第3話友達(2)
高橋とショッピングモールにきた。もうそろそろ衣替えの準備ということで買い物に来てる。正直、俺に服のセンスは皆無なんだそうだ。まあ、全身真っ黒人間が当たり前だからそう言われてもどうしよもないだろう。それに、俺は高橋の服のセンスを信じてる。何しろ高橋は芸術系の大学に行き賞をバンバンとってる若いながらも期待の星なのだ。
「おい、たか。また今度のときにモデルやってくれるってホントだろうな」
「あぁ、もちろんだ。代わりに服のセンスは任せたぞ」
「よし、任せときな。変なことでも言ってみろ、あたいの中でもやべぇと思う服装にしてやるよ」
「あはは、それは困る。高橋様、どうか普通のやつを選んで下さいませ」
「はっはっはっ、わしに任せたまえ」
下らん茶番は高橋以外だとつまらないと思うぐらいには高橋に依存をしている。好きではない。うん、好きではないと思う。
そういえば、俺の名前は石田貴大だ。それに、高橋のモデルをたまにやってる。まえに俺がモデルのやつで賞を取ったときは嬉しかったな。
そういえば、高橋のモデルをやる時は高橋の家にある物置でやるんだよな。この時期はいいが夏とか冬とかだと温度管理が滞ってて嫌なんだよな。それでも、あいつの一生懸命な姿を見てると姿でみせなきゃ行けないと思うんだよ。まあ、それぐらいには尊敬してる。
高橋といると時間の進みが早くて時間が止まって欲しいと何回思ったことか、そんなこと思いながらも夜になってしまった。