101.いつもより酒が美味い
「おう。お前が『ヤマト』だろ。ウチので愉しんだらしいじゃねえか」
「中々に良い反応をしてくれたので満足しました」
誰に対してもお口が悪いドワーフ達。初対面でのお口の悪さにも『そう云う種族性』として受け入れたらしく、ヤマトは至って冷静に言葉を返す。
『ウチの』という単語で、このドワーフ国の王だと察したのに。
ヤマトも変わらず、誰に対しても傅くことも畏まることもない。自分自身を最優先にしており、そもそも……他者へ謙ってはヴォルフを不機嫌にさせてしまう。それはご機嫌取りが面倒臭いので全力で避ける。
「言い訳ぐらいしろや」
「言い訳……、いえ。元々、迷子になる予定だったので。その予定に偶然被っただけですよね」
「お前まじ何なんだよ」
「只人の流れ者です」
「なんで」
「えぇ……悠々と市井を歩くドワーフの王に言われても」
「俺の国を歩いて何が悪い」
「正論ですね」
正論ではあるが、それでも立場上は自重すべきこと。
しかし「あっ。おーさま! こんにちはー!」と、子供ドワーフが手をぶんぶん振っている。ドワーフ王も「おう」と手を振り返しているので、よくある事なのだと。
てってけと駆け寄って来た子供ドワーフは、どうやらヴォルフの陰で見えなかったらしい。漸くヤマトにも気付き、見事なきょとん顔を披露。
「あれ、ヤマトじゃん。おーさまから怒られる?」
「なぜ」
「貴族じゃないって嘘吐いたから」
「嘘じゃないですよ。ちゃんと流れ者です」
「えー。ほんしょー?っての見せて。ほんとに怖い?」
「んー……ん。――俺は不必要な嘘吐かねえよ。勝手に嘘吐き呼ばわりすんなや」
緩めていた目元に力を入れて。緩く上げていた口角を下ろして。睨むように見下して。
それでも。ころりと再び猫を被り、しゃがみ込んで子供ドワーフと視線を合わせる。
「――どうでした?」
「ちょっと怖い」
「『ちょっと』で済むなんて、流石怖い物知らずが多いドワーフですね。貴族ではないと、ご理解頂けました?」
「ごリカイしたー!」
「それは良かった。ここから先は大人同士の話になりそうなので、お喋りはまた今度にしましょうか」
「わかったー。またお喋りしてやるから、ジュース奢って!」
「はい。お喋り、楽しみにしています」
ぶんぶんと手を振りながら、てってけと駆けて行く子供ドワーフ。ゆるりと手を振り見送ったヤマトは姿勢を戻し、改めて。
自分と然程……10㎝弱しか変わらない身長――これでも『ドワーフ族』としては大きいらしい。まるで職人のような鋭い目で見据えて来る、筋骨隆々のドワーフ王へと口を開いた。
「ご理解頂けました?」
「お前本性で喋れや」
「そんなに私と“友人”になりたいと」
「くっそダリィなお前」
「遠回しは好まない、と。話が早そうです」
ちらりとヴォルフを見上げて見ると、特に不快な表情ではない。相手が貴族ではないからか、はたまた以前に少なからず交流があったのか。
視線に気付いたヴォルフは小さく息を吐き、さっさと足を動かした。部屋を整えるように冒険者ギルドへ向かったのだろう。
城へ呼び付けずドワーフ王自ら来たのなら、それは『機密満載の城へ入れる気は無い』のだと察して。賢明な判断である。
言葉も無く通じたことに満足と笑むヤマトは、再度。改めて。
「ヤマト・リュウガです。お部屋が整うまで、ゆっくり移動しましょうか」
そう言ってから足を動かすのは、ヴォルフが向かった方向とは逆。あまり身分を気にしないドワーフ族だとしても、『王』を迎えるのなら完璧に整えるべきとの価値観は有している。
本当は冒険者ギルドではなくその辺のレストランの個室が望ましいのだが、一般的な冒険者ギルドは国とは不可侵。『機密』について話すのなら、中立の空間の方が安全性は増す。
最たる理由は――実質個人Sランクのヴォルフと“黒髪黒目”を崇拝する獣人の冒険者達もいるので、何か不都合が起きれば彼等が結託し『ヤマトが被害者だ』とでっち上げられるから。
