主人公は、cではないけど幸せになるよ。
「コリー。久しぶり。」
俺が振り向くと、チェルシーがベンチに座ってた。何ヶ月ぶりだろう。俺はなんとなく、チェルシーの横に座った。
「ちょっと、座らないでよ。私達、微妙な関係なんだから。」
そう言いながら、チェルシーは笑ってる。
「よくそんなしれっと、別れた彼女の隣に座れるわね。私のこと、好きでもないくせに。」
俺は驚いた。
「え。俺が、チェルシーのこと好きじゃないって、なんで知ってるんだ。」
チェルシーがまた笑った。
「そういうことを、本人に言うのはやめなさい。」
「ごめん。」
チェルシーが笑ってる。
「まあ、私には分かるよ。好きだから付き合ってたんでしょ、フローレンス様と。コリーはそういう人だから。」
「そう、だよな。好きだから、つきあってたんだ。皆、フローレンスも、俺が好きなのはチェルシーだって。正直、訳が分からない。チェルシーは、よく分かったな。」
「何それ。フローレンス様にも、そう言われたの。あはは。それで、ふられたの。はは。フローレンス様って、バカなの。」
「バカというより、俺に、興味がなかったのかも。」
「え。あんなにラブラブバカップルだったのに。フローレンス様って小悪魔系なの、天使みたいな顔して。」
「いや。小悪魔、ではない、と思う。良い人だった。応援してくれたし。」
「可愛くて良い人。そういうのを小悪魔って言うの。男ってほんとバカなんだから、全然分かってない。」
「ごめん。」
「まあ、いいわ。変な別れかただったから、気になってたの。今会えて、良かった。友達に戻ろう。意外と、前みたいに、話せるみたいだし。」
「確かに、前と変わらない。」
「何言ってんのよ。変わったでしょう。」
俺は、チェルシーの頬を両手で挟んだ。
「な、何すんのよ。やめてっ。離して。」
「キスしてみよう。」
「やめて。ふざけないでよ。私はまだっ。」
「まだ。まだ、何。」
「まだ、何、って。まだ、だから、その、そういうことだから。」
「俺がフローレンスを好きでも、まだ、好きって、こと。」
「だから、そうゆうことを、私に、聞かないでよ。」
「聞きたい。」
「ほんっとに、そういうところが、なんでいつもボーッとしてるのに、そういうとこだけ強引なのよ。」
「なんか、チェルシーがかわいくて。」
「そういうことを、真顔で言わないで。分かったから、離して。離れて。私は、まだ、コリーが好きだけど、どうにかなるつもりはない。離れて、お願い。」
「チェルシーは、好きな人が他の人と幸せになることを、願えるの。」
「何よ、その質問。バッカじゃないの。願うわけない。願うわけ、ない。欲しいに、決まってる。」
フローレンスは、俺とチェルシーの幸せを願った。俺が、欲しくないんだ。
他に欲しい奴がいる。そういうことか、フローレンス。
俺とチェルシーは、結婚することになった。




