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第4話・トール様による歴史と星(アステル)のご説明です。


実は27日に次世代ワールドホビーフェアに行ってきました!(´∀`*)

実は行くの初めて奴でフォロワーさんにお誘いを受けてご一緒した次第です。

お目当はベ◯ブレードとイナズ◯イレブンだったのですが、他のホビーも兎に角沢山あって楽しかったです!小学生以下限定が沢山あって久しぶりに小学生になりてえってなりましたが…!


とにもかくにも、純粋に楽しめた他、お勉強にもなったと思っております!

まだ始まったばかりのこの小説ですが、どうぞ今後ともよろしくお願いします!


「いや何で!?つーかジュニアって何!ここのジュニアの年齢いくつまでよ!二十五歳はジュニアに入りますか!」


「馬鹿ね。二十五がジュニアに入る訳ないじゃない。この世界じゃジュニアは大体……十四ほどまでかしら」


「はー!成る程なー!だから自分の過去の姿に変身する魔法ですか!流石ラネさん!略してさすラネ!」


「何かやけくそになってない?とうとう馬鹿な頭が更に可笑しくなったのかしら?」



ついにトールが顔を歪め、可哀想なものを見るような目をしてきた。

由雨はもうそんな彼女の反応に慣れを覚えてしまったのでどうにか怒るのを堪えながら深刻そうに頭を抱え始める。


つまりだ。


由雨が元の世界に唯一帰る方法はラネという人物に頼る他なく、この世界でラネに会う為にはそれ相応の地位が必要とされる。

異世界人故に何の地位もない由雨が高位の地位を得る為にはこの世界の〝(アステル)〟でジュニアとマスター共々の世界大会で優勝するしかない。


だがこの世界における〝(アステル)〟は由雨の世界のものとは違うようで、何より世界の仕組みや常識を知らないのだから難易度はかなり高いと見て間違いないだろう。

その為には……と、由雨は思いなかまら、ちらりと視線をトールに向けた。



「頼むトール!この!世界の仕組みや、常識……当たり前な事だけでいいから教えてくれ!」


「頭下げろ。土下座。様をつけて後は敬語」


「ハイソウデスネ……教えてくださいトールサマ」



迷うことない返答。

頼んだりお願いしたりする際に頭を下げたり敬語を使うのは納得はいく。土下座と様付けは流石にやりすぎだが、こうでもしないと彼女は教えてくれないだろう。

由雨はこの短い時間ながらその性格を理解した為渋々椅子から立ち上がると床に座り土下座のポーズを取る。

新人サラリーマン故に、上司や先輩よりも知らず知らずにミスをしたり教えを請うたりしていた際には頭を下げた事がある由雨だったが、土下座は人生で初めてだった。



「まあいいわ。じゃあよーく聞きなさいよ。一回で覚えなさい。紙とペンやるから」


「気が効く!珍しく!珍しく!気が効く!」


「後からまた質問されるのが煩いし面倒なだけよ」



紙とペンを押し付けられては、一言一言漏らすものか、こんなもの仕事に比べればどうという事はない、と、由雨はトールの話に耳を傾けながら執筆してゆく。






この世界〝レガメ〟はかつて魔法のみの世界であった。


今のような技術発展は一切なく、魔と自然、生きとし生けるものが共存しあう世界。


それが大きく変わり始めたのは一人の〝女性〟と言われている。


〝女性〟は何も変わらぬその世界に飽き、ものづくりをし始めた。


当時鉄も鋼も、鋼鉄というものは存在していなかったがそれはあくまで人類が認知していなかっただけであり、〝女性〟は史上初、鉄鉱石を発見し、製造法を編み出した人間だった。