中々にあくどいが、『“黒髪黒目”大好き勢』なので当然の対応と暗躍ではある。
ランツィロットは単純に『生存率が高い方』を選び、ヤマトにつくだけだろう。ドラゴン・スレイヤーなので当然の選択か。
その諸々を予想したか定かではないが、ドワーフの王もヤマトに続き足を動かした。
「だから本性で喋れっての」
「こちらの方が楽なので。慣れてください」
「猫被り野郎」
「処世術です。“黒髪黒目”なので、ね?」
「『ドラゴン・スレイヤー』だけで充分だろが」
「否めませんが。武力で押さえ付けるよりも、得体の知れない存在として在る方がより強い恐怖を与えられると思うんです。――どうです?」
「うるせえ」
「ふふっ」
つまり。このドワーフ王も『初見で国の機密を暴いたヤマト』に恐怖している、と。得体の知れない存在として。
得体の知れないスライムも同様に。
するりっ――
ラブがすぴすぴするヤマトの襟元。その隙間。淡い水色の“なにか”を視認してしまい、反射的に全身の毛が逆立つ感覚。複数のドラゴンの魔石を取り込んだ意志のあるスライムなんて、魔物知識を有する者にとっては恐怖対象でしかない。
「ところで」
その襟元の隙間に取り込まれた意識を、まるで掬い上げるように……正気に戻そうとするようなヤマトの声。ヤマトにそんな気は無いと分かってはいるが、ついそう考えてしまう。
のんびり。悠々と歩いていた足を止め、視線を合わせるようにドワーフ王へ顔を向けたその“黒”は――
「時間潰しは『迷子』で良いですか?」
――あ。本気のアホなんだな、こいつ。
正しく理解した。
「良かねえよ。ギルド行くぞ」
「お時間を与えないと不敬になりますから」
「王を迷子にさせたがるお前が不敬だ。ドアホが」
「楽しいじゃないですか。迷子。一緒になりましょうよ。隠れている護衛の方々も」
「手前ぇの国で迷子になる方が難しいだろ」
「では他の広場をご案内頂けます?」
「俺に案内させようなんざ、まじの不敬だなお前」
「国を知り尽くしているヒトからご案内頂いた方が、疑問もその都度解消できそうなので」
「……」
「うん?」
「……お前、どんだけ触れやがった」
「さあ? どの程度がそうなのか、不明なので。これはギルドで確認した方が良いのでは?」
「……やっぱギルド行くぞ」
「えぇ……折角、迷子のチャンスなのに」
「1回で満足したんだろが」
「他者を巻き込んでの迷子も、愉しいと思うんです」
「だから。なりたくてもなれねっつの」
くるりと踵を返すドワーフ王に大人しく続くヤマトは、それでもしょんぼり中。襟元からよしよしと頭を撫でる、淡い水色の手……手?が見える。
あんなバケモンを飼ってんだから、このドアホの方が強いんだろうな。ドラゴン・スレイヤー……か。
常識、狂うだろ。こんなのと居たら。
その“常識を狂わされた”筆頭がヴォルフだと確信するドワーフ王は、……ふと。
強烈な違和感にヤマトへ振り返り、首を傾げるその“黒”へ口を開く。
「ヴォルフ。何でお前を置いて行きやがった?」
「なんで、って。エルフ族と友好を結んでいるドワーフ族の王が、ヤマトに手を出すなんて有り得ませんし。それに、好きでしょう? “黒髪黒目”」
「……」
「え?」
「……ハッ! お前まじでタチ悪ぃな」
言うが、愉快そうに上げられた口角。
『自然』を愛しまくっているエルフ族と、森を削るドワーフ族――衝突の絶えなかった種族間の橋渡しをした“黒髪黒目”には感謝しており、この滝壺に水の精霊を定住させてくれた“黒髪黒目”にも感謝している。麦茶や経口補水液を教えてくれた“黒髪黒目”には大感謝。
確かに、好き。
しかし決して盲目ではなく、悪さをすれば嫌悪は向ける。
全ての“黒髪黒目”を同一視せず、心から感謝するのはこの国へ何かを齎してくれた“黒髪黒目”に対してだけ。現状、ヤマトへ感謝する事は無い。
