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星の旅人  作者: 織風 羊
16/19

16 壁の門

よろしくお願いします。



 二人は、紅い瞳と灰色の瞳を持つ民達を残して、高い壁の一つしかない大きな門へ歩いて行った。

そして門の前まで来ると、


「私達は、この戦を止めに来た。門を開けなさい」


 と片目だけになった金色の瞳を持つ若者が、もう片方の眼窩から血を流しながら叫ぶように、壁の向こうの民に大声で語りかけた。


 暫く待っていたが、静かなままであったので少女が語りかけようとした時、門の上の壁から一本の矢が飛んできた。

その瞬間、少女の前を一頭の獣が駆け抜けた。

矢は、飛び出して来た細く長い一本の角を持つ獣の喉を貫いた。

少女の前を数歩遠ざかって、獣は大きな音を立てて倒れた。

少女はその獣のそばへ寄り、喉から矢を抜き、瞳を抜き出した眼窩から流れ出る鮮血を傷口に塗った。

暫くすると、獣は大きく鼻を鳴らし首を振ると立ち上がり、何事も無かったかのように歩き出した。

少女は残された瞳で門の上を睨むと、また一本の矢が彼女を目掛けて放たれた。

然し、その矢は空中で急に角度を変えて、あらぬ方向へと飛び去って行った。

門の前で弓を持った金色の瞳の若者が居た。

彼の放った矢は的確に、白い瞳の兵士の放った矢にあたった。

少女は、毅然とした態度で門の中の者達に大きな声で語りかけた。


「私達には空を飛ぶ乗り物がある、あなた方の矢が届かない上空から、的確にあなた方一人一人を射抜くことが出来る。それでも最初からそうしなかったのは何故か分かる者がいるのか。さぁ、門を開けなさい」


 彼女が叫び終わると、暫くしてゆっくりと、その巨大な門が開き始めた。

ありがとうございました。

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