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DANDE LION  作者: 翔
2/6

ギルド創設 先生

ここは、三年前の町“グロリア”のはずれにある小さな小屋である。グロリアの中心には人が集まるがこのはずれた場所にはあまり人が住んでいない。なにもないからあまりにも不便なのだ。中心部にはあの襲われていた子のように、裕福ではないものの住んでいる。中心部とは言っても都会というわけではないので裕福でなくとも住むくらいはできる。お金がなくてもこんな不便なところに住みたいと思う人はなかなかいないだろう。そういえばあの女の子は、無事だったんだろうか。三年たった今でも無事なのかたまにふと思うことがある。


 「ンズ… ジョーンズ…そろそろ起きて」


 俺を起こす声が聞こえる。ジョーンズ、これが俺の名前だ。今は、俺が魔法覚醒者になったあの日から三年がたっている。そしてこの声の主は、俺の命の恩人であり先生でもあるアルティである。黒い髪をしていて、剣を振るとき邪魔にならないようになのか、ポニーテールで髪を結んでいる。今はラフな格好をしているが愛刀は常に腰の位置にあった。まさに黒が似合うきれいな方だ。


 「先生、おはようございます。」

 「うん。おはよう。」


 彼女は、あの日一番に駆けつけてくれて俺の命を救ってくれたらしい。先生は治癒の魔法は使えないらしいので知り合いに見てもらったということなのだ。少し傷も残っているが、完璧な処置をしてもらっている。そして、動けるようになった日から、先生には修業を見てもらっていた。先生は、たまに自分が見てみたいと思う人を生徒にして面倒を見たことがあるという。俺以外ではあと二人いるらしい。


 「今日で最後ね… 立派になったわ… ちゃんとギルドに入るのよ」

 「わかっていますよ。本当にありがとうございました。」


 ギルドとは、魔法が使えるものが集まる場所である。この世界にはいくつものギルドが存在し、様々な依頼を受けたりしている。そして、魔法が使えるものは、ギルドに入る義務がある。魔法が使えるものと使えないものでは力の差は歴然としている。そこで魔法が使えるものが一般人に危害を加えたりしないように抑制するためギルドの名前を背負わせるということなのだ。まあ、わざとギルドの名前を汚そうとするものやマフィアや偽ルドと呼ばれる犯罪を犯すことを目的とした非公認のギルドなんかも存在するらしい。


 「そういえば、ギルドを作るって選択肢はないのですか?」

 「なくはないわよ。ギルドを作るためには、お金が必要になってくるのよ、逆に言えばお金さえあれば審査に通ると思うわ。」


 お金は持っていない。貸してほしいと頼むわけにもいかない。ならば簡単だ。


 「俺と作りませんか?」

 「ええ…///」

 

 いやなんで頬赤らめてんだよ…


 「いや、ギルドの話ですよ?」

 「え…ああ…そうよね。ごめんごめん。」


 なんだと思ったんだよ…先生は今も少しくねくねしている…。


 話を戻すが、お金が必要なら二人のほうが効率がいい。ギルドを作るなら少しでも人数は多いに越したことはないしな。先生がいると修業も見てもらえるしな。


 「私は、ギルドに入る理由がないわ。」

 「え… どうして…」


 先生はギルドに入っている様子はなかったが義務があるということはどこかのギルドに入っていると勝手に思い込んでいた。


 「私は、少しだけ魔法に詳しい無能力者の一般人なの。」

 「ええええええええええええ。確かに先生の魔法見たことがない。」


 今までは、俺に本気を出していないと思っていたが、使わなかったんじゃなかったのか。使えなかったんだ。それでも今まで一本もとれなかったということは魔法なしであの強さ…余計にギルドに入ってほしいと思った。


 「先生は、魔法なんて関係なく強いです。確かに魔法が使えないということはギルドに入る必要もないですし、聞いた話では無能力者の一般人を採用しているギルドなんてなさそうですけど、俺は先生の強さを知っています。優しさも知っています。どうか一緒にギルドの創設者になってくれませんか。」


