第7話 タブルデート?
朝起きたら高橋から連絡が来てた。
(ねえ、久しぶりにでかけない?大橋さんと神田さんも一緒に)
なんとも不思議な提案である。もしかして、神田と俺を比べたいのだろうか。いや、そんな捻くれた性格じゃないはずだ。なら、自慢したいだけか。私がこの人を自慢するからあなたも自慢してねってことか。うーん、分からん。まあ、楽しいだろうからいいだろ。
(いいけど、どこ行きたいとかある?)
(うーん、すぐには思いつかないしみんなで決めよ)
(おっけー、ならグループ作るから神田さん招待しといて)
(おっけー、よろー)
その後、グループができてやり取りしていった。神田さんは今4年生で俺たちの一個上の人だった。就活はもう終わっており、あと卒業制作を頑張っているようだ。それと、高橋は思ったより前と変わってなかった。なんか安心する。そんな事を考えながら話は進んでいき遊園地にいくことになった。
当日
高橋とは最寄り駅が近いからすぐに合流した。神田とななかさんは最寄り駅が近いらしく2人で集合したあとこちらと集合するそうだ。神田とは初めましてだし、正直高橋と遊べるならと思ったけどわざわざ4人じゃなくてもいいやんとも思うし、うん、表情に出さないように気をつけよ。
「あ、あれ神田さんとななかさんやない?」
「あ、そやね。集合時間までまだ10分もあるのに早いねー」
「お前がいつも遅いんやろが」
「まあ、たか以外にはしないけど」
「ん?なんやて?よく聞こえんかった」
「遅刻なんかそんなしとらんっていったの」
「この嘘つきが」
なんか、なんか安心する。ほんと他愛の無い会話なのにどうしてだろう。
「おーい、お2人さん喧嘩してないではよおいでー」
神田さんが手招きしながら言った。俺たちはため息をついたあと笑った。そして、2人のもとにかけよった。遊園地まではまだ少し電車を乗り継がなくてはいけなかった。
電車の中はなんか静かだった。まあ、この状態にならない方がおかしいだろう。そんな感じでいたらすぐに遊園地の最寄り駅に着いた。とりあえず、遊園地のチケットを買いに行くために並んだ。女子二人組は楽しそうに会話してる。俺と神田とは違う雰囲気だ。
「以外に暑くなりましたね」
「そうですね、そろそろ無言の時間を耐えれなくて声かけてくださって良かったです」
神田は緊張した顔がくだけ、緩い顔になった。
「緊張してたんですね」
思わず笑ってしまった。
「そりゃそうですよ。急に遊びに行きませんかってきて、メンバーがこのメンバーなんですから」
「ほんとに不思議ですよね。女子同士面識なかったみたいですし」
「まあ、僕たちもないので。まあ、思ったより石田さんが優しくて良かったです」
「どんな風に見えてたんですか」
「あ、チケット買えますね。先どうぞ」
「ありがとうございます」
買ったあと、行列から抜け出したら女子二人組がいなかった。
「あれ、女子組はどこに行きましたか?」
「僕もでた時には見失っていて」
うーん、周りを見渡した感じいなさそうだしな。
「おーい、2人ともこっちこっち!」
日陰で座って休んでいる二人がいた。
「あ、神田さん。あっちにいますよ」
「行きますか!」
「もお、どこにいたんだよ」
「だって暑かったんだもん」
「まあ、しゃあないか。よし行こうぜ」
4人で遊園地に入場した。最後に来たのはいつだろう。そんな事を思いながら俺はチケットをスタッフに見せた。