……だけでなく、科学的技術や実験法を編み出しては家族代々にそれは伝わっていく事となり、家族に止まらずそれは次第に人類に布教していく。



しかし、それが一度目の悲劇を産んだ。



今の古き良き魔と自然の共存を維持すべきという〝魔法派〟と、科学の進化を進ませるべきだという〝科学派〟の二つの派閥が生まれた。


話し合いは決裂。両者は互いに実力行使に移った。いわゆる、戦争というものだ。


戦争は長期間に及んだが、ある日突然と決着した。




「は?決着?突然?」


「〝科学派〟の女性と、〝魔法派〟を指揮する男性が自殺した」


「自殺!?」


「中心人物を自殺により失った事で派閥の指揮は大幅に低下。これがきっかけで両者は落ち着きを取り戻し戦争は終結。後にこれが、科学と魔法の共存の始まりとなる。他はまあ、歴史に関してはこれくらい知ってれば何とかなるからもうこの話は終わり。次は〝(アステル)〟について。あんたの世界じゃどんなのかは知らないけどこの世界の〝(アステル)〟は、自動学習能力を兼ね備えたAI搭載の小型電動魔道具よ」


「AI……電動?魔道具?」



魔道具とは。


主に科学技術に魔力と魔法を応用した道具の意味をさす。

詳しい仕組みは専門分野ではない、ややこしいから塾で教えてもらえ、とキッパリ断られてしまった。由雨はもう諦めた顔つきをしながらもトールの話を続きをペンに書き込んでいく。



「〝(アステル)〟は電気を充電させて、電気で動く」


「(充電式……)」


「注目すべき所は〝(アステル)〟に意志…自動学習能力を持つAIが搭載されている事。ただし電気が切れて電源自体が落ちてしまった場合、次に電源を入れるまでの間、AIの電源も切れる」


「AIの解釈も元の世界と同じでいいのか」



どうやら充電やAIに関してはあまり変わりないようだが、元の世界のアステルにはAIなんて高そうな代物が搭載されている訳がない。


充電する所は同じのようだ。



(アステル)〟の戦闘能力に関しては各パーツに一つ、

BOCバトルオペレーションチップ〟が搭載されており、〝(アステル)〟は脳裏で使う〝BOC〟を浮かべて実際にそれを放つ。

この〝BOC〟は〝魔法石〟と呼ばれる小さな石に魔法を封じた後、更に〝BOC〟内部の〝メモリコア〟と〝魔法石〟を連動させるように組み込み、発動時はそれが〝BOC〟から〝メモリコア〟、〝魔法石〟と連動しながら具現化する。


トールが語っていたが、ラネで例えるならば

彼女の頭パーツの〝BOC〟は未来予知。

銅パーツは変身。

腕パーツは光攻撃魔法。

足パーツは異世界転移。

背パーツに時間操作。


ついでに言うならあのラネの保有する傘は傘と見せかけた武器らしい。


思わず由雨は、あんな美女にもパーツの組み替えができるのかと色んな意味でちょっとの興奮を覚えていたが、察したトールが「うわあ……」などと物凄く身体ごと引いて氷のように冷たい目線を送ってきた。


変態ではない、男としては多分当然の反応だ。恐らく。

……などと心の中で苦し紛れな言い訳をほどほどに、咳払いで誤魔化した。




「……それからマスターやジュニアって言ったけど、年齢制限の他に〝(アステル)〟の規定もあるのよ。ジュニアの規定は大きさは……丁度あんたが持ってるそこの〝(アステル)〟二機と同じくらいの大きさが規定。それから〝(アステル)〟に武器を持たせるのは禁止。マスタークラスは小さろうが大きすぎようが関係ない。規定はないけど、殺人行為を可能にする〝(アステル)〟は禁止よ。というかそれが法律だもの」


「え、法律あんの?」


「この世界では〝(アステル)〟の悪用は最低最悪の罪よ。まあ〝(アステル)〟はAI搭載だし……〝指揮者(ディーリ)〟がクソなヤツでもそれに従わない〝(アステル)〟はいるわ。それにそもそも〝BOC〟の性能は〝(アステル)〟を損傷させる程度の威力に抑えろっていうのが義務だしこれも法律」




どうやらこちらの世界もかなり法律や常識が多いらしい。



これは日本並みに覚えるのが大変そうだ、と由雨は心底心が折れそうにもなりながら、トールから貰った紙は既にニページを超えていた。



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