表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/92

主人公は、私ですね。


 (わたくし)は、急いで頭を振りました。


「いえ、不愉快だなんてそんなことはありません。なぜ笑われているのかが分からなかったので、驚いてしまっただけです。」



 彼は頷いて、私のことをじっくりと観察すると、考え込みました。それから、おもむろに、口を開きました。今までの穏やかさとは違う、好奇心の塊のようなその表情に、私は一瞬身構えて、続く言葉を待ちました。


「面白いですか。政変特集は。」


 あ、そっち。


 そちらですか。興味があるのは、私ではなくて、政変特集のほうですか。



 先ほどまで、彼の姿や仕草にときめいて蝶のようにフワフワ浮かれていた私は、彼のたった一言で、一気に地に叩き落とされました。


 けれど、私は少しやさぐれた心を隠して、笑顔を作りました。


「はい、とても。私は、ここに出てくる方々の気持ちや事情を想像しながら、いつも読んでいます。とても、面白いです。」


 家の中の秘密を見るのが大好きな家政婦が大好きな私。登場人物達の動きや持ち物の変化で、何が起きているのか、起きていくのか、推理するのです。



「想像しながら、ですか。例えば、どの様に。」


 私達は図書館を出て外のベンチに腰掛けると、二百年前の政変について話し合いました。私は書かれている事実と登場人物の状況や時代背景なども参考に、沢山の推測をしました。



 私は、まんが大好き、ゲーム大好き、テレビ大好き、ラノベ大好き、ネット諸々、大好き人間でした。日本を謳歌していました。最高の国でした。だから腐るほど、無駄な知識を持っています。



「なるほど。貴女様の考察は素晴らしいですね。」



 私の話に感心している彼。


 違う違う。私の考察ではありません。私はただ、知っているだけ。沢山のまんがや小説やテレビが教えてくれたことを、話しているだけです。私自身の考察など、一つもありません。


 熱心な彼につられて、私も、つい熱くなっしまいました。



 ごめんなさい。私チートです。



 まあいいか。バレないし。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