【プロットタイプ】逃げられるのは
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
上手い回答が出来ない人間なので、感想欄閉じてます。
これは読者様の問題ではなく、私の問題。
詳しく知りたい方は代表作の『作品と作者の注意点』に書いてあります。
※『小説家になろう』、『カクヨム』様にも投稿をしております。
注意事項2
恋焦がれている時が、実は一番苦しくて、でも楽しいんだろうな。
片思いが一番楽しいって、友人と別の誰かが言ってたな。
あの場所に行けば必ず手に入ると分かっていても、敢えてその場所から離れたところで欲しがる癖がある。其れは多分、分かりきった事よりも冒険したいという私の願望か一摘み。あとは保険を掛けたいだとか、此処に執着する必要性はないと自分に言い聞かせる為なのだと思う。
破滅願望を持ちながらも、まだ何処かで生き延びたいと、そう思っているらしい。
今日はカプセルトイを回すと決めていた。これは大いなる偏見であるが、カプセルトイは何が出るか分からないし、同じ金額を出すのならば、店頭に並んでいる物の方が、質が高く、また実用的だと思っているが、何故か私の心に火がついてしまった様である。
コスメのミニチュアが欲しい。夜用コンパクトが可愛い。何なら使っている物もお迎えしたい。そんな出来事が日を追う事に強くなり、結局手に負えなくなって、町に繰り出す事になった。
結果、被りは一つ。他は全てコンプするというある意味幸運な事が起きた。しかし一番欲しくて仕方がない物だけはやはり手に入らなかった。
目当てのものが欲しくて、それなりに回してしまったが、一回三百円。二百円で出来るところなんか殆どないし、寧ろかなり良心的な気がする。
其れはそれとして、本家大元のコスメを買った方が会社に貢献出来るし、使用するし、無駄にはならない。無駄な事をするんじゃないと、脳みそが警報を鳴らし続けている。
それでもやはり、私にいろはを教えた物が使用終わりに捨てられない事を考えると、つい手が伸びてしまうものである。
まだ時間が余っていたので、ふらふらと道を歩きながら、書店を目指す。お気に入りの雑貨屋も、コスメ雑貨専門店も閉まっていたので、特に寄り道する事もなく書店に着いた。
此処に来るとつい求めてしまう本がある。ある本の、ある一節を探したくて、何度も此処に来ては其れを探してしまう。が、未だに見つけられずにいる。
今日もまた本だなの前に立ち、頁をぱらぱらと捲る。が、読んだこともない文庫本から、フェアで掲げられた、ある一節を見つけ出すのは至難の業であった。
もういっそ、購入してしまおうかな。家でゆっくり探そうかな。そう思って値段を確認すると、千円以下であった。今日回したカプセルトイの総計よりも安い金額。
……何を一体躊躇っているのか。カプセルトイを集めても、お前は引き出しの中に溜め込んで、使うことをしないじゃないか。眺めて愛おしむ事をしないじゃないか。その時の衝動に任せて、ただ我を忘れて破綻したいだけじゃないか。
分かっている。実用的だって。多分後悔しないって。あの街を描いた文庫本なのだから、例えあの一説が無くても後悔しないって。
こういう所かも知れない。本当に大切なものに逃げられるのは。
鏡花が俺の前に今日の戦利品を並べている。リップやアイシャドウ等のコスメのミニチュアトイである。
「……何か回しちゃって」
前々から『〇ャンメイクのミニチュアが欲しい!! 初心忘れたくない』等と妄言を放っていたが、まさか一、二回で終わらせなかったとは……。
「で、欲しいものは?」
「……」
聞いて欲しくない様だ。
「お前、変に衝動的なところあるよな」
一度火がつくと止まらないというか。
私、変化が分かりやすいものが好きで。
ゲームならレベル上げ、一時の趣味は家庭菜園、今の若干の趣味はコスメ。
これらに共通するのは、変化が目に見える形で分かる所。
レベル上げって、レベル上がる度に表示されるし、家庭菜園は育っていく過程が見えるし、化粧する前と後が分かりやすい。
※サニーレタスお勧め。すくすく育つ。
やって意味が分かるものを求めやすいんですよ。
効果あるのか、ないのか分からない。
けれども着実に伸びているっていう曖昧な物が多分好きじゃない。
これが非常に衝動的な私の難点を表してるなって。
今回のガチャガチャもそんな感じがします。
別に無くても良かった。
でも何となく色合いが、アイテムが、カプセルトイの表示? 看板? ポスター? が頭から離れなくて、回してしまっただけ。
ポスターと同じように並べたかっただけ。
ランダムだけど、確実に手に入る。
回し続けて行けば何時かは揃う。
多分、其れに掛けてた。損失一切考えずに。
脳汁出したかったのかも。
追っかける時が一番楽しいし、パーツが揃うのが気持ち良い。
※衝動的。
※それが、自分にいろはを教えたもの、一種の初恋だともう止まらないよね?
それよりも数ヶ月間探していたあの一説が書かれているかも知れない、馴染みの場所が取材された本の方が価値がある。
其れは分かっているはずなのに、此方の方が安いってわかってるはずなのに、探す手間という、曖昧性な努力から逃げてしまった。
だから買うのを躊躇ってしまった。
結局買ったけどね。
あぁ、こういうことか。
目に見えない、叶うはずもないものを追いかけ続けるのは。其れで真実知って絶望するのは。
ほら、相手が自分のこと欠片も知らないのに、
『ワンチャンあるんじゃない?』
『自分でも付き合えそう』
みたいなのも。
ドーパミン出てるからか。
やっぱ片思いが一番楽しいよ。
でもそれを私自身にされるのは死ぬほど嫌だから、されたらきちんと絶望に落とすけど。
変な報酬を撒かない。




