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85.挨拶代わりの“やらかし”

「ヴォルフさん、美人がタイプなのにキアラさん達を口説かなかったんですか?」


「あー……顔は良いんだがな。最初から正義感の度が過ぎてて、引いた」


「性格気にしねえお前が? 相当だったんだな」


「あ。じゃあ、今のキアラさん達なら」


「お前に勝てねえよ」


「負け戦ー」


「え。私、キアラさん達は“友人”に欲しいんですけど」


「あいつ等が諦めると思ってんのか」


本人(わたし)にその気が無いのに?」


「それも“今のとこ”だろ」


「まあ、そうですけど。恋に落ちるのは唐突ですからね」


「へー。あんた、あの美女パーティーにまだ恋してねえのか。レアキャラじゃん」


「素敵な人達だとは思いますよ。好意を向けてくださることも有り難いですし、ヒトとしてはとても好きです。現時点では好感であって、恋情ではないだけです」


「性欲直結じゃねえって事ね。好きなタイプは?」


「強いヒト」


「おい。ちゃんと言え。『気高い奴』だろ。変に勘違いした奴出て来たらどうすんだ」


「お断りするだけですね」


「無駄に強ぇ奴なら冒険者被害になんだろ。ギルドに迷惑だ」


「そこは“私”に迷惑だと言ってほしかったです」


そう言うも拗ねたり不快に思うこともせず。緩めた目元のまま、柔らかい声色。特に気にしていないらしい。


そんな会話をしていると、検問の順番が来たので憲兵達の前へ。


冒険者の国。周りの冒険者や商人は『“黒髪黒目”へ憧憬を描く国』を知ってはいるが、彼等にはその憧憬も懸想も無いので順番を譲ることはしない。


ヤマトとしては『どうして皆順番を譲ってくれるんだろう』と不思議に思っていたので、今回の周りのこの対応が普通だとちゃんと理解している。未だに「“黒髪黒目”だから」で利く融通全てを理解していない点は、なんとなく“らしい”。


『キアラ』『美女パーティー』


その単語だけで察した後方の冒険者達は、あー……あの“黒い人”が……と盛大に肩を落としている真っ最中。噂で耳に入っていた彼等は、尾ひれが付いての『美形』――なんだろうと思っていた。「あの美女パーティーが落ちたのならきっと“そう”に決まっている」との憶測が、ひとり歩きして。


しかし。事実。実際にその目で見ては強制的に納得させられてしまう。めっちゃ美形。美術品。




なにこの造形美……生きてんの? しかもドラゴン・スレイヤー?


いやいや、まじで。こんなん『私が考えた最強の美形』の美術品に闇魔法ぶち込んで動いてる人形としか思えねって。人造人間だろ。本当は。


え。アレ、ほんとに生きてんの?




まさかの人造人間疑惑。貴族・王族・魔族を経ての神族疑惑――迄は、その疑惑を抱く心情をまだ理解出来てはいた。が、とうとう疑惑が『生物』ですらなくなった。


人造人間(・・)と呼称されてはいるが、生殖機能が無いので定義的には『生物』ではなく『人形』。生きたヒトではない。


神族も『生物』かは疑わしいが。


幸か不幸か。彼等のその内緒話は、身分証が無く憲兵から渡された書類を埋めていくヤマトの耳には入らなかった。


当然のように聴覚で拾ったヴォルフとランツィロットは、ヤマトの背後で無言で爆笑しているが。まさかの『人造人間疑惑』……むり。とても苦しい。腹筋が痛い。


「あの。出身地なのですが、不透明でして。どう書けば良いですか?」


「不透明?……あぁ。分からないのなら飛ばしていい」


「問題は」


「身分証を持っていないのなら、出生届が出されていないと云うこと。国籍が無いのも頷ける。――“そう”なのだろう?」


「……ふふっ。えぇ、そうですね」


流石、冒険者の国。孤児やスラムの者、それこそ脛に傷を持つ者達すら受け入れる為の特別な処置。恐らくこの処置は公然の秘密なのだろう。


冒険者になれば、その日暮らしだが身分証を得られる。薬草採取や清掃といった、子供からでも受けることが可能な依頼もある。スラムや脛に傷を持つ者だとしても、『冒険者ギルド』による身元保証を得られる。その保証の下でダンジョンで一攫千金も狙え、悪徳な取引や搾取を受ける確率も大幅に下がる。


