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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。

幻影館殺人事件

作者: 文月翔
掲載日:2026/07/24

 この物語を読む際は、以下のことに注意して読むことをお願いします。この物語は、フィクションです。実在の人物・団体とは、一切関係ありません。


 (どうも皆さん、この物語の作者、"文月(ふみつき) 翔(しょう)"です。今日は、"幻影館殺人事件"を見ようとしてくださり、ありがとうございます。)

  (この物語は、タイトルから見て分かる通り、殺人事件が起こり、その事件を探偵役となる人物が解決するという話です。私個人としては、とても面白い殺人事件だと思っております。)

 (それでは、自分語りが長くなる前に、物語を開始しましょう。)


* * *


 白い仮面を黒いフードと黒いズボンを履いた人物が、被った。

 (我は、"透明人間"。今宵、私が"幻影館"で、事件を起こす。楽しみにしていろ。)


 (ある山奥に建っている廃墟となった洋館には、幻影を見せられたり、"透明人間"が出たりするといった都市伝説があり、"幻影館"と呼ばれていた。そんなある日の夏、9人の高校2年生の男女が肝試しをしにやってきた。)

 「は〜。」

 (山中を歩いて移動している中で、"薄井(うすい) 透(とおる)"は、あくびをしていた。)

 「もう眠くなったの?まだ夜になったばかりなのに、のに。」

  (透の隣を歩いてた彼の幼馴染の"土門(どもん) 交一(こういち)"がそう言った。)

  (するとすぐに、「あ、見えてよ。」という女性の声が聞こえた。ふと周りを見ると、透は、先ほどの声を聞いて、少し目が覚めたみたいだ。)

 (彼がなぜ、このような場所に来ているかというと、彼らが通っている"東陽(とうよう)高校"では、期末テストがあり、それが終わってしばらくすると、夏休みに入るが、その前に、何か遊びをしたいという話になり、肝試しをすることに決まったため、この洋館に来たのだ。)

  (そして、全員が洋館の前に着くと、点呼が始まった。)

 「・・・8、9。よし、全員いるな。」

  (そう言ったのは、"香西(こうざい) 誠(まこと)"だ。彼は、メンバーの中では、リーダーの存在で、クラス委員をしている。)

 「それじゃ、俺は、先に行くぜ。」

 (そう言ったのは、"國重(くにしげ) 一馬(かずま)"だ。彼は、いつもクラスの中心にいる人物だ。この肝試しも、彼が立案者となって行われた。)

 「その前に、まずは、きちんと確認をしないとまずいだろ。相変わらず、せっかちなんだから。」

  (そう言ったのは、"榧(かや) 安彦(やすひこ)"だ。彼は、一馬の親友で、金持ちの家の一人息子だ。この洋館での肝試しの許可がもらえたのは、彼のおかげではある。)

 「まあまあ、いいじゃないか。それが、一馬の良さでもあるんだから。」

  (そう言ったのは、"小比賀(おびか) 貴志(たかし)"だ。彼も、安彦と同じ一馬の友人だ。ちなみに、この中で、一番力が強い。)

 「ねぇー。まだ、貴志くん。」

  (そう言ったのは、"六車(むぐるま) 星子(ほしこ)"だ。彼女は、貴志の恋人で、かなりのホラー好きだ。貴志が、この洋館に一緒に肝試しをしにいかないかと誘われて、やってきた。)

 「はー。」

  (ため息をついたのは、"真鍋(まなべ) 太郎(たろう)"だ。彼も、一馬の友人の1人なのだが、最近は、距離をとっている。しかし、オカルト好きであることから、この洋館のことを一馬に話したことで、この肝試しの計画が立てられるようになった。)

 「みんな、予定通り、一旦は、別々になって行動、偶然一緒になったら、そのまま共に行動するもよし、その後も1人で行動するもよし。それじゃ、肝試し、開始。」

  (一馬がそう言って、両手を叩いた後、後、全員は、一旦、バラバラになって、行動し始めた。)

 (だがしかし、彼らは、知らなかった。この後、「透明人間」と名乗る殺人鬼による凄惨な事件が起こることを。)


 * * *


 (みんながバラバラになってから、数十分がたった。未だ、誰とも合流をしていない。 )

 (すると、館の中を探索している透の姿があった。どうやら、彼も誰とも合流していないらしい。)

