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兄妹だって、愛があるんだから大丈夫ですよね!  作者: ひなた
七光りだって、仕事なんだから仕方ないですよね!
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「えっ、あぁ。いただきます」

 そう言った後俺は、もぐもぐと言っていた。夏見のテクテクと同じような分類だよね、擬音も言うのがこのコーナー流だからさ。

「どう? 美味しい? そうよね、知ってる☆ だってあたしが、このあたしが作ったんだもん」

 可愛い声だとは思うんだけど、やっぱり腹立つよねこのキャラ。いや本当に、可愛いとは思うんだよ? でもまあこれに出るのは、高確率でそんな感じであることが多い。

 たまに純粋にいい子? だと思われるような子も、ではするんだけどさ。

「はい、とっても美味しいです」

 俺がそう言って会話が途切れそうになったとき、サブ役の夏海が助け舟を出してくれた。

「天井さんが男といるよ? もしかして彼氏かしら」

 夏海の地声よりも少し高いくらいの、普通に少女の声だった。

「あ? こんな奴があたしの彼氏な訳ないでしょう? ふざけないでよ、ブス」

 さっき通りの可愛らしい声で、唯織さんは冷たくそう言った。

「そうよねぇ。あの天井さんに彼氏なんか出来る筈がないものね、ごめんなさ~い。おほほほほぉ~」

 そう言って笑う夏海も、唯織さん程じゃないにしろ『性格悪っ!』って感じの声だった。声? 声ってか台詞セリフのせいかなぁ。

「アンタみたいなブスが、あたしの視界に入らないでよ。声を聞くだけでもイライラするわ。そもそもこのあたしには、もっとあたしに釣り合った素敵な彼氏が勿論いるんだから」

 あっ普通に可愛い、何この唯織さん。腹立つ感よりも、さっきのは可愛い感の方が強かった。

 てか、ちょっと待って。サブの筈だった夏海もキャラとして登場してきちゃったし、俺は二人にインタビューをした方がいいのかな? でも設定的に、夏海の方はショコラティエールではないのか。

「天井さんに彼氏ぃ? 信じらんない。後で見せてよ、天井さんに釣り合った素敵な彼氏って人をっ」

 楽しそうにそう言って笑う夏海の顔は、普段通りの素直な夏海の笑顔だった。しかしその夏海の笑い声は、普段の夏海とは遠く離れた作られた笑い声。

 やっぱり何だかんだ言ったって、夏海も子役からやってるベテランさんなんでしょ? 芸歴十年以上、演技力もあるんだよね。

「いいわよ☆ でも、イケメン過ぎて死んだって知らないからね」

 そして唯織さんは楽しそうに笑いながら、笑い声を入れないように『ベロベロバー』とかそんな感じのことを言っていた。

「てか、ブス早く消えてよ。可愛らしいあたしに、今取材の人が来てるの。邪魔しないでくれる? 存在が迷惑だわ」

 そんなことを言いながらも唯織さんは、ニコニコ笑って夏海のことを抱き締めたりしている。抱きしめながらその相手に、そんなことを言うなんてね? まあこれが唯織さん、……これがこのコーナーらしいからね。

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