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嘘つき  作者: nemu
4/11

友達(3)

「夜ご飯どうする?」

「明日は何限から?」

「明日は全休かな」

「なら飲みに行かない?」

「終電までには帰るのが条件な」

「よし、行こう!」

高橋は酒を飲むのが好きだ。まあ、俺は弱いから途中からソフトドリンクに変わるけどな。それに高橋は飲んでもおもろいんよな。

「すいません2名で」

「はい、ではあちらのテーブルで」

席に座ったらいつも通りレモンサワーを2つ頼み、唐揚げを頼んだ。

気づいらもうすぐで1時間経とうとしてた。

「おーい、石田ー。テンションあげろよー」

今日はいつもよりストレスが溜まっていたのか悪酔いしている。

「はいはい。すいません、水ください」

「他はよろしいですか?」

「はい大丈夫です」

「石田ー、トイレ連れってー」

「1人でいけや」

「けち」

高橋は酔っ払いだすとどんどん人に甘えるようになる。なんかそこが可愛いと思うことがある。しかし、ある一定以上いくとめんどくさい酔っ払いでしかない。

「すいません、落ちましたよ」

「あ、はい。ありがとうございます」

そこには元カノがいた。今3年生だから5年ぐらい前に付き合っていた人だ。

元カノはぺこりと頭を下げ行ってしまった。

「あ、ななかさん?」

「はい」

元カノはこっちに振り向いた。ちょっと髪の毛が伸びてお化粧をして美しくなった元カノがそこにいた。

「すいません、どこかであいました?」

「石田です。石田貴大」

「お久しぶりです」

元カノは驚いた顔でこっちみてた。そして、気がついたら俺に抱きついてた。

「久しぶり、たかちゃん」

「お、おう。急にビックリしたわ」

彼女と別れた理由は彼女の親が転勤で他の学校にいくからである。連絡先がちょうどその時期に管理会社の関係で消えてしまった。それから連絡出来てなかったから自然消滅してしまっていた。

「ねぇ、連絡先交換しよ」

「あぁ、もちろん」

連絡先を交換したら彼女はいってしまった。

ブブッ

スマホが震えた

(たかちゃん、久しぶり)

(久しぶり)

(また喋ろうね)

(もちろんだよ)

なんかあの頃に戻った気分だった。

「おーい、石田ー」

「お、おう。どした」

「石田、なんかいいことでもあったか?」

「どして?」

「顔がニヤケすぎてキモイぞ」

気づいてなかった。思わず右頬を叩いた。

「すまんすまん、話し聞いてくれるか?」

「もちろんよ、話したまえよ」

実はさっき……


終電にはギリギリで走って乗った。この時はまだ知らなかった。高橋の方にも出会いがあったことを…。

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