 (しばらくすると、声が聞こえた。)

 「はぁー。探索も終わっちゃったし。暇だなぁー。」

 (その声の主は、一馬だった。どうやら、一通りの探索が終わって、暇をしているようだった。古くなったソファーに座って、あくびをしていた。これほど、無防備な姿は、ないだろう。その油断が、この後すぐに、命取りになることを彼は、まだ知らない。その背後に、例の"白い仮面"をつけた人物が、彼の頭目掛けてハンマーを振り下ろしていたのだから。)

 「いっ・・・て。」

 (一馬の後頭部にハンマーが直撃した。その衝撃で、壁にもたれた。殴られたところからは、出血していた。)

 「誰だてめー。いきなり何、しやがる。」

 (致命傷に近い傷をつかられても、一馬は、意識を失わず、体を動かそうとしていているのか、モゾモゾしていた。しかし、そんな彼のことをお構いなしに、もう一度、ハンマーで殴打した。今度は、こめかみを殴られた。そして、2度と、動かなくなった。)

 (仮面の人物は、一馬を見ると、凶器のハンマーを捨て、その場を立ち去ろうとした。しかし、男性の声が聞こえた。)

 「一馬、どうした。なんだ、今の音。おーい、聞こえてるか?」

 (声の主は、安彦だった。しかし、このままだと、一馬の死体を発見される。仮面の人物は、そう考えたため、安彦が、ここに来るのを刺身包丁を持ちながら、物陰に隠れて待ち伏せた。)

 「おーい。一馬。おーい。かず・・・ま。」

 (安彦は、一馬の死体を発見した。今見ている光景の理解を脳が拒否しているのか、それとも、受け入れ難いと思っているのかは、分からないが、少しの間、ぼーっとした顔をして、立ち尽くしていた。そんな安彦の姿を見過ごすこともなく、仮面の人物は、彼の背中に包丁の刃を突き刺した。安彦は、口から血を吐き出して、声も出せなくしていた。そして、なんの抵抗もすることなく、その場に倒れた。)

 (仮面の人物は、今度こそ、その場を立ち去ろうとした。すると次の瞬間、スマホが鳴った。どうやら、透からの電話らしい。出ようと思ったが、操作を誤って、つい切ってしまった。)


 「全く、また、切られた。」

 (透は、そう言っていた。すると、透の電話が鳴った。スマホを操作して、それに出た。)

 「あ、もしもし。透。」

 (交一の声だ。スピーカーだから、よく聞こえる。透も、声がかなり低いため、いつもスピーカーにして電話をしている。)

 「もう、こうちゃん。なんで切っちゃうんだよ。僕が、怖いの苦手なの知っているでしょ。」

 「ごめんごめん、つい、操作を誤って。」

 「全く、もう。それじゃ、探検が終わったから。僕は、入口に戻るけど、こうちゃんも、一緒に行かない?」

 「俺、いや、私は、まだ探索できてないところもあるから。」

 「そう、分かった。じゃ、先に入り口にいるから、待っててね。」

 (透は、そう言うと、電話を切った。そう言えば、交一は、いつもは、一人称が俺なのに、透と2人っきりの時だけ、私になるんだろうか。まぁ、細かいことは、気にしないでいいか?)


 (一馬と安彦が死んだことも知らずに、他の人たちは、探索を続けていた。すると、貴志が、電話をしながら、歩いていた。)

 「もうすぐで着くよ。」

 (通話先は、星子だということは、誰が見ても明らかだった。しかし、通話に気を取られていたためか、かなり無防備な姿だった。そして、仮面の人物は、そんな貴志の様子を見たため、手に持っていた鉈をからの首に近づけて、斬った。)

 「うわぁぁー。」

 (貴志は、悲鳴をあげて、倒れた。首からは、大量に出血し、その血は、壁や天井にも飛び散っていた。)

 (仮面の人物は、そこから立ち去ろうとした。すると、何かが落ちる音がした。それは、スマホだった。しかし、貴志の位置からしたものではない。音がした先を見ると、星子が立っていた。どうやら、意外とすぐ近くにいたらしく、彼の悲鳴を聞いて、駆けつけたようだった。)