勿論、身元を詐称する為に新しい身分証を狙っての入国もあるだろうが……それも全て見越した上での“公然の秘密”。


例え身元詐称をした者が何か問題を起こしても、冒険者は自己責任。それは広く知られている事実。故にギルド側は切り捨てるだけで、最悪“処理”すれば何も問題は無い。


国が違えばギルドの理念も違う。特にこの冒険者の国は王家ではなく貴族が牛耳っており、この貴族の思想に似た『不要なものは切り捨てる理念』は貴族達と円滑な関係性を保つ為にも必要なこと。


清濁併せ呑んだ超実力主義国家。元の世界での荒んだ現代社会で清濁に慣れ、こちらの世界では弱肉強食がルールである“あの森”で1年以上も暮らしていたヤマトとしても特に不快感は無い。寧ろ、円滑に入国出来てラッキーと思うだけ。


上機嫌で書類の必要項目を埋め、最後。サインを書き憲兵へ渡し、た……瞬間。


「っ――失礼致しました!」


「え」


顔面蒼白で頭を下げられた。直角に曲げられた腰の角度が美しい。


「き、貴族の御方とは知らず……っご無礼をお許し下さい!」


「貴族じゃないですよ。流れ者です」


「――……ぇ。あの、家名が……」


「故郷の風習のようなもので。先に伝えておくべきでしたね。誤解させてしまって。すみません」


「ふ、うしゅ……」


「あ。貴方は知っています? 家名を持つ事を風習とする国」


「……ぃ、ぇ……不勉強で、申し訳ありません」


「お気になさらず。元は、複雑な立場の私が原因です。――ほら、頭を上げて」


咄嗟に。腰を戻してしまった憲兵は、今の言葉がお願いではなく“命令”の色が強かったからこその条件反射。


この、貴族が牛耳る国の憲兵。なのに、たった今『流れ者』と自称した存在からの命令に従ってしまうなんて……己の行動が理解出来ず、呆然とする中にも確かに覚えるのは――恐怖。


この目の前の男が何か得体の知れない存在に見えてしまう。それは最早、その恐怖を『畏怖』へと昇華してしまいたくなる程の強いショック。


更に。呆然と見てくる憲兵に何を勘違いしたのか、


「大丈夫ですよ。よく勘違いされるので、特に気にしていません。只の流れ者を貴族と間違えた――その点についても、私の故郷の特殊な風習が原因だと説明すれば強い叱責もされないでしょう。貴方は只仕事をしていて、これ迄の人生で得た常識に従い行動しただけ。何ひとつ悪くないのですから。――ですよね?」


貴族の入国かと飛び出して来た上官へ。目元を緩め、小首を傾げて。




『頷け』と。明確に含ませて。




……こ、くり。やはり、咄嗟に。


無意識の僅かな葛藤はあったようだが首を縦に振った上官は、ハッとした様子で慌ててヴォルフとランツィロットへ目を向ける。何故か顔を背け笑いを堪えている、ランツィロット。なぜ。


視線に気付き察したヴォルフは、“不快”を表す眉間の皺を隠しもせず。のしっ――とヤマトの頭に腕を置いた。


自分の『貴族嫌い』が有名だと自覚している故の、最善手。


「お前ほんっと面倒臭ぇ。ぶん殴りてえ」


「だから、この“顔”を?」


「だからだっつってんだろ。おら、後ろ突っかえてんぞ。さっさと税金払え。銀2と銅40。何かやらかす気なら、金1払っときゃ憲兵も大目に見る」


「やらかすの前提ですか」


「お前がやらかさなかった事あったか?」


「ちゃんと反省しているんです」


「既にやらかしたから払っとけ」


「え」


「まじそう云うとこだぞ」


言いながら。いつの間にか取り出していた金貨を1枚、未だ呆然とする憲兵の前に置くヴォルフ。上官へ視線を移すと戸惑いながらも頷いたので、ヤマトの頭から腕を下ろしさっさと歩いて行く。未だ笑っているランツィロットもその後に続いたので、


「ご迷惑をお掛けしました。お仕事、頑張ってください」


ゆるりっ――


その緩めた目元は、きっと『変な噂を流したら分かっていますよね』との意味。……か。


そう確信する上官は呆然とする憲兵の背中を強めに叩き、それは失態を犯したこの憲兵への叱責の代わりだったのだろう。


一応……“上”へ報告をしておこうと。ヴォルフへ金貨を渡すヤマトを見ながら、どことなく重く感じる足を動かした。







「ほらな」


「うん?」


「なんでもねえ」


「そうですか」


言わないなら訊かない。変わらないスタンスを貫くヤマトは、目の前でばたばたと走り回る冒険者ギルドの職員達に「元気ですね」と素直な感想をひとつ。


発端は――数分前。




『レッドドラゴンとブラックドラゴンの素材が残っているのですが、買い取ります?』




その言葉と共にアイテムボックスから鱗と牙と骨を出したら、声無き悲鳴と共に職員が引っ繰り返った。ちょっと面白かったし、思い返してもやっぱり面白い。


数秒間の静寂の後に動き出した職員達は、ギルドマスターへ報告に行ったり商業ギルドへ走って行ったり。貴族と王家への報せを高速で書き、それを手にギルドを飛び出して行ったり。


