転生まで
「お兄ちゃん!このアイス買ってー」
「しょうがないなー」
「ありがとう!うーん美味しい」
俺は高橋悟16歳。そしてこの明るいのが妹の里菜14歳。
中学と高校が一貫になっていて同じ学校に通っているからほとんどの日はこうやって一緒に家まで帰っている。
里菜とは仲がいいと俺は思っている。まぁこんなに一緒にいるんだから仲はいいかな。
幸せだ。こんな日が当たり前に続くと思っていた。
ある日いつものように二人で学校から帰っている途中横断歩道を渡っていると、はいきました暴走トラック。
俺たちははねられた。
気がつけば俺は暗闇にいた。
そして隣に里菜もいた。
「おい起きろ里菜。里菜」
何度も呼んだ。そうしたら里菜は目を覚まし
「んー?.....お兄ちゃん!怖かったよー」
「怖かったな、お兄ちゃんがいるから大丈夫だ。....ごめん苦しいー」
すごい勢いで抱きついてきた。そりゃ怖かっただろう。
そんなことをしていると白い服を着た男の人が出てきた。
「信じてもらえるかわかりませんが私は神です」
少し混乱はしたが今までのことを話してくれて状況を整理できてきて気持ちも少し落ち着いてきた。
「それでこれから君たちには異世界に転生をしてほしのですが」
と言われた。
「「えっ」」
俺と里菜は同時にえ?と言ってしまった。
「いきなりすみません。この世界はいろいろな問題があって、君たちに手伝ってもらいたい」
「君たちってことは二人でってことですか?」
「はい」
「ちょっと待ってくれ。記憶は、里奈とはどうなる」
「二人は双子としてまずは平和な村に生まれることにします。記憶は引き継がせますが生まれた時から記憶を持ってしまうと周りの人が違和感を持つかもしれないので....そうですね、15歳の何かの拍子に二人の記憶が戻るようにしておきます」
「お兄ちゃん、それなら私大丈夫」
里菜が俺の手を握った。
「俺も大丈夫です」
「はい、わかりました。この世界には魔法が存在します。魔物もいますし魔王もいます。できれば魔王を倒してもらいたいです。魔王問題を解決した後も人間たちが.......それはどうなるかわからないので悟さんと里菜さんを信じてます」
「本当に大丈夫ですか?」
俺は不安になった。
「もし困ったらこの世界に1万年はいる精霊がいる精霊の森があります。そこに行くと何かわかるかもしれません」
「わかりました」
「では転生させます」
「おめでとうございます母さん。双子の元気な男の子と女の子です!」
「よくがんばったなリサ」
「ええあなた。って何泣いてんのよ」
「この子たちの名前はどうしましょう」
「男の子はレイ、女の子はアリア、どうかしら」
「いいじゃないか、レイ、アリア、今日からお前たちはレイとアリアだ」
こうして俺たちの新たな人生が始まった。
読んでいただいてありがとうございます。
これからも連載していくと思うのでよろしくお願いします。