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Il mio nome e`Gasparo Tony Dinozzo
4話不穏
舌がない?、、、それを言うこの老婆にも引っかかるがそもそも彼女、マリッサとはさっき下で話したじゃないか。マリッサを見る、すると青い瞳がボトルグリーンと白いドレスの狭間で光っていた。
「どうした?」老婆が問いかけて来る。僕は少し胸から上だけかすかに仰け反り答える。「なんでもないです。」
「あんた縁談以外で、いったいなんの用があって来たんさ?」
「ああ、僕は、えっと、」
「はっきりせん男だね。三秒以内に返事しないかい。」
「僕はそのですね祖母に勧められたとかではなく、保険の営業で来たんですよ、この前に資料の入った手紙を送ったんですが、」
「ああ、そんなんも来とったかもね。」
老婆はポッケからタバコを出し、火をつけた。あからさまに興味を示さない態度をとる。煙たそうに僕の一応の説明を聞き流し、目だけがキョロキョロと僕とマリッサを往復していた。
「あんた、トニーさんだっけ?ディナーを食べていくでしょ?」
時計を見た、まだ昼前であったし、この家はなんだか気味が悪かったから。帰ろうと思いカバンに手をかけたーーー
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