表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
兄妹だって、愛があるんだから大丈夫ですよね!  作者: ひなた
七光りだって、仕事なんだから仕方ないですよね!
68/266

ⅡーⅥ

 そうだよね。そりゃまあ俺の家知らないんだから、方向が同じかどうかなんて分かる筈ないよね。

 まあ取り敢えず迷惑ではないので、着いて来てもいいと頷いておく。

「冬樹さんの家ってことは、夏海ちゃ……夏海さんの家でもあるってことですよね? そんな素晴らしいところに、あたしは連れてって貰えるんですね」

 直さなくたって、別に夏海ちゃんでもいいと思うけどな。てか、素晴らしいところって……。

 さすがの俺でもキモい、ちょっと引く……。だとか、そんなこと思ったりしてないんだからねっ! 熱狂的なファンの方、とっても嬉しいです。

「普通の家だよ? 期待はしない方がいいかも」

 そんな感じに温度差を感じながら会話をして、俺は横島さんを連れて自分の家まで帰った。

「お兄ちゃんお帰りっ☆ …………誰ですか」

 先に帰ってたらしく夏海が出迎えてくれ、横島さんの姿を見つけた瞬間睨み付けた。

「夏海さんですねっ! 大っファンです! 初めまして、横島奏といいます」

 しかし横島さんのキラキラとした瞳に、異様なほどのハイテンションに夏海も押されていた。

「夏海のファンなんですか? そうならそうと早く言って下さいよ」

 それにファンだと聞いて、夏海は納得してくれたようだ。しかし早く言えも何も、お前が何も言う前に睨みつけてたんじゃないか。

「ほら、これ見て下さい」

 横島さんがバッグから取り出したもの。それは、本のようなものだった。表紙を見るとそこには、『夏海教 聖書♡』と書かれていた。そのまんま、夏海教の聖書なんだろうなきっと。

「夏海教の聖書、それを持ってるんじゃかなりの信者さんですね! ありがとうございます」

 相当なレア品なのだろうか。それを見た夏海は、いきなり満っ面の笑みとなり飛んで喜んだ。

「まあまあ、家に入って下さい。お話は中でしましょう」

 ニッコニコの笑顔で、横島さんを招き入れる夏海。

「ありがとうござます、中に入れて貰えるんですね? お邪魔します」

 夏海に負けないくらいのニッコニコな笑顔で、横島さんも家に上がる。

「その辺に座って下さい、遠慮とかは大丈夫ですので」

 リビングに案内して夏海は、俺達二人を座らせてお茶を用意してくれると自分も座る。

「常に夏海教の信者としていられるように、聖書はいつでも持ち歩いています!」

 だから学校のバッグから出て来たんだろうね。いつでも持ち歩いてるって、ここまで来ると本当に宗教みたいになってるじゃん。

「ありがとうございます! 夏海……、ここまでの信者に出会ったのは初めてかもしれません。横島奏さん、これからも夏海の家に遊びに来て下さい。多少ズルいかもしれませんが、夏海の新曲とか出演作品とかの情報全部教えちゃいますよ。もう、ありがとうございます」

 あまりに熱狂的な横島さんに、夏海もハイテンションで返す。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