愉快、愉快。


早速“やらかし”ている。自覚が無いことがいっそ恐ろしい。


「お部屋をご用意するのでお待ち下さいっ!」


ギラギラとした目でそう言われたので素直に待機中。周囲の冒険者は当然ながら硬直しており、そんな中から聞こえた……


「やっぱりヤマトさんだ! こんちゃっす!」


とても嬉しそうな声。


ヴィンセントの領地で、顔を合わせたら挨拶と軽い雑談を交わしていた冒険者パーティー。ヤマトが王都へ向かう時に、名残り惜しそうにヴィンセントの領地を発っていた『ヤマト大好き勢』。加えて、あの国の生まれなので“黒髪黒目”大好き勢。


ぱたぱたと駆け寄って来る彼等の名前は知らないが、顔は覚えている。なのでヤマトも、再会が嬉しいと機嫌を急上昇。


「こんにちは。お久しぶりですね。お元気でしたか?」


「今すんっげ元気なった! ヤマトさんに会えたの超ラッキー! 相変わらず美術品っすね、拝んどこ」


「拝まないでください」


「んははっ。さっき着いたんすね。エルフんとこでのアレ聞いたっす。もう大丈夫そ?」


「はい。沢山ご飯食べて、もうすっかり」


「いっぱい食えるなら安心しました!」


やはり何かがズレている。食いしん坊だと認識されているので仕方がないが。


「ご心配ありがとうございます。君達は、依頼で?」


「や。いつもこの時期、あったけーこっち側に来てて。今年はこの国――って。ヤマトさん、その襟巻き暑くね?」


首元(ここ)を気に入ったようなので。好きにさせています」


「ん?」


「はい?」


「え。襟巻きっすよね?」


「いえ。ケット・シーですよ」


「……」


「あの」


「……あー、あぁ……あー……まあ。ヤマトさんなら驚かねっす」


「可愛いですよね。猫」


「ペット?」


「はい。やっぱりテイムの素質が無くて。魔力を気に入ってくれたので、ラッキーでした」


「へー。触って良?」


「どうでしょう。――ラブ」


すうっと目を開けた、ラブ。頭を上げずに目の前の冒険者達を数秒程見て、しかし再び目を閉じ睡眠続行。


「気分ではないようです」


「猫っすからねー」


「またチャレンジしてみてください」


「うっす。プルちゃんは?」


「コートの中に。――プル」


するりと襟元から出て来た、プル。腕で受け止めたヤマトが彼等の前へ出すと、ぷるぷると揺れ機嫌が良さそう。


「プルちゃん俺等のこと覚えてんの! ちょー賢い!」


「ほらほら、プルちゃん。おいでー。チョコあげんぜー」


「この国のチョコ菓子も美味ぇから食ってみー」


ぴょんっ。ヤマトの腕から飛び、差し出された手に乗るチョコへとダイブ。直ぐに取り込みしゅわしゅわと消化し、再びぷるぷる。気に入ったらしい。ご満悦。


「お店、教えてくれます?」


「はーいっ。美味ぇとこリストアップしときますね」


「お願いします。助かります」


「でもこの国ゲテモノ無いから、ヤマトさんはあんま楽しめねえかも」


「ゲテモノ……なぜ」


「生卵は地元だし俺等も食えっけど、納豆とゴボウはまじ無理なんで」


「――あ。おい。こいつ、エルフんとこでオクラと山芋食ってたぞ」


「ねばねば、身体に良いんです」


「――は」


「あと石も食ってたな」


「だから、トリュフ。キノコですってば。ランツィロットさん、物覚えが悪いですよね」


「だとしてもキノコ生で食うな」


「香りが良いのに」


むっと口を尖らせて「拗ねました」と伝えるヤマトに、愉快そうに笑うヴォルフとランツィロット。愉しんでいるようなので、許した。娯楽は大切。


改めて。硬直する目の前の冒険者達へ小首を傾げて見せると、我に返ったのか両手で顔を覆い俯く。不可避の大きなショックを受けている。


「大丈夫ですか?」


「……むり。まじ、むり。山芋、薬ってんでまだ分かるけど……いや分かりたくはないけど、ヤマトさんだし……オクラ……なんで。キノコ……なんで、なま……むり」


「深呼吸をしましょうね。落ち着きますよ」


「あんたの所為だよっ!!」


「オクラ、食べてみます?」


