表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
兄妹だって、愛があるんだから大丈夫ですよね!  作者: ひなた
七光りだって、仕事なんだから仕方ないですよね!
62/266

 ホントに凄いんだよ。何かね、女性に人気の~みたいな感じでさ。

「男子高校生は、嫌いなタイプですか? お兄ちゃん」

 俺の言葉を聞いてか、夏海がそんな返しをしてきた。てかそれよりも、夏海の表情ね。作ってる感溢れてて、わざとぶりっ子ぶってるようなのね。

 それにいつもは『兄』的なふつうのお兄ちゃんだけど、さっきのお兄ちゃんはちょっと違う気がするんだ。何かのキャラにいない? お兄ちゃんとか呼び出しちゃう幼女。

「そうゆう訳じゃないよ、俺の言い方が悪かったかな」

 別に気にしていなそうだけど、一応俺は夏海に返しておく。

「はい、お兄ちゃんの言い方が悪かったですよ? いただきます」

 すると少し、予想外の答えが返って来たのだった。まあいいや、俺も食べ始めるかね。

「そっかゴメンね、いただきます」

 俺が悪いんだと夏海が言って来るので、取り敢えず謝っておいて俺は食べ始めた。しかし夏海がそんなことを言ってきた理由は、その後一瞬で分かるのであった。

「お兄ちゃん、謝らなくて大丈夫ですよ。夏海、気にしてませんよ? 可哀想に、夏海が良い子良い子してあげましょうか? あうぅ」

 席を立ち夏海は、フォークをいったん置き俺のところまで来る。なぜか猫撫で声で気持ち悪く言って来るので、俺は反射的に夏海を手で制止させようとしていた。

「夏海、お座り? 食事中だ」

 これで言うことを聞かなければ、ハエ叩きさんの出番となってしまうのだが……。

「お兄ちゃん、お兄ちゃん、お兄ちゃん、お兄ちゃん、お兄ちゃん、お兄ちゃん。お兄ちゃ~ん♡」

        パコーン

 壊れた機械みたいにそう言って突然飛び付いてきたので、俺はもう避けられなくてハエ叩きさんを起動させる。

 夏海が騒いでいるので、周りの人がこっちをチラチラ見ている。

「大人しく食べなさい。いいね? ほら座って」

 頭を押さえながらも、そこでちゃんと自分の席に戻るのが夏海なんだ。あまりしつこくなったりはしない、だからハエ叩きを使うんだ。ハエ叩きで叩くと、夏海はちゃんと通常モードに戻るからね。

「お兄ちゃんの意地悪ぅ、まだ持ってたんですか? 銃刀法違反ですよ」

 ぶつぶつ言いながらも、夏海は大人しく食べていてくれる。だから俺も、安心して食べることが出来る。

 にしてもこれ、値段に納得してしまいそうなほど美味い。いやホントに、見た目も凄かったんだけど……。味は凄いよ、見た目以上に凄いよ。甘いのが苦手な人にはお勧め出来ないかもだけど、これマジで美味しいから。

「ごちそうさまでした」

 もう食べ終わるまで、心の中で延々大絶賛だった。オシャレな雰囲気さえなければ、皿を舐めて綺麗に食べたいくらいだった。ここでそんなことするほど、俺は勇者じゃないけどね。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