 「あ、あ、あ。」

 (星子は、数秒間は、立ち尽くしていたが、状況を瞬時に、判断したのか、その後に、「きゃー。」という大きい悲鳴をあげると、その場を逃げた。)

 (仮面の人物は、星子の後を追いかけようとしたが、右足を何かに掴まれた。掴んだ人物は、貴志だ。右手でしっかりと握っていた。仮面の人物は、その手を鉈で攻撃して、振り解くと、急いで追いかけた。偶然にも、星子の逃げた先は、行き止まりだった。)

 「あ、あ。」

 (星子は、追い詰められて、鉈を振り下ろされたが、それを避けて、その隙に体当たりをして逃げた。)

 「はー。はー。」

 (星子は、貴志が倒れているところに戻ってきた。そして、逃げきれそうだと思われたが、仮面の人物は、鉈を投げ、それが星子の左足に当たり、彼女は、倒れた。)

 「お願い、見逃して。」

 (幸い、左足は、切り傷で済んだが、仮面の人物は、そんな星子の言葉に聞く耳を持たず、鉈を拾い、それを彼女の首を斬った。貴志の例があったため、思いっきり、刃を食い込ませた。そして、大量の血を首から出して、倒れた。)


 「あ、あ。」

 (そんな出来事が起こっていた中、誠は、一馬と安彦の死体を発見していた。)

 「みんなに知らせないと。」

 (そう言って、スマホを取り出したが、充電がなくて、反応しなかったのか、「チッ。」と、舌打ちをした。そして、その場を立ち去った。)


 「透。探索終わったよ。」

 (交一は、透と合流した。)

 「良かった。こうちゃんがいないと、気まずかったから。」

 (そんな会話を2人でしていた。すると、誠の声が聞こえた。かなり、慌てていた様子だった。)

 「どうしたの、誠くん。」

 (交一がそう尋ねると、誠は、息を整えながら、落ち着いて、言った。)

 「大変だ。一馬と安彦が、死んでいた。いや、殺されていた。」

 「えっ。」

 (誠以外の全員が、そう言った。)

 「嘘だと思うなら、確かめてみるといい。場所は、この辺だから。僕は、太郎を探し来るから。みんなも、怪しい人物がいたら、すぐに逃げてね。」

 (誠が、見取り図を見せながら言った後、透たちは、急いで、一馬たちの死体が発見されたところへ向かった。数秒経った後、何者かが、透が向かった方向から逆方向のところから走って来て、誠に近づいた。)

 「なんだ。戻ってきて、一緒に太郎を探してくれるのか。」

 (その人物は、折りたたみナイフを取り出すと、それを誠の心臓に突き刺した。)

 「なんで、君が。」

 (誠が、そう言って倒れた後、その人物は、透が向かった方向に走った。)


 「これは、酷いな。」

 (透は、口に手を当ててはいたが、一馬と安彦の死体を一生懸命に見ていた。透は、いつもは、頼りない感じをするが、こういう事件の時は、いつもと雰囲気が変わる。)

 「ほっ、本当に死んでるの。一馬と安彦。」

 (交一が、そう言った。)

 「遅いよ。こうちゃん。」

 (透がそう言った後、交一を見て、少し疑問に思ったらしい。それを尋ねた。)

 「こうちゃん。右足を引きずっているけど、どうしたの?」

 「えっ!」

 (交一は、かなり驚いたが、冷静に話した。)

 「ちょっと。探索している時に、転んで怪我をしただけ、この洋館、なんの改装もされていないから、コンクリートが出っ張りが出ている箇所があって、それで。」

 「そう、なんだ。うん?」

 (透は、何かを発見したらしい。それは、一馬の死体の近くにある壁に一馬の血で、縦書きに"XT"と、書かれていた。透は、それからも、ずっと一馬の死体を見ていた。どうやら、左手の人差し指に血が付いていることに、疑問を抱いているようだった。左手を顎に当て、何かを考えているような様子だった。)

 「こっちからも、何か匂う。」

 (交一は、隣の部屋に歩いた。すると、そこには、貴志と星子の死体があった。)

 「うわぁぁー。」

 (交一は、悲鳴をあげた。)

 「どうしたの、こうちゃん。」

 (透は、交一が見たものを見て、最初は、驚いた顔をしていたが、すぐに、貴志の右手が切断されていることと、星子の左足に切り傷があったことに気づき、それを見ることに集中していた。)

