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兄妹だって、愛があるんだから大丈夫ですよね!  作者: ひなた
恐怖だって、ファンなんだから仕方ないですよね!
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 しかし放置し過ぎていると、あまりにも調子に乗り過ぎてしまう。

 こっちが何も言わずに黙ってると、だってすぐこれだぜ? 困ったもんだろ。

「俺は誓わないけどね」

 耳元で五月蝿いので、ボソッと一応反応しておいてあげた。

 だけど何だかんだ言っても夏海のいいところだよね? 反抗期ってのがやって来ないんだから。

 ちょっとキモいんだけど、近付かないでくれる? とか言われたら普通に傷付くと思うんだ。まあ、それは父親的な立場かもしれないが。

「指輪の値段は気にしなくていいですよ? 夏海、値段で文句なんて言いませんから」

 まだ騒ぐか。折角誓わないって言ってあげたのに。

「百均でも?」

 少しは黙って貰いたいけど、夏海に黙られちゃうと寂しいよね。ってなことで、やっぱり一応反応はしておく。

「百均はちょっと……。あっでも、想いが込もっていれば夏海は全然問題ありませんよ」

 マジで? それってさ、小さい子供にあげる玩具みたいなもんじゃないのかな。

「じゃあ父さんに買って貰えば? 夏海への愛情を沢山込めてくれるんじゃないかな」

 だってこの夏海を育てた男だぜ? 相当なもんだろうよ。

「……え。いや、夏海はお父さんじゃなくてお兄ちゃんがいいんです。お兄ちゃんじゃなきゃ嫌なんです」

 ジタバタとしているので、それを無視して俺は部屋を後にする。

「お兄ちゃぁん! 待って下さいよぉ」

 ドタバタと追いかけてくる夏海はやっぱり騒がしくて、だから俺も安心できて。

「完全スルーですか? お兄ちゃんじゃなきゃ嫌なんです。お兄ちゃんじゃなきゃ嫌なんです」

 何度スルーしても、めげずに何度も言ってくる。

 五月蝿いな。反応するまで言い続けるつもり? それは迷惑だな、宿題も始まらないし。

 でも……。

「何て返せばいいの?」

 分からなかった。夏海が繰り返す言葉に対する、俺が返すべき模範解答が。

「俺もだよ、夏海。とか、そんな感じのことをカッコ良く言って下さい。あっでも、夏海が言っちゃったので今のはダメですよ? お兄ちゃんの本当の気持ち、さあ今こそ夏海に伝えて下さい。素直になっちゃってもいいんですよ? ずっと隠し続けるのも辛いことでしょう」

 台詞を読んでるんじゃないか。そう思うような言い方で、淡々と夏海は読み上げてくれた。

 普段の声より少し大人びた、あまり聞かないタイプの夏海だった。美少女って言うより美女ってイメージの。

「宿題始めようか、夏海」

 そして夏海のアドバイスを貰った俺は、本当の気持ちを夏海に伝えてあげた。これで希望通りかな。

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