只、単純に。今は『“黒髪黒目”だから』好感を持っているだけ。
己が浮かべた表情の説明はせずに。きょとんとするヤマトをそのままに、ドワーフ王はギルドへ足を動かした。
自分の口の悪さを不快に思わない点にも、好感度を上げながら。
「――で。各魔法構築式の改良点は? どうせ思い付いてんだろ」
「それ、ヴォルフさんから『口にするな』と言われたんです」
「今言ったな」
超特急で整えられた応接室。ホールでは職員達が死屍累々と化し、ドワーフ王へ「急に来るなよ!」と文句をぶつけ「俺が決めてねえよ」と一刀両断されていた。ドワーフはお口が悪い。
応接室に通され、ぞろぞろと入って来る護衛達。6人の騎士と、魔法士もふたり。
最初から『改良点』目当てだったのだろう。一体、ヤマトは何だと思われているのだろうか。
漠然と。何となくだが『吐けやコラ』と言われているような気がしたので、取り敢えず横に座るヴォルフを見上げてみる。安定の保護者同席。
それでも鋭い目でドワーフ王を睨み付けているヴォルフ。ヤマトが『別に改良点くらい教えても良い』と考えていることは察しているが、それでも許していないのは……
「手前ぇ……このアホと迷子なってから来いよ。つまんねえ」
しっかりと『ヤマト』の影響を受けている。冒険者は娯楽に目敏いので仕方ない。
詰まらないからと『王』を睨み付けるのもどうかと思うが。
ヴォルフさんが本気の冗談を口にしたってことは、この護衛達は『貴族』じゃないんだな。ドワーフ王、ちゃんと気を回してくれたんだ。
良いヒトじゃん。
単純な思考回路と判断。しかし、事実。貴族嫌いのヴォルフへ配慮し、貴族以外を護衛に選んだのだから『良いヒト』一択。
この現状で考えることでは無いだろうが。“思考”が癖なので仕方ない。
「ヴォルフさん、お知り合いだったんですね」
「気付いてたろ」
「確認はしていなかったので。出逢いをお訊きしても?」
「前のリーダーとナマズの依頼受けたら、依頼主がこいつ。皆爆睡してたとこに突撃して来やがった」
「美味しいのでお礼を言いたかったんでしょうね」
「城で働かないか、って」
「ヴォルフさんは私のものです。あげません」
「冒険者私物化すんなっつってんだろクソガキ」
「ちょっと嬉しいくせに」
むっ。口を尖らせるヤマトに口角を上げるだけのヴォルフは、敵意も警戒も不必要だと。そう言いたげにソファーに沈む。
どうやらドワーフ王を信用しているらしい。
改めて。催促の為に口を開くドワーフ王は、――ばんっ。勢い良く開かれたドアに不覚にも肩を鳴らしてしまった。気配も足音もしなかったので仕方ない。
しかし奇襲だとは思わず。それは、今――この国でそれ程の技術が可能なのは、ランツィロットかヴォルフしかいないと理解しているから。
「っ、はぁ……セーフ?」
アウトである。
『王』が居る部屋に不躾に飛び込んで来る、蛮行。完全にアウト。不敬、一択。
「あれ? ランツィロットさん。どうしたんです?」
「知らね。ヤマトが王様と逢うからどうにかしろ、っつわれた」
「なぜ」
「知らねー」
けらけらと笑いながら、ヤマトを挟みソファーに座るランツィロット。この無礼が許されているので、ランツィロットもドワーフ王と面識があるのだろう。
個人Sランクなので無い方がオカシイか。
再三。改めて。特に気分を害した様子も無いドワーフ王は、漸く催促の言葉を口に出来た。
「こいつ等に理解出来なくても良い。改良後の構築式、見せろ」
「理解出来ないとしても。タダで貰う気です?」
「お前の“土産”っつーのにウチの魔法士、何人か連れてかれてんだが?」
「あ。工房のヒト達、気付いたんですね。予想より早くて感心します。ご迷惑をお掛けしているようで」
「別に。楽しんでるらしいからそれは良いけどよ。城の魔法士、タダで使う気はねえよな?」
「それにより、新たな加工技術を得られますが」
「鍛冶師に依頼したら偶然ウチのもんが必要になっただけ。だろ」