 「透、もうその辺にして、そろそろ、外に出ない?」

 「そうだね。」

 (そうして、透たちは、外に向かって歩き出した。その途中で、誠の死体を発見した。)

 「誠くん。」

 (交一が、そう言うと、透は、首を横に振って、全員が、その場を離れた。)

 (館を出て、交一が通報した警察が来るのを待つという話になった。しかし、外で待っていたのは、警察では、なかった。)

 (それは、木にロープを結び、そのロープで首を吊っていた。太郎の姿だった。近くには、彼のリュックが落ちていた。そこには、彼のスマートフォン、白い仮面、黒い服と黒いズボン、レシート2枚、そして、遺書と書かれた封筒が入っていた。)


 * * *


 (太郎のリュックに入っていた遺書には、このようなことが書かれてあった。この洋館で起こった殺人事件の犯人"透明人間"の正体は、太郎であること、動機は、SNSで、一馬、安彦、貴志の3にんから、誹謗中傷を受けていたことに対する恨みが、誠は、そのことを相談しても、相手にしてくれなかったことに対する恨みがあったことが書かれていた。それを証明するかのように、彼のリュックに入っていた衣類から、血が付いていて、レシート2枚には、この事件で使われた凶器の名前が載っていた。)


 (しばらくすると、警察が来て、現場の捜査が始まった。透たちは、取り調べを受けた。もちろん、疑われた時もあったが、太郎の件に関しては、全員に、アリバイがあったことから、容疑から外れることになり、さらに、凶器を購入する太郎の姿が防犯カメラに写っていたこと、動機があったこと、遺書が彼の直筆であったことから、洋館での事件は、切断された貴志の右手の行方という謎を残したが、犯人である真鍋太郎の自殺で幕を閉じたということで処理された。)


 (それから、数週間たったある日、透たちは、あの洋館に来ていた。今日ここに来たのは、透から、呼び出しがあったからだ。)

 「透。ここに呼び出したということは、まだあの事件のことで、納得していないの。」

 「ああ、もちろん。だって、僕の推理が正しければ、この事件は、まだ終わっていない。だって、太郎は、犯人じゃない。」

 「え。それ、本当?」

 「うん。太郎が自殺したことに関しては、医者が太郎自身の直筆であったことと、僕たちにアリバイがあったことから、間違いはないけれど。太郎は、真犯人というよりは、共犯者と考える方が自然だと思うんだ。」

 「なるほど。じゃあ、透には、分かっているの?この洋館で事件を起こした真犯人が誰か。」

 「もちろん。」

 「それじゃ、教えて。」

 「分かった。まず、僕が、この事件に疑問を抱いた一番なきっかけは、貴志の切断された右手が発見されなかったことだよ。」

 「確かにそれは、おかしいけど。そもそも犯人は、なんで、貴志くんの右手を切断したんだろう。」

 「その答えは、意外にも簡単だったよ。犯人は、おそらく、六車さんを殺害しようとするために、追いかけようとした。しかしその時、貴志が犯人の足か何かに、掴み掛かった。その時、犯人のどこかに、その手形がついたんだろうね。貴志は、あの日のメンバーの中で、一番力が強いから。だから、犯人は、その証拠を消すために、右手を切断したんだ。」

 「確かに、それなら、筋は、通るわね。でも、それだけじゃ。」

 「確かに、こうちゃんの言う通り、これだけじゃ、犯人を特定できなかった。それを教えてくれたのは、一馬が残したダイイングメッセージだった。」

 「あの、縦に書かれた"XT"の血文字のこと?」

 「そう。最初見た時は、分からなかったけど、一馬が、左手を後ろ手にして、壁に文字を書いたと考えれば、僕にも分かったよ。つまり、文字は、180度引っくり返した文字になっていたんだ。」

 「"XT"を180度引っくり返すと、・・・あ。まさか。」

 「そう。このダイイングメッセージは、君のことを指して示していたんだよ。この事件の犯人、"透明人間"は、君だ・・・」

 (透は、少し声を引っ込めたが、勇気を出して、途切れた言葉を発言した。)















































 「翔。」


 * * *


 (皆さん。もう、お分かりになったと思います。この"幻影館殺人事件"の犯人、"透明人間"の正体は、この私、"文月翔"です。)