「むりっつってんじゃん!! “黒髪黒目”がオクラ……オクラて……キノコ生って……ぅ……泣きそ……っ」


「落ち着いて。スッキリする飴をあげますから」


「……これ材料なに怖い」


「エルフ国で買った、ミントの飴ですよ。ほら、二日酔い緩和の薬の」


「良かった食えるやつだ」


「何を想像したんですか」


「オクラの飴」


「それは流石に不味そうなので、私でも食べられませんね」


それこそゲテモノだろうに。


それを口にしないのは、「とっくにゲテモノ食いまくってんのに何言ってんすか」と返って来ることが容易に想像できたから。その想像だけでちょっと傷付いた。


彼等にとっては“ゲテモノ”なので、その認識を無理に変えさせるつもりは無い。“食”の軋轢は全力で避ける。


「お話中失礼します。お部屋を整えましたので、どうぞこちらへ」


「はい。ありがとうございます。――すみません。また、後程」


「……はぁい……いってらー……」


鼻に通る爽やかなミントの香り。頭がスッキリする。しかし、大きなショックは引き摺ったまま。


職員に連れられるヤマトに、当然のように続くヴォルフを遠い目で見送った。


「――んで。ランスさんはなんで」


「身分証の保証人になるかの見極め」


「どんな感じ」


「すげークソガキでウケる」


「だよなー。ちょい高級な宿、空きあるか探して来るわー」


「あ? なんで高級なとこ」


「は? ヤマトさんを冒険者の宿泊まらす訳ねえじゃん。あの人、個室に風呂とトイレねえとヤっぽいし」


「……」


「んだよ」


「……いや。あの国の奴等、ほんと面白ぇなって」


「はあ? まあいいや。今度手合わせお願いしまーっ」


「おー」


いそいそとギルドから出て行く彼等に、ランツィロットは思わず口角を上げる。


ヴォルフといい先程の冒険者達といい、洗脳さながらの“黒髪黒目”崇拝に拍車が掛かっていて。流れるような過保護で。ヤマトも過保護(それ)を当然だと受け入れていて。


まじウケる。




閲覧ありがとうございます。

気に入ったら↓の☆をぽちっとする序でに、リアクションやブクマお願いしますー。


当たり前のように応接室へ同行するヴォルフが愛しい作者です。どうも。

(寝る前は土曜日……セフセフ……)


ランツィロットは特に“置いてかれた”との認識はしていません。

ドラゴン素材は道中に見せてもらって一通りの大興奮はしましたし、売却交渉について行く気もなかったので別にどうでも良い。

大興奮したとは言っても素材は買い取ってません。

超高額ですからね。

欲しいと思ったら自分で狩りに行く。

その時は死ぬと確信していますが、それで死んでも構わない。

ドラゴンに挑む事すらも自由。自己責任。

生粋の冒険者なんです。


この再会した冒険者パーティーは出たり出なかったり。

名前は特に考えていませんが、主人公が知りたがったら考えます。

“ヤマト”がどう動くのか作者も分かりません。どう動くの。

(キャラひとり歩きの弊害)


早速ギルドを大混乱に陥らせる主人公、デフォですね。

主人公としては

「冒険者の国だから高品質な武器を欲しがるヒトもいるだろうなー。だとしたらドワーフの鍛冶師もいるだろうし、ドワーフの国に行く前に取り敢えず『こういう融通も利かせられますよ』って伝えといた方が“楽”かも」

っとの考えによる売却の申し出。

気遣いと打算。軽い清濁。

良い奴なのか汚い奴なのか。

性格が悪いのは確実ですね。


検問所で真っ先にやらかした主人公。

この憲兵を気遣っていただけでなので、当然ながら無自覚。無意識。

これ迄の仰々しい扱いを受けた経験で

「これからも同様のこと起こりそうだし、一々叱責されたら仕事にならないよな」

との考えで、穏便に済ませる為に『頷け』と含ませました。

貴族との板挟みになるかもしれない上官が可哀想ですね。

少しの間ですが、ご迷惑をお掛けします。


次回、かえる。

「ご招待は嬉しいのですが」

遊ぶの好き。


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