「……ん、ふふっ。確かに」
偶然だとしたら『私』が使った訳ではない。――とは言わずソファーに沈むヴォルフへ振り向けば、数秒……思案してから諦めの息。やっぱりヴォルフさんも良いヒトだな。と。改めて。
顔を戻したヤマトが、ゆるりっ。目元を緩めた、瞬間。
ぶわりっ――
視界いっぱいの構築式が、やたら線の多い文字と数字により展開された。
昨日、エルフ王――リリアナから入った通信で聞いていた通りの、理解不能の文字。それでも確かに、彼女が通信で言った通り。
『見るだけでも“価値”がある』
思わず。と。
口角を上げたドワーフ王が背後の魔法士ふたりへ振り返ると、職人気質故か目を爛々と輝かせ構築式に釘付けとなっている姿。読み解けなくとも“美しい”のだとは判断出来るらしい。
なのにメモを取らない。それは、一目で自分達には扱えない“文字”だと理解したから。
これは、この文字は。確かに、“黒髪黒目”のみの特徴。
「やっぱ“黒髪黒目”はバケモンだな」
そもそも――だ。
そもそも『自然』の一部である精霊と言葉を交わし、この国の滝壺に定住を促すような存在が『ヒト』の枠に収まって許される筈がない。もしも……例えば『精霊』を信仰する教団が在ったのなら、その行為は冒涜だと断じられ半狂乱で『火炙りだ』と騒ぎ立てただろう。
同様に。ドラゴンをソロ討伐出来る存在も、『ヒト』の枠に収めて許されない。ヒトが食物連鎖――『自然』の頂点に君臨することは決して実現しない、明確な事実。
だとしたら『“黒髪黒目”』とは何なのか。
「お前もどうせ、“暇潰し”に落とされたんだろ」
「、――……ふふっ。貴方は、ある程度を知っているようですね。過去の“黒髪黒目”が嘆いていた、とか?」
「いいや。シャチクっての辞めれて万々歳だと」
「ん、ふふっ……ふっ……あはははははっ!! さっすが“神様”! 人選完璧じゃんっまじサイッコー!!」
爆笑。ヤマトの本気の爆笑なんて初めてで、ヴォルフでさえ目を丸くしてしまった。……こいつ……
ちゃんと笑えたのか。
何やら大変失礼な感想は抱かれたが。いつも目元を緩めており、くすくすと静かに笑うだけなので抱いて当然の感想ではある。
しかしその感想は口にすることはないので、ヤマトのご機嫌取りをする未来は無かった。どうせ“戯れ程度”の拗ね方だろうが、面倒臭いことには変わりない。だっる。
「お前もシャチクってのか」
「ふ、ははっ……はー。うんにゃ。俺はそこまでじゃねえよ。仕事は多かったけど一応楽しかったし、上司にも部下にも恵まれてた。だから、たぶん――こう云う奴だからじゃん?」
とんっ。
自分の頭に指を付け、にたりと挑発的な笑み。全てを愉しむ異常者なのだと。自認。自覚。
それでも己を改めることはしない。確かにこのような異常者は、文明がある程度発展した単調なこの世界を引っ掻き回す“暇潰し”として最適だろう。
くつくつと喉で笑うヤマトは、ざりっ――頬を舐めて来たラブに視線を移し、途端に目元を緩める。
完璧な擬態。猫被り。
姿勢を正し『ほんわかのんびりお兄さん』の笑みで、小首を傾げてから口を開いた。
「見極めは充分でしょう? お名前をお訊きしても宜しいですか?」
「……過去の“黒髪黒目”。気になるか?」
「全く」
「、は……わはははははっ! カリオだ。好きに呼べ」
「ありがとうございます。カリオさん。宜しくお願いしますね。――あ。構築式、消しても?」
「あぁ。楽しかったぜ」
言うが早いか腰を上げドアへ向かうドワーフ王――カリオは、ヤマトが他者の過去に拘らず“今”と“未来”を見ていることを察したのだろう。気持ちの良い奴だ、と気に入ったらしい。
ふと――何かを思い出したように立ち止まり、振り返ったと思えば意地の悪い笑みで。
「ヴォルフ。ランス。ナマズ納品、指名依頼出してやるよ」
「うげっ」
「眠くなんだろ」
「知るか。納品拒否ったヤマトに文句言え」
「くそじじい」
