10/19
10 時は過ぎて行くだけ
よろしくお願いします。
合流した灰色の瞳の民達の働きは凄まじい勢いだった。
然し、何百と放たれてくる金属の矢は灰色の瞳の民達に突き刺さり、戦場には怪我人が増えるだけで、戦況は一向に変わらなかった。
灰色の瞳の民達が合流したところで何の変化もなかった。
二つの民族は、野営しながら作戦を練るが、高い壁と、金属の矢には打つ手がない。
だからと言って、子供達を見捨てるわけにはいかない。
今は、そこに留まるしかない。
時々、女達が食料を届けに来るが、会うたびに互いに疲弊した顔が浮き彫りになっていく。
高い壁の内側には、大量の食料があるはず。
籠城なんて容易いことだ。
いや、それ以上に危険なことは、白い瞳の民達の食料が尽きた時だ。
襲われれば、村そのものが消え失せる。
ありがとうございました。