 文月翔は、隠していた白い仮面を付けた姿を晒した。

 (では、これで物語を終了したいと思っていましたが、展開について来れないと言う人のために、軽く解説をしておきましょう。とりあえず、分かりやすくするために、"()"から、"「」"の形に変換しておきますね。)

 「まずは、ダイイングメッセージです。これは、物語で、薄井透が説明していたように、"XT"を180度引っくり返した形にするというものです。そして、実際に、180度引っくり返した形にしてみると、"文"つまり、"文月翔"の"文"となるわけです。私としては、一馬に、こんなのものを残され、さらに、それを見逃してしまったことに対しては、今でも、大変恥ずかしい気持ちでいっぱいです。それに、貴志に、右足を掴まれてしまったことで、透に疑いのきっかけを与えてしまったことも恥ずかしい失態でした。ですが、今となっては、もうどうでもいいことですがね。」

 「おっと、話が逸れてしまいました。では、次に皆さんが感じている疑問点についてを説明いたします。それは、私が、犯人だということに納得できないかもしれないという点です。この点においても、心配ありません。だって、この物語の登場人物は、9人。順番に、薄井透、土門交一、國重一馬、榧安彦、小比賀貴志、六車星子、香西誠、真鍋太郎、そして、文月翔。これで、9人となるため、この私が、登場人物ではないという問題点は、これで解決します。それに、香西誠が点呼をした時に、それについて、『OK』という返事をした時の人数は、"9人"であり、作中でも、さらに、あらすじでも、そのことに対して、しっかりと、明記してあります。これだけしっかりと、明記していたので、これ以上の文句はありませんね、皆さん?」

 「おや、まだ納得していない人もいる?それでは、まだ納得しない人のために付け加えると、私は、"地文"と、"私自身の視点"がきちんと分かるように、物語の一番最初の文字を"地文"にして、私の台詞は、この物語の冒頭で、『()』を付けて、挨拶をし、その後の物語でも、私視点だと分かるように、しっかりと、『()』付けておきました。皆さんが混乱しないように、そうしたのですが、間違いでしたか?間違っていたと感じたのであれば、この場を持って、謝罪いたします。」

 彼は、頭を下げた。

 「それじゃあ、解説もしましたし、これで皆さん、もう満足したでしょう。」

 「・・・、おや?まだ、納得していないこと、いや、分からないことがある?それは、動機についてですか?はぁはぁー、それなら簡単に説明できますよ。私は、ただ人を殺してみたかったいや、大きな事件を起こしてみたかった、ただ、それだけです。」

 「・・・、、え?そんな動機、つまらない、適当すぎる?」

 「・・・まぁ、確かに、ミステリー小説が好きな人もそうでない人も、こんな、動機が適当で、尚且つ、綺麗なオチもないストーリーで、まだ納得できてないという方もいるんでしょう。そして、この小説は、つまらないと感じている人も必ずいるのでしょう。でもね、勘違いしないでください。だって私は、一言も、"幻影館殺人事件"というタイトルの"ミステリー小説"とは、言っていません。私は、『私個人としては、面白い殺人事件だと思っている。』と、言っただけです。」

 「まぁ、これだけ言っても、世の中は、それでも、納得は、してくれない人、この物語を面白い話だと認めてくれない人は、いるでしょうね。でもせめて、今日だけは、多めに見てください。だって今日は、"7月24日"、この私、"文月翔"の誕生日なのですから。」

 そういった後、彼の背後に何かが現れたような感じがして、それが彼に話しかけた感じがした。

 「おや、どうやら、そろそろ時間になってしまったみたいです。では最後に、これだけは、伝えておきたいと思います。メタ的な話には、なりますが、この私、"文月翔"と、現実の世界にいて、この話を書いている"文月翔"は、全くの別人です。最初にも書いてあった通り、この物語は、フィクションであり、実際の人物とは、一切関係はないので、そこだけは、注意をお願いします。それではもう、この私、"文月翔"と会うことは、ないでしょうが、現実の"文月翔"が書く話が書く物語はあるかもしれません。もし、その物語が投稿されることがありましたら、ぜひ、読んでみてください。それでは、皆さん、さようなら。」

 "文月翔"は、どこかの誰かに右手で、手を振った。


                        終わり

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