第八話 電話は突然に・・・
「さぁ、いよいよはじまりました決勝戦!空軍代表、津田がかつか、それとも陸軍代表、西山がかつか、それではいきましょう。決勝戦で争ってもらう競技は…あの国民的ゲーム、その名も、ズクダンズンブングンゲーム」
シ〜ン…
「なにそれ?」
「え、津田、知らないの」
「なんだよ西山」
「実をいうとおれもしらん」
「けっきょうくしらねーじゃん」
「では、はじめ」
つちつちつちつちつちつちつちつち
「あれ…なんでやんないの」
「このゲームしらないからです」
「え、そうなの、じゃ競技変えて、暗殺ね」
「西山は津田を暗殺、津田は西山を暗殺」
そのとき、銃声が鳴り響いた。
「津田ーーーーーーーーーーーーーー!」
「西山も無防備な野郎だぜ」
「はい、じゃあ優勝は津田君ね」
というわけで津田軍曹になりました。
海軍基地〜
「う〜ん」
「どうしたんですか、杉坂軍長」
「あぁ、秋に始まる戦争についてな…」
「がんばりましょう、杉坂軍長」
「あぁ、そうだな」
杉坂は、無心で答えた。時は夏、あと戦争まで一ヶ月だ。
愛工大附軍基地総司令室〜
プルルル、プルルルル、ガチャ。
「総司令長、ヴィクセンだ」
「お〜ヴィクセン君、こちら灘中総司令長のマルコ=クレフォードといううものだけど、いまそちらにむかってるんでよろしく〜」
「な、どういうことだ」
プツ、プー、プー、プー
電話は切れてしまった。
いったいこれからどうなっていくんだろうか。