が小学生がの時もこういう遊びが流行った。そしてその対処法は…こうだ!

やめてこしょこしょキャハハハ

ぐははこれでどうだ〜。はなからみれば私は昭和の悪代官だろう。今はそれでいい

お兄ちゃんうるさ…い!って何してるの?

妹が呆れたように聞く

見て分からないのか?俺は不審者を退治するところだ。


「私には胸を揉む練習をしてるようにしか見えないけど。」


今ので理解した。こいつらは少なくとも妹には見えていない。いや俺以外に見えていないと言った方が得策か。


「お兄ちゃんに春はこないからね幼さんがいるってだけでも青春男なのにこれ以上何を求めようと言うのよ?は!まさか私の体を!?もう私お嫁に行けないわ!」

妹が腕を交差させ背中を向ける。頬はほんのり赤かった。

何もしてないし何もする気もねえの!

見るとコユキが手をかざし、何やらドス黒いオーラを貯めている。目にハイライトはない。俺の本能がやばいと告げている早く何とかしないと(使命感)この家もこの惑星も何もかもおしまいだぁ


「ほら子供は早く寝た寝たしっしっしじゃないと"身長"伸びないよ〜」

俺は全国の低身長者を服従させる

!おやすみ〜(ピュー)

ロケットかよ


「妹には可愛がってもらったのでの〜ちょっっっと手を出しそうになったか我慢したぞ。偉いです!」


「姉さん感激です!

何が出しそうになっただもう秒読みだったじゃないか


君たちには聞きたいことがありすぎてなにやら聞けばいいのやらここじゃダメだな家族もいるし近くの24時間営業のファミレスに行こう


「ファミレス!?今ファミレスといいましたか!?ご主人様!」


「え、そうだが?」(ご主人?)

弾むような声を上げると、両手をぐっと握りしめ、その場でピョンピョンと跳ね始める。目はキラキラと輝き、口元には満面の笑み。

そうかこいつら生前はひまわりの種とか食ってたもんな。たまには違ったものも食べたくなったのかな?


「ステーキもハンバーグもいいけどファミレスって言ったらやっぱりあれですよね?」


「枝豆ソテー!」


ズコッ

どこにファミレスで枝豆食うん奴がいるんだよ。



〇〇市の寒い道を通ってファミレスに行く深夜だからか通行人は1人見かけた程度しかいない。



Inファミレス

無事ファミレスにつく深夜だからか人は少ない


「何が注文する…てか君たちは食べるという概念はあるのか?」


「うーん私たち基本は魔力を摂取して生きてるから食事は必要ないんだけどね。私たち元ハムスターでしょ?食事を溜め込む量も多かったから魔力の量も多いのよね。けど一応味覚はあるらしいわよ」


「姉さんさっき顔舐めてましたからね〜」


「美味しかったわ〜あのまま食べちゃおうかしらと」


起きた時に顔がベタベタだったのはそのせいか!


大きな声を出したことで周りから注目が集まる

やばい完全に変な人扱いだ。


咳払いをし話し始める


「まず1つ今日は何があった?」


「あーそれはねあなたがミルワームみたいに喰われそうだったから助けただけよ?ただ転生する場所はあなたの胃からだったから出た瞬間目の前に気色悪いのがいたからぶっ飛ばしたまでよ


なるほどそれがこと真相かたまたまハムスターが転生して人形になり転生場所がたまたま胃でたまたま目の前にミルワームがいたから倒したってだけかなるほどなるほど‥

ハムスター?


「そうですよ!僕たち元は男くん可愛がってもらっていたハムスターなんです!」


ああ俺はとうとうLSDを服用していたようだなちょっと死んでリセットしてくる


「この世にリセマラはないですよ!話を聞いてください!」


お待たせしました〜ステーキデース

店員1(あの1人で話してるよ)

店員2(近ずかないほうがいいわね)


なにやら噂されているようだが無視しよう、うん、その方が精神的にも優しい。

かくかくしかじか


んで俺の危機を察して神様を脅してオレの胃に転生させたと


(明日病院行って胃に穴が空いてないか調べてもらおうあとこれゼウスが生まれてきた時かよ)

なんで胃だよもっとさこう…あるだろ!神様!無能ですか?あなたは?死んでたかもしれないんですよ!?


「ついでに神になにかオプション付ける?と言われたのでユウトの一番好みの姿にとお願いしたよ」


あぁ神よ。あなたはなんと慈悲深いお方なのでしょう。無神論者やめます。

「幼に連絡してくれたのも?」


「はい!」


パスワードは?


「ご主人が寝てる時指紋を使わせていただいて誕生日を入れたら入れました!」


全国の旦那さん寝てる時は手を隠して寝ようね。俺からの約束だぞ


「断りを入れてくれたのはありがたいけどよぉ勝手にしちゃダメだろ。せめて一言入れてから」


(´;ω;`)

え?


「わ、私はユ"ユウトのことを思っでぇうわーん

あ、」

ご主人泣かせた!女の子泣かせた!やーいやーい。

小学生みたいな合いの手入れるな!ほらティッシュで涙吹くぞ

うん

フキフキ

拭いてみてわかった不思議だ。ティッシュに涙のシミは付いていない。それでも確かにティッシュに染み込んだのを見た。


抱きしなさい


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