「くそじじい」
仲が良くて、なにより。
「ヤマト。祖国の飯、楽しみにしてんぞ」
「嬉しいです」
本当に嬉しそうに笑むヤマトに、満足だと笑ってから。次こそ護衛も全員部屋から出て行き……
カリオ達の気配が完全に離れた事を確認。
「わっ」
ぼふっ。ヤマトの肩を引き背凭れに押し付けたヴォルフは、じいっ……何かを見極めるような目で凝視。
なんだろう。
数秒程。ヴォルフのこの行動の理由を考えていたヤマトは、あぁ。何かに思い至り、小首を傾げてから口を開いた。
「聞きます? 私の過去」
「興味ねえ」
「ですよね。――大丈夫です。気にしていませんよ」
「ならいい」
ヤマトの“過去”を知りたがらないのなら、カリオの『バケモン』発言だろうと。傷付いていないかと、心配をしてくれたのだと。
確定させないくせにこうやって『親友』として純粋な心配をぶつけて来るのだから、ヤマトの依存心が育つのは必然。この優しい世話焼きおっさんから、どうやって確定の言葉を引き出そうか……と。
思考を『ヴォルフ』に埋め尽くされてしまって。
何やらふたりの世界に入ったなと察したランツィロットは、それでも口を開く。
「俺はすんげー聞きたい」
「私を懐柔してから言ってくださいね」
「無理難題過ぎィ」
けらけらっ。愉快だと笑うランツィロットも、本気の言葉ではない。ヴォルフが聞かないから逆に『聞きたい』と言ってみただけ。つまり、戯れ。
戯れだと察したヤマトがくすくすと笑ったので、ランツィロットもぼふりとソファーに沈む。指名依頼が確定されるまでは、この部屋でのんびりする事に決めたらしい。
確実に1体ずつの納品だな――と。滝壺内の生態系を壊さないように、国の外での討伐が確定された。
めっちゃ、だるい。
閲覧ありがとうございます。
気に入ったら↓の☆をぽちっとする序でに、リアクションやブクマお願いしますー。
カリオ日本の事知ってんの!?な作者です。どうも。
なぜ……なぜこんな展開になった……わからん……なぜ……
(A.キャラひとり歩き系作者だから)
過去にめちゃくちゃ仲良く――親友になった“黒髪黒目”から、酒の席で聞かされたと云うだけです。
その“黒髪黒目”も「カリオなら」と話したので、カリオは他者に『日本』の事は話していません。
信頼して話してくれた友人の顔に泥は塗らない。絶対に裏切らない。
とても良いヒトなんです。
お口悪いけど。
『ヤマト』を気に入りはしたけど猫被りはちょっとイラッとする。
ドワーフ族の性もあるのでしょうね。
治安が悪い本性の方が断然好ましい。
当然ながらカリオは貴族嫌いではないけど、ちょっとヴォルフの感性と似ているのかも。
主人公の初めての爆笑はカリオが引き出したものでしたが、それでもヴォルフは特に嫉妬はしません。
只管に『爆笑しても“顔”良いなこいつ』と思ってるだけ。
ヴォルフは主人公の“顔”が好き。
レアなもの見れて得した。
魔法士ふたり、城に戻ってから大興奮で何やら話し合ってた。
見せてもらった構築式には遠く及ばずとも、研究心に火がついたので改良はされていくかと。
頑張るヒトは素敵ですよね。
ヴォルフ、主人公に巻き込まれてカリオにも迷子になって欲しかった。ウケるから。
まあ初対面で主人公がぐいぐい行かないとは分かっていたので、「なったら笑ってやろう」程度でしたが。
カリオとも口喧嘩した事があって気楽な仲なので、存分に揶揄ってます。
じゃなかったら主人公を置いて行かない。
この後。
主人公は『祖国の飯』とのリクエストを貰ったので、宿で厨房借りて上機嫌でご飯作ってました。
手料理振る舞うの、好き。
ナマズ討伐に行って夕食直前に宿に戻って来たヴォルフとランツィロットは、お腹いっぱい食べて即ベッドにダイブした。
シャワーなんて浴びてられん。
水泳したから別に良いだろ。
めっちゃ眠い。ねる。
次回、ご挨拶。
ご招待。
水の精霊は恥ずかしがり屋さん。