 これは、嘘偽りのない本音だ。魔法なしであの強さはすごすぎる。こんな俺の命を救ってくれた優しさもある。信頼関係においても問題ないと俺は思っている。


 「そこまで言われると、断ることなんてできないわ。ギルドに無能力者が入ってはいけないなんてルールなかったからね。そうと決まったからには準備が必要ね。」


 そういって先生は準備を始めた。俺は魔法の修業をその間にすることにしよう。俺は、魔法覚醒者として魔力が覚醒した。俺の魔法は扱いずらいわりに対策されやすい幻を相手に見せたりできる幻術を魔法覚醒により習得した。俺はあの時武器があればと思った。その思いに幻が、自分の魔法が応えたんじゃないかと先生が説明してくれた。もともと人間には魔力がある。生命の源のようなものである。生まれつき使える人間はその魔力を放出することに長けている。魔法の種類などが遺伝により人それぞれ変わってくるのである。なので俺も生まれつき魔力はあるのだ。放出できなかっただけで使えなくても使える人より魔力を持っているということがしばしばあるらしい。

 俺は魔力覚醒することによってもともとあった魔力量が大幅に増えさらに放出することに成功した。魔法覚醒者はまれにしかいないが魔力覚醒者はもともと魔法が使える人よりも強力な魔法が使えるようになるといわれている。そして、魔法が使える人には様々なスキルも存在する。スキルと魔法は別物で魔法にあっているかあっていないかは人それぞれだが生まれつき魔法が使えるもののほうがスキルと魔法の相性はいい。

 まとめると、魔法覚醒者は魔力量や魔法が強力だがスキルとのバランスがいいとは限らない。もともと魔法が使えるものは魔力量や魔法は魔法覚醒者に劣る場合が多いがスキルとのバランスがいいとなる。魔法覚醒者は不安定ともいえる。そして俺のスキルはというと…


 「おーい!」


 先生が準備から戻って


 「って、なんなんですかそのクソデカい荷物は…」

 「何って…ギルドの拠点に置く荷物よ!」

 「とりあえず拠点決まるまで先生の家でいいのでは…」

 「あ…ここを拠点にするの!?」

 「お金もないので、先生には迷惑かもしれませんがそうする予定だったんですが。」

 「それなら早く言ってよー」


 プンプン言いながら大きな荷物を抱えて自分の部屋に先生は戻っていった。というか。ベッドのようなものの見えていたがあれを町まで運ぶつもりだったのか!?先生はすごい人だが多分あれだ…あほだ。おれもそろそろ準備を始めよう。俺は修業したときにかいた汗を流し着替えリビングのほうに行くとかなり荷物を軽くした先生が待っていた。とりあえずベッドもおいてきたようだ。


 「じゃ、いこ!ギルド管理組合フォーミュラへ」

 

 先生が満面の笑みでこちらを振り向いた。


 次回ギルド創設!?

初めましてのかたもいるのかな?こんにちは翔と申しますかけると読んでください。二話目も読んでいただき本当にありがとうございます。本当にうれしいです。今日は二話目を書いてみました。先生と一話の最後の人はなんと…同一人物です!キャラ設定があいまいになってしまい、本当はもっとクールな感じにしたかったんですがね。書いているうちにあほキャラになってしまいました笑本当にブレブレで訂正いつかしようとしたら大変になりそうです。なぜ一話で不気味に笑っているように見えたかというと先生をクールなキャラにしたくて笑うことが苦手だから不気味に見えたというだけです。でもあほな奴が不気味に笑うって何!?なんなんですか…笑長くなりましたが次回はギルドが簡単に創設できるのでしょうか!?

ではこの辺で。次回もよろしくお願いいたします!!

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― 新着の感想 ―
[一言] はじめまして、紗耶香といいます。 作品読ませてもらいました。少年の成長物語ですね。ジョーンズ君と師匠がこれからどんなギルドを作るのか、楽しみにしています。頑張ってくださいね
2021/06/22 19:27 退会